今回で10人ライダーの取扱説明書が終わりです。
ZXは雑誌掲載と1話限りの活躍ですので、真、J、ZOと同じくかなり限定された検証になります。
昭和では記念すべき10人目のライダーとして登場した仮面ライダーです。
「仮面ライダーZX」
変身者:村雨良
身長:188cm
体重:78kg
パンチ力:不明
キック力:不明
ジャンプ力:60m
走力:不明
「身体性能」
・1トンもの重量を抱えた状態で60mのジャンプ力がある。
・足の裏にはジェットノズルがあり空中での機動性能は他の追随を許さない。
・虚像投影装置で立体映像を使っての攪乱戦法ができる。
・レーダー攪乱煙幕を手足のスリットから噴出し、虚像投影装置と併用できる。磁気を帯びたチャフを含んでおり、光学的にも電子的にも姿を隠すことができる。
・全身に数十万個のサーボモーターが取り付けられており、ライダーマンとスーパー1の二人同時に綱引きをするもパワーで互角以上に渡り合った(設定より)
・フィルターマスクにより有毒ガスや粉塵などの吸入を防ぐ。
・電磁関節、特殊プラスチック、人工筋肉、防弾防熱の人工皮膚とで体が構成されている。
「武装」
・電磁ナイフ。足に装着されたナイフ。強力な電磁石にもなりで弾丸の軌道を変えることもできる。
赤熱化することで鋼鉄の扉でさえゼリーのように切り裂く。
・衝撃集中爆弾。その名のとおり、ZXの意思によって衝撃が拡散する方向を任意に決めることができる。周囲への被害も最小限にすることができる。
・十字手裏剣。1km先の相手にも命中させることができる。ダイヤモンドよりも硬い刃が出て恐るべき威力をもつ。
・マイクロチェーン。20m伸びるチェーンで、相手に5万Vの超高圧電流を流すことができる。さらに乗用車を振り回すほどのパワーもあり、1トンの重量を牽引できる。
「感覚性能」
超高感度アンテナ
超長波~超短波まであらゆる波長の電波を受信する。
ホログラフアイ
可視光線、赤外線、紫外線もとらえ、遠望鏡、顕微鏡の機能も併せ持つ。隣接する補助電子頭脳が情報をリアルタイムで処理して立体映像として頭脳に投影する。さらに複眼構造をなし、それぞれの素子が別々の目標を追跡。
「必殺技」
ZXチョップ、ZXパンチ、ZXキック、ZXイナズマキックなどの必殺技をもつ。
「攻撃力」
基本的な設定がないため数字で表すことができないが同時出演していた先輩ライダーと遜色ない攻撃力であろうという想像はつくし、パワーでは10人ライダーでも強い方ではないかと予想することはできる。
ZXの劇中には顔出しの先輩ライダーも多数出演しているし、戦闘ではそれぞれの本編に遜色ない動きを見せている。面白いことにそれぞれの戦闘技術の特色が、うまく表現されていた。
ライダーマンが異常に強かったことと、一瞬の連撃こそなかったものの9人ライダーがその強さを存分に発揮していたのではないでしょうか。
そんな中でZXも彼らに遜色のない攻撃を見せていました。
本編ではないが、昭和仮面ライダーVS平成仮面ライダーでは十字手裏剣が驚異の破壊力を見せている。かなり巨大な要塞のような建造物を十字手裏剣一発で爆破させているのだ。
衝撃集中爆弾もタイガーロイドを大きくひるませており、かなりの威力と言えるでしょう。
ダイヤモンドよりも硬い刃が高速回転で破壊力を増しながら飛んでくるので、アギトやカブトなどの防御力をもってしてもダメージを受けるのではないかと予想できる。
「防御力」
死角からV3に蹴っ飛ばされたがノーダメージだった。
次元破断装置による攻撃を受けていたが、苦しむだけで致命傷は受けなかった(10人ライダー共通)
タイガーロイドの砲撃の雨の中でもノーダメージだった。
「戦闘技術」
10人ライダーの中では珍しくパワー押しの戦闘スタイルである。
常に相手よりも先に手を出してガンガン攻め込む。パンチ、キックともに大きな動きで単発ながら、素早く連打して押し込んでいく。ジャンプを駆使したりすることは少なく、清々しいほどにパワー押しだ。
戦闘シーンを見ていると、防御のことを考えずに超攻撃的な姿勢を貫いている。他の10人ライダーにみられるような、受けからの打ち返しなどは見せずに、上体を大きく振りながら相手の攻撃を避けてはグイグイ押し込んでいく。
タイガーロイドとの戦闘では、ガンガン連発してくる砲撃の間隔が0.7秒であることを見破り、砲撃と砲撃の間隔を狙って衝撃集中爆弾を命中させるという分析力の高さと身体能力の高さを見せつける。
「総評」
ネット上でも言われているのだが、ライダーマンとスーパー1の二人が相手でもパワー負けしないほどの腕力をもっている。ただ、状況的にはスーパー1はパワーハンドではなく、二人ともZXを説得しようとしているので、本気ではないと言えるでしょう。そうは言っても二人のライダーとパワーで互角以上というのは尋常ではない。
そして、この綱引きの最中にV3が真後ろから飛び蹴りを叩き込んでいるが、まったくダメージを受けていないほどのタフさをもっている。
しかし、戦闘技術という点では先輩ライダーにかなわないのではないかな?と思う描写もある。
やる気まんまんのZXが、ライダーマンとスーパー1に襲いかかったシーンだ。
ZXは二人をバダンの怪人と思い込んでいるため本気で倒しにかかっているにもかかわらず、ZXの攻撃を二人は余裕でさばいて拘束している。
高い戦闘性能をもつ反面、技術的にはまだ未熟ではないかと考えられる。
(ちなみに漫画「仮面ライダーZPIRITS」では未熟な戦闘技術を滝に鍛えてもらっている)
戦闘技術は未熟ながらも、タイガーロイド戦で見せた瞬発力と爆発力は凄まじく、遠間から爆弾を投げつけて相手に急接近してチェーンで拘束し、ZXキックを食らわせるのであるから油断できない。
雑誌掲載ではあるが、高速で飛行し攻撃してくるタカロイドもV3と強力して撃破しているところも注目だ。
以上仮面ライダーZX取扱説明書でした。