アラサーで炎症性乳がんになった女の回顧録

アラサーで炎症性乳がんになった女の回顧録

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01Dec
- 10年経った！
  報告！！相変わらず元気です！！今乳がんの闘病中で苦しんで苦しんで、このブログにたどり着いた方、どうかどうか、治療が上手くいきますように。
21Apr
- ９年経過、元気です！
  久しぶりの投稿です。昨年、予告通り自分のブランドを立ち上げました。全ての進行が手探りでしたが、予想の何倍も上回る反響を頂き、想像以上に順調にいっております。乳がんになってなかったらこんな大それたこと、しなかっただろうな、と毎日思います。「死」を身近に感じたからこそ、日々の過ごし方をちゃんと考えるようになりました。治療中のわたしに言ってやりたい。９年後は結構もうかってるぞ！と。頑張ってるそ！と。体調は恐ろしいくらい健康。ちょっとお酒飲みすぎな日々です。今乳がんの闘病中で苦しんで苦しんで、このブログにたどり着いた方、どうかどうか、治療が上手くいきますように。
29Oct
- ８年次検診
  だんだんと寒くなってきた今日この頃。我が家では変化が。犬を飼い始めました。４０歳になるまで、犬がこんなに可愛いなんて知らなかった。。それはさておき、昨日は１年ぶりに検診へ。８年次検診。もう丸７年経過しました。まだピンピンしている私。闘病中の私に伝えてやりたい。私元気だぞー！と。検診はいつものごとくサクサクっと終了。先生より、「何も問題ないね！」のお言葉の後、乳がんの遺伝子検査についての説明を受けた。最近、保険適応になったらしいです。私の家族には、乳がんも卵巣癌もいないのですが、３３歳で乳がんを発症した私。娘のことを考えると受けた方が良いかもな、、でも調べると保険適応でも１５万以上かかる！！！家族会議です・・・・。最近の変化といえば、犬を飼う以外に、現在自分のブランドを立ち上げ中。癌にならなかったら、きっと前の会社もやめていないし、こんなことになっていないので、少しは乳がんに感謝しています。ブランドを立ち上げようと思ったきっかけは、仕事をしていてふと思った。このまま明日例えば死んでも良いと思うほどの仕事をしているか。最近、していない！！だったら自分で楽しい仕事を作ろう！と。そう簡単にうまくいくとは思っていません。でも、自分が絶対欲しいと思える商品を作ろうと思って日々悪戦苦闘中。来年このブログでその成果を報告できると良いなと思います。今乳がんの闘病中で苦しんで苦しんで、このブログにたどり着いた方、どうかどうか、治療が上手くいきますように。
25Nov
- サンタクロースへの挑戦状
  とうとう、その時がやってきてしまいました。3年生の長女の疑念「サンタクロースは自分の親なんじゃないか」問題。最近、何度か、娘からジャブを食らいました。「ねぇねぇ、サンタクロースって何語話すの？毎年日本語で手紙書いてるけど読めてんのかな？」とか、「サンタクロースってさ、一人なのに世界中の子供にプレゼント渡せるわけないよね」とか、「本当はママとパパがAMAZONで買ってるんでしょ？」とか、「知らない人からものもらっちゃいけないっていうけどさ、わたしサンタクロース知り合いじゃないよ？」とか。そのたびに母は、「う、、、」となり、しどろもどろに回答していたここ1年。ついに娘はサンタクロースに挑戦状をたたきつけたのでありました。今年の娘の決意表明サンタクロースは、心で欲しいものを念じればわかってくれるって本に書いてあったら、ママとパパには欲しいもの絶対言わないね。これでサンタクロースが私が欲しいものわかったら、いるんだなって思うわ。と。あの手この手でクリスマスのプレゼントに何が欲しいか聞き出そうとしているものの、今だ一向にわからず、お手上げNOWです。どうしたもんだろう。。。
23Oct
- 七年次検診
  今日は7年次検診に行ってきました。時間が経つにつれて、だんだんと乳がんへの不安がなくなってきていると感じる今日この頃。あっという間に検査が終わって、あっという間に先生の「大丈夫ですよ！」がもらえた今日。人間の「忘れる」能力って偉大だなぁ。治療中は毎日泣いて、旦那や子供の顔をまともに見れなかったのにな。おしゃれな服をきて街をたのしく買い物する自分なんて想像できなかったのにな。老後のことなんて考えられなかったのにな。今は全部できる！なんなら周囲の人も、わたしが癌だったことは忘れつつある。最近、Netflixの「ブレイキングバッド」にはまっている。肺がんと診断された高校の科学教師が、家族のためにお金を残すべく、純度の高いメス（いわゆる違法薬物）を作ってギャングとすったもんだする話。この人はすごい方向に行ってしまったけど、「がんになる」ってそのくらい自分の今までの価値観がガラリと変わる。仕事に比重が大きかった私の価値観も変わった。でも最近元気すぎて、毎日を大切に生きよう！というスローガンが薄れつつあった。危ない危ない。また初心に戻って、仕事に対して余計なプライドとか全部捨てて、ゆっくり、ゆっくりやっていこう。。そう改めて思った1日でした。ストレスをあまりかけず、旦那や子供たちとその日あったことを余裕をもってちゃんと話せる毎日を過ごしたい。毎年、がんに効く治療薬がどんどん開発されて行って、5年生存率、10年生存率がどんどん高くなっていっているらしい。今治療中でこのブログを見ている人も、どうか前を向いて、どうか一日でも早く元気になりますように。
30Nov
- 息子が6歳になった
  先日、息子が6歳になりました。乳がんの治療中は、1歳にもならない息子と二人きりになるとボロボロ涙が出来て良く泣いていました。息子のランドセル姿を想像しては、見れないかもしれない、と。そんな息子ももう6歳。小学校入学もすぐそこです。あんなにかわいかった赤ちゃんが、今ではスプラトゥーンをしながら、怒ると「くそバカ！」とか「くそばばぁ」って言ってきます。こっちもガチギレで説教しますが、でも息子の反抗を元気に受け止められる今の自分が、少しほほえましかったりします。治療中のわたしに、ランドセル姿もうすぐ見れるよ。あと少しだよってたまに念を送ったりします。笑そんな毎日。
15Oct
- 六年次検診の結果
  今日は、乳がん六年次検診の日でした。5年前、乳がんが発覚した直後は、5年後に元気な姿を想像することが出来ていなかったと思います。検診の近くになると、いまだに不安になるわたし。去年も、一昨年もものもらいになりました。ｗ今年は、なる前に目薬作戦で乗り切れた。以外にナイーブ。。。今年から、主治医に勧められたクリニックでの検診。ピンク色で清潔感のあるクリニックは、看護師さんもみんなとても感じの良い人で、気持ちよく検査をすることが出来ました。去年までは、検査日と結果を聞く日が別日だったので、その間、不安な気持ちのまま待たなくてはいけなかったけど、今年からは、その場で結果が聞けるので、1週間モヤモヤ過ごすことがなくなります。マンモグラフィーを撮影すると、すぐ先生の部屋に呼ばれ、「全く問題ないですね！」の太鼓判！エコーもやりながら、「右胸は全く異常ないですね～」と先生が実況中継しながら進めてくれるので、今までにない安心感がありました。マンモグラフィーもエコーも問題ありません、との言葉を聞いた後、先生に、ここ最近不安に思っていたことを聞いてみました。①先日、生理が来なくて不安な時間を過ごしたが、もし妊娠した場合、継続してよいのか。②再発のリスクはどの位あるのか。先生は、ニコニコの笑顔で回答してくれました。①もちろん大丈夫！片方のおっぱいで母乳で育ている人もいるから！！あと、抗がん剤治療をしたことによって赤ちゃんに影響はありません。②もう大丈夫！②は、何がどう大丈夫か詳しく聞きたかったけど、聞いて落ち込む要素を言われても嫌なので、もう大丈夫ってことで理解することにしました。もう大丈夫。もう大丈夫。念じるように家路につきました。来年は息子が1年生。乳がんになった時、目標にしていた場面は、すぐそこです。乳がんになって嫌な思いをたくさんしたけど、乳がんになったから手に入れられた今の生活と人生もあります。ナイス乳がん！とは絶対思わないけど、乳がんが私に教えてくれたことは尊いものだと思います。これからもゆっくり、油断せず、大切な家族と人生を歩んでいきたいと思います。人生、1回ですもんね。悔いなく生きたいです！！がんばれあたし！！！
06Aug
- イデコに申し込んでみた
  毎日元気に過ごしすぎて、乳がんのことを忘れそうな日々。あんなにつらかった出来事が、もうこんなに色あせている。人間って凄い。（私が楽天家なのか？）フリーランスで気ままに働きつつ、ふと老後が気になりだした私。イデコの資料をとりよせ、申し込んでみた。老後を気にするなんて、すごいぞわたし。笑ついにここまで来た。今辛い治療を受けている方も、いつかそれすら忘れる日が来るかもしれない。このブログを見てくれているかたで、現在治療中の人、絶対あきらめないで。楽しいことはまだたくさんある！！絶対ある！！
13Jun
- 働くお母さんのはなし
  今日は、乳がんとは全然関係ない話です。働くお母さんのはなし。今月のVERYの表紙に「働くお母さんは、もっとハッピーになっていい！」とあった。ふむふむ、と思う一方、それじゃまるで働くママが不幸みたいな言い方じゃんって思いました。でも確かにワーママ、大変です。でも、前も書いたような気がしますが、「働くママ」ってみんな一括りにしすぎです。働くママにも、色んな状況があります。親が近くに住んでいる、いない。パパが早く帰ってくる、こない。（もしくは、早く帰ってきても育児しない。）パパが家事する、しない。近所に頼れるママ友がいる、いない。親が元気、元気じゃない。少し上げただけでも、こんなにあります。置かれた状況でしんどさが全然ちがう。親が近くにいなくて、パパが役に立たなくて、基本家事、育児全部ひとりで！みたいなワーママは、本当にきついと思うし、それでもバリバリ働いている友達をみると頭が下がります。私は、子供を産んで職場に戻った時、子供が少し風邪をひけば休んでいたし、夜の業務はできないって自分で決めつけていた。今思うと、逆に、わたし、子供がいるんですよハラスメントだったかもしれない。子供がいたって、お金を頂いている以上は、きちんと仕事をしなくては。好かれるワーママ、嫌われるワーママに分かれるのはここを理解しているかどうかな気がしています。当時のわたしは、全然わかっていなかった。むしろ、子供がいるんだから早く帰るの当然でしょ、とか思っていたと思う。そんなスタンスで仕事をしていたもんだから、当然仕事も楽しくなかった。逆に、子供を預けて仕事をする以上、きっちりもらってる金額以上のパフォーマンスをして子供に母の背中を見せてやりたい、と最近アラフォーになってようやく思います。世の中的には、ワーママへの理解がある会社が増えたといいます。でもきっと、仕事をきちんとしているワーママからしたら色んな不満もあると思います。たとえば、時短にすると、家に持ち帰って仕事をしたとしても、給料がガンって下がること。ネットサーフィンして適当に仕事してフルタイム会社にいる後輩のほうがお給料良い、なんてこともざらにあるんだろうなぁ。とおもったり。でも逆に、帰った後にフォローする同僚たちにも、今のご時世、なかなか言えない不満もあるんだろうなぁ、と思ったり。色々思うところはあるけれど、仕事のパフォーマンスに対してお金を払う、という意識を社会全体が持てば、もっとハッピーに仕事ができるママたちが増えるのではないだろうか。短時間ですごく成果を出せる人がいたとして、フルタイムで会社にいる人より成果が出せていたら、時短で給料多いってのもありなんじゃなかろうか。そういうことが出来ないと、みんな会社を辞めて行ってしまうんじゃないかな。ってなことをブツブツ独り言言いながら、だらだら書いてみました。なんの結論も出ていない戯言ですが、お付き合い、ありがとうございました。
05Mar
- 痔の手術
  突然、痔の話で失礼します。食事中の方や、こういうお話が苦手な方は、そっとこのページを閉じてください。痔の手術の忘備録として、ここに記します。わたしが初めて痔になったのは2004年。新入社員の時。激しいストレス？と休みのない環境に生理も止まり、痔になって最後はラジオの収録の立ち会い中に動けなくなった。wゲイの先輩に、「絶対内緒にしてあげるから、早く病院いきなさいっ」って言われ、タクシーで病院へ。先生はわたしのお尻を見るなり、「明日から入院ね、これ」と呆れ顔。結構ひどくなるまで放っておいたらしい。会社に電話を入れると、秘密厳守のゲイの先輩のおかげで、わたしの病名を全員知っているらしかった。この時、手術したのだけど、痛かったけなぁ？くらいの記憶しかなく、３７歳にしてまた痔が再発。正しく言うと、ずっといぼ痔はあったけど、お尻に収まるサイズだった。ところがこの年末、結婚１０周年の旅行の前日にまさかのまた、動けなくなるほどの痛さに。結婚記念日に、主人と肛門科の待合室で、過ごす羽目になった。今回も、当然手術、そして１週間の入院。会社になんて言おうかしら、と思ったけど、もう３７歳。昔みたいな恥じらいもなく、普通に病名を言って入院することにした。手術と一緒に、腸の内視鏡検査もセットでやったので、手術前は２日間何も食べられなかった。二日目の夕方、お腹が過ぎすぎてわたしは奇行に出た。人間、極限までお腹が空くと何をするのか。A.マクドナルドのHPを２時間以上ガン見。初めて見た。マックのHP。人は、極限状態になると、とにかくカロリーが摂取したくなるらしい。普段そんな好きじゃないのに。この日ばかりは、端から端までマックのメニューをチェックしました。w手術自体はだいたい３０分前後。局部麻酔をして、ぼーっとしている間に終わる。手術はなんてことないんです、痔の手術。地獄は、術後の排便！！！！トイレに行くたびに、全身から変な汗。痛すぎて震えました。病院にいる間は、ロキソニンを１日３錠、座薬、さらに痛み止めの頓服を飲んでいたせいか、我慢できる痛みだった。でも、退院してから４日間くらいが、本当に地獄。トイレに行った後は、１時間くらい痛さで動けない。出産のときみたく、「ふ〜、ふ〜」って痛みを逃し、痛みが引いたらお風呂に浸かり、を繰り返した。湯船につかると、なぜか痛みは和らいだ。恐怖の排便は、術後、１２日目くらいから、すこ〜〜〜しずつ楽になってくる。本日、術後１５日目。排便がやっとピリッと痛いくらいに。ばんざーい！！！痛さが無い生活。やっぱり大事。健康より大事なものはこの世にない！と改めて思いました。みなさん、痔は放っておかず、早めに治療を。入院中、２０代〜３０代の女性、結構多かったです。恥ずかしがって病院へ行くのが遅れると、わたしみたいな手術に！！！
06Feb
- まいにちを重ねるということ。
  乳がんになった後の生活は、毎日を丁寧に生き直している感覚がある。今まで普通の事だと思ったいたこと。例えば娘の長い髪をドライヤーで乾かす瞬間にすら、至福に思う。仕事も、無理はしない。楽しいと思える仲間と、楽しいと思える仕事を。とはいえ、お金を頂いてやっていることなので時には嫌なことや大変なこともあるけど。娘や息子に、自分なりに誇れる仕事をやりたいとおもう。再発のことは、たまに頭によぎるけれど、相当体調が悪い時以外は全く考えないことにしている。再発したら、そのぶん1日1日を濃く生きたい。乳がんに、ココロは支配されたくない。自分の余命を憂い、悲しむのは人間という生き物だけらしい。それを聞いた時、そんな高度な感情はいらないのに。と思った覚えがある。でも今は、余命を憂うからこそ、今しなくてはいけないことを、良く考えることは、決して悪いことではない気がしている。長生きでも、そうじゃなくても、今を、大切な家族と毎日大切に積み重ねて行きたい。よし、今日もがんばるぞー！
14Dec
- 好きな仕事をするということ
  ご無沙汰してます。最近、仕事や子供の習い事でバタバタしていてブログから遠ざかっていました。今日は仕事のことを書いてみようと思います。大企業に辞表を突きつけて２週間経った時、ネットでデザイン会社のデスク業務の仕事を見つけた。当時のわたしは、とにかく無理をしてストレスを溜めたくなかった。でも、社会に出て、お金を稼いで、家族に還元したいと強く思っていた。メールで問い合わせてみると、「一度オフィスに遊びにきてください」とラフな回答。都心にあるおしゃれなデザインオフィスに、ドキドキしながら足を踏み入れた。昔から、デザインとか撮影とかが大好きだったわたし。一度デザインに関われる仕事についてみたかった。面接には、朗らかなおじいちゃん役員、女子力の高い女の子、仕事のできそうな男子の３名がきた。ざっくばらんにいろんな話をして、もう面接みたいな感じになっていた。いろいろな話をした。私が今までやってきたこと。これから何をやりたいか。ガンの話は、できなかったけれど、とても楽しい一時だった。家路について夜子供達の夕飯を作っていると電話が鳴る。昼間の女子力ちゃんから。彼女はいった。「あのー。ちょっと提案なんですが、デスクではなくてデザイナーと組んでクライアントを担当するコンサル職で、課題を受けてみませんか？」「喜んで！」考えるより早く、言葉がでている自分にびっくりした。電話を切った後、嬉しい反面不安になった。３５歳で新しい職種。大丈夫かな。でもオット君は言った。君ならできる、大丈夫。それからの１週間は、朝から晩まで空いた時間はとにかく課題に取り組んだ。それなりに良い企画書ができた。そして、社員全員の前でプレゼン、その会社に入社することが出来た。でも、入社してみると、楽しいけれど、慣れていない職種での資料作りは、相当時間がかかる。ワンオペ育児とフルタイムを急に始めたもんだから、一気に疲れてしまった。笑その後、わたしのわがままが始まる。１年目→フルタイム２年目→ガンの治療を打ち明けて、時短に３年目以降→フリーランス契約で、会社とプロジェクトごとに契約。そして今に至る。仕事は、基本家。打ち合わせや撮影がある時はその場所へ。体の負担がだいぶ軽くなった。今は、無理なく、そつなく、仕事ができるようになりました。もし、乳がんになっていなかったら、前の会社で時間内にできない仕事を無理してやっていた。仕事に関しては、乳がんのおかげで、今の環境を手に入れられている。そして、今の仕事仲間とは、ずっと良い関係でいれそうだな、と思っています。
06Nov
- ふわっとやってきたリンパ浮腫
  そいつは、術後半年くらいの時、突然やってきました。リンパ浮腫については、病院から色々説明を受けていたので、なんとなく理解していたつもりで、術後最初の頃は毎日せっせとリンパドレナージュ的なマッサージを自分でやっておりました。でも、わたしという人間は、すぐアグラをかくんですね。数ヶ月も経つと、パタリとマッサージをやめてしまいました。ある日、友人と大酒を飲んだ翌日、鏡の前でノースリーブをきたわたしは、あれっと思いました。なんだか、左腕が太い。。大酒を飲んだ翌日、たまたま気づいたかもしれないので、詳しい原因はわかりませんが、とにかくその日に気づいた。腕がむくんでいる！測ってみると、左右で４センチも違うじゃありませんか。ぎゃーーーとなったわたしは、まず、調子に乗って大酒を飲んだ自分を十分に呪った後（笑）、病院に電話をかけました。乳腺外来に電話を入れると、リンパドレナージュの講習をもう一度きちんと受けてみませんか？とのこと。再び講習を受けに行ったのでした。でも、どんなに正しい手法でマッサージしても、わたしの場合は、それ以上太くなることもなければ、細くなることもありません。今のところ。スーパーはなるべく車で行ったり、重いものは右手で持ったり、お風呂に入った時に必ず軽くリンパを流すマッサージをして、努力する日々です。一度だけ、仕事で撮影があったとき、撮影機材を動かすのを手伝ったりしてしまい、翌日どーんと浮腫み、中指もどーんと太くなったことがありましたら、こちらは何故か日々のマッサージで治りました。どうやら、治る浮腫と、治らない浮腫があるみたい。結婚指輪も、していたら指がじんじん痛くなったので、今は外しています。無理せず、マイペースに。そして、日々のマッサージが大事です。あと、大酒注意。。。。
01Nov
- 抗がん剤治療中のメイクの秘訣
  抗がん剤治療中、身体中の毛という毛がぜーんぶ抜けて、産まれたてのヒヨコみたいになった。笑つるっぱげになると、なんかオシャレする気も起こらず、メイクをするモチベーションも起こりませんが、でも、やっぱりフルメイクをして、しっかりウィッグを被って出かけると、それはそれで気持ちが良いもの。わたしが発見したメイクのコツは、３つ。①アイラインをしっかり引く②ウォータープルーフもので、眉をしっかり書く③ファンデを塗る前にピンク系のベースで血色を良くするアイラインさえしっかり引けば、付け睫毛をつけなくても、キスする位近づかなければ、まつ毛の有る無しなんて、たいしてわかりません。でも、治療中に、デートの方は、ツケマを装着しましょう！近づくかもしれんし。眉に関しては、最近「眉ティント」なるものが売っているので、わたしは今だったらこっちをやります。知ってる方も多いと思いますが、一応解説。眉ティント、いろんなものが販売されていますが、なるべく日本製を買ったほうが良いです。成分の安全基準が日本は厳しいから。眉ティントには、絵の具みたいなベットリとした液が入っていて、それで眉をいつものように書きます。イモトアヤコみたいな眉で３時間ほど待つと、その液が手でパリパリはがせるようになり、１週間位眉が着色されます。最近、もう眉毛は生えているけど、これをやるとすっぴん力が上がるので、よくやってます。治療が終わってからもオススメです。色は、思いの外超自然。淡ーいブラウンになりますよ。肌の弱い方は、まず腕とかで少し試してからのほうが良いかも。そして！ピンク系のベースをすると、抗がん剤治療中の血色の悪い肌が、赤ちゃん肌に。元気な印象になりますよ。この３つをやれば、結構いい感じに仕上がるのでぜひ試してみてください。髪型に関しては、前にブログで書きましたが、ウィッグ＋ターバンが最強です。ウィッグ感がなくなるし、風で飛ばされるハラハラ感が減ります。わたしがハマっていたのは、ショートウィッグ＋ターバン。こないだCMをみていたら、治療中、あんな髪型してたなーと思ったのが、長澤まさみのクボタのCM。そうそう。こんな感じです。もみ上げがちょっと生えた時なんか、まさに上記な感じになります。ツルツルの時は、ウィッグのもみ上げ部分の毛をうまく前に少し出して。こんな感じにすると、むしろ、治療中のほうが髪型オシャレやん！ってなります。治療中だっておしゃれできるんです！！
31Oct
- もしものこととオットくん。
  ４年前、乳がんになって、しかも自分が結構ひどい状態だってわかったとき、真っ先に思ったのは、わたしが死んだら、他のママがうちに来ちゃうのかなってことでした。猛烈に嫌だったけど、死ぬかもしれないガンという病気になったのも、わたしの個性かもしれない。とか、ガンをある程度自分で消化できる段階になった時は、わたしが死んでしまったら、早く良いママを見つけておくれという心境に変わった。やっぱり、子供にママは大事だもん。隣に住む母にも、もしものことがあってわたしが先立ってしまって、オットくんが新しい嫁を連れてきたら、温かく迎えてあげて欲しい旨を伝えた。母にとっては残酷な話ですけどね。抗がん剤をしながら思った。なんなら今面接で私がきめてやりたい、と。w良いママが来たらいいけど、オット君、わたしと結婚したくらいだから、女を見る目が怪しいからな。笑オットは、きっと愛がないと生きていけない人だと思う。結婚して１０年経つ今も、毎日好きだよ、とか、なんでそんなにかわいいの！とか、愛してるよ、とか真顔で言ってくる。昔、an anかなんかで読んだんだけど、男女は、出会った後３年くらいは、子孫を残すために特有のフェロモンが出てるんですって。お互いを惹かれ合わすために。３年くらいをすぎると、だんだんそのフェロモンがなくなる。うちのオット君は、何かの不具合で、この浮かれフェロモンが出っ放しなんだと思います。てか、だんだん強くなっているような。。嬉しいやら、たまにうざいやら。でもとても仲良くやってます。こんなオットくんだから、もしもこの先わたしが先に死のうもんなら、あたらしい嫁が愛を降り注いであげないと、干からびて廃人になってしまうでしょう。でもそんなオットくんは、こないだ車で移動中にこんなことを言ってました。「もしも、俺が先に死んじゃったら、お化けになって超でてくるだろうねー」子供が心配だもんね、とわたしが言うと、「違うよ。Wに変な男が近寄らないようにだよ！」そっちかいっ！！！わたしは、もし先に死んじゃったら、子供達の事もあるし、新しいママを探して欲しいよ、というとオットの一言。「俺はそんなに人間できてないし。」オットはこんな人です。かわいい人なんです。わたしは、生まれ変わってもオットと結婚したいと思ってます。先輩にキモって言われたけどね。先日、無事に息子の七五三のお祝いをしました。告知当時３ヶ月だった息子も、もうすぐ５歳。この日を、こんなに元気に迎えられ、感無量です。
30Oct
- 抗がん剤治療後の髪の毛、ヘアアレンジには無敵！
  抗がん剤治療後、４年経った現在、髪の毛の状況はというと、一周してすごーく気に入っている。抗がん剤前のわたしの髪質は、超剛毛のストレート＋色んなとこがくせ毛＋髪の毛の量が多すぎ。ストレートで硬いから、ヘアアレンジとは無縁で、肩以上に長くするか、ショートを楽しむかのどちらかだった。抗がん剤治療後に生えてきた髪は、最初は超うねり系。そして、憧れの柔らかな髪質＋程よい毛量。とにかくクルンクルン。初めての経験だった。でも、最近ありがたいことに「外国人風くせ毛風ショート」とかが流行っている時代。脱ヅラした時、病気を知らないママ友は「わーー！！かわいい！パーマのベリーショートなんて高度だけど、似合ってるー！！」と凄く褒めてくれた。脱ヅラは、相当ドキドキしたけれど、もうヅラの暑さに耐えられず、結構短めの時にえいやっと脱いだ。そして、大好評だった。うねりは、４年経過した今、大分落ち着いてきているけれど、やはりゆるくウェービー。わたしは、治療以前の髪質ではできなかった、無造作アップ系スタイルを毎日楽しんでいる。コテをしなくてもいい感じにウェービーだから、ふわっと無造作感が勝手に出る。おくれ毛も、計算せずとも勝手にふわっ、クルンっ。髪質に関しては、乳がん治療前より改善されたのでありました。最近再開した仲間に、なんか髪型、超かわいいね。って褒められた。悪いことあれば、良いこともありマス。
26Oct
- がんのひみつ
  昨日、小学校１年生の娘が、入学以来、初めて図書室で本を借りてきた。本のタイトルを２度見してしまった。娘の借りてきた本はがんのひみつがんに関する色んなことが、親切丁寧に書かれていた。どうしてがんになるのか、治らない怖い病気なのか、ならないようにするにはどうしたらよいか。娘は、珍しく、もの凄い集中力でこの本を熟読していた。その姿をみていたら、なんだか胸が熱くなった。娘なりに、わたしの病気を理解しようとしてくれているんだな、と。本を読み終えた娘は、夕飯の時、野菜を残す弟にいった。「野菜を食べないとガンになるわよ。男のほうが、女よりガンになる確率が高いって本に書いてあったよ。ねぇ、ママ？」「そうだね。野菜モリモリ食べないと、ママみたいにガンになっちゃうからね！」わたしのガンは、食生活を見直す良いきっかけになった。今では野菜を食べない日なんて１日もない。娘は、ガンの知識を色々教えてくれる。お酒もほどほどにしなさいね、とか。良いトレーナーがついた気分。笑子供達には、同じ目にあって欲しくない。さ。野菜買いに行こうっと。
25Oct
- F⚪︎CKな治療後の職場復帰
  放射線、ハーセプチンが全行程終了。長い長い治療生活が終わったら、急に心にぽっかり穴が空いたような感覚になった。治療前はバリバリ子育てしながらフルタイムで働いていたわたし。また、あの頃の充実感を味わいたくなった。でも、わたしがいたのは、「音楽業界」というやつで、ママには優しくない環境。アーティストが稼動すれば、夜中でも朝でも仕事をしなくてはいけない。まだ乳がんになる前のこと。一人目を産んだ後に復帰した時は、当時の上司に、「夕方に帰る奴に何ができるの？　逆に自分で仕事を考えて」と言われ、半年間仕事がもらえなかった。毎日、倉庫のCDを整理したり、ポスターを発送したり、デスクの若い子たちが面倒くさくてやらないような仕事を率先してやった。出産前に、わたしが担当していたアーティストが、他の担当と打ち合わせしているのが、羨ましくて仕方なかった。仕事をください、とある日上司に懇願すると、深夜稼動の多いクラブ系のアーティストやら、なにやら、いきなり５アーティストの担当を命じられた。「深夜の稼動の同行は厳しいのですが・・・。」と言っても、そんなのしらねぇよ。の一点張り。ムカついたわたしは、２人目をさっさと妊娠。こんな会社、辞めてやる！と思っていた矢先に乳がん発覚。わたしもわたしでひどい社員だけどね。治療が終わって、これからの選択肢は２つある。①元いた会社に異動希望を出して、復職②今すぐ辞めて、転職活動考えまくったけど、元いた会社は、給料が良かった。せっかく入社したのに、辞めるのもなんか悔しかった。仲の良い同期もいたし。あとは、今すぐ転職して新しい環境でやっていけるかが不安だった。私が選んだのは①。人事に連絡して、色々相談に乗ってもらった。異動希望が通ったかわかるのは、人事発表の前日。人事から電話があった。わたしの人事への希望は１つだけ。「激しいストレスだけは、今は受けたくないです」でも、異動先はなんと、クレーム対応の部署だった。歯を食いしばって、初日に出勤。先輩の女性が言った。「がん経験者の人、うちの部署に結構来るんだよね。こないだも１人、死んじゃったんだよね。」そして、ママは、歓迎されてないこと、クレーム処理の仕事はとてもストレスなことをランチで愚痴られた。その夜、一睡もできなかった。朝起きると、寝ぼけ眼のおオットに言ってみた。「ねぇねぇ、会社辞めてもいい？？」オットは、寝ぼけ眼のまま言った。「辞めちゃいな〜」わたしは、オットのこういうところが大好き。というわけで、２日目に辞表を出してきた。その日は、辞表をだして、仲の良い同期と、夕方まで話した。会社をサボって来てくれた同期に感謝、感謝。わたしの今のモノサシは、今の生活が楽しいかどうかだけ。楽しい、と思えない生活はすぐ改める、良い慣習がつきました。人生、後悔したくない。
24Oct
- 術後の放射線治療
  術後ほ補助治療して、放射線を受ける。初めて会う照射線の医師は、わたしのカルテを見ていった。「すごいね〜。抗がん剤とハーセプチンで全部消えちゃったんだ。運が良かったね〜。」そうですね、と言った後、欲を出したわたしはちょっとダメ元で聞いてみた。「あの〜。やはり、わたしは再建とかは考えないほうがよいんですよね？」「そうだね。助かっただけで良かったじゃない。再建は無理だね」ですよね〜、と笑うわたし。人間って欲深い生き物だな、と思った。つい先日まで、命があるだけで良いって思っていたのに。でも、無理もない。当初広範囲に点在していたガン。手術した後は、軽くえぐられるような形になっている。良く考えれば、再建もクソも無い。命があるだけ良かったんだ。放射線の最初の予約が取れたのは、年末。病院のある築地は、人でごった返していた。クリスマスが終わって、年末に向けてソワソワしている街が、この頃になるとだいぶ自分のいる世界と近づいていた。まっ暗い穴の中にいたようなこの間の自分とは、まるで違う自分がいた。最初の放射線科への通院では、カルテを見ながら放射線をかけるべき場所に油性マジックでマーキングする、というプレイが行われる。もう、男性の医師に、無い胸も、ある胸も、見られても動じない。マッキーで、たくさん線を書かれてこの日は終了。その後は、毎日毎日、ただ３０分の照射のために５週間病院通い。でも築地は歩いて銀座にも行けたので、毎日帰りにザラとかロンハーマンとか好きなお店をプラプラ見に行った。それはそれで楽しい毎日。５週間放射線にあたり続けた胸は、少し日焼けした感じになった。それだけ。治療が全部終わったら、自分と家族へのご褒美に、なけなしのお金を叩いて旅行へ行こう。そして、育児休暇から傷病休暇に入ってしまったけど、ちゃんと働きたい。また社会と繋がりたいと思った。わたしがどうなるかわからない可能性もまだある。家族のために貯金しなくては、ね。
20Oct
- ステージ３Cの炎症性乳がん：いよいよ病理の結果！！
  いよいよその日がやってきた。病理の結果を聞く。始まりはTシャツの血痕から。若いから無いでしょ〜って言われてたのに、出産後すぐ乳がんの告知。あれよあれよとゆー間に抗がん剤、手術が終わり、ようやくこの日がやってきた。乳がんと告知された瞬間、大きなブラックホールに吸い込まれたみたいに周りが暗くなった。世間から、自分が切り離されたように感じて、外に出るのが怖い時すらあった。これは命に関わる告知を受けた人にしかわからない感情だ。泣いて、苦しんで、時には笑って。やっとここまで漕ぎ着けたのだ。ビビリなわたしは、病理の結果を母を連れ添い聞きに行った。診察室に入ると、主治医の先生は念入りにパソコンの画面を見てから笑顔で言った。「切り取ったお胸からも、脇からも、生きてるガン細胞は１つも見つからなかったわよ。抗がん剤が良く効きました。これで少し安心だね。」先生、それは完全奏功ということですか？と聞くと、主治医はそうなるね、穏やかにと言った。先生が次に言ってくれたことは、勉強していたので知っていた。完全奏功の場合、予後がよいこと。再発のリスクがかなり低くなること。母はずっと声をあげて泣いていた。嬉しいほうの涙でよかった。多分、ずっとわたしの見えないところで苦しんでいたんだと思う。わたしも娘を持っているから、痛いほどわかる。辛いどころじゃなかったと思う。母は、少しポッチャリ体型だったが、わたしのガンでスレンダーボディになった。不幸中の幸いで、それによって糖尿病が少し良くなったけれど、もうあんな辛い思いは生涯させたくない。この後は、術後の放射線とハーセプチン。わたしはホルモン陰性だったので、その後は無治療になる。あと少し。あと少し。帰りに、聖路加タワーのてっぺんのオサレなレストランで、母と祝杯をあげた。今まで飲んだシャンパンの中で一番美味しかった。母の笑顔が、嬉しすぎで、くすぐったかった。聖路加に着くと、いつも決まったイメージが脳裏に焼きつく。ボブに綺麗に切りそろえられたヘアスタイルのキメキメなわたしが、通路をヒールでカツカツ歩いている姿。きっと１０年後、最後の定期検診を受けにきたわたしが、過去のわたしに念を飛ばしてるんだと思う。大丈夫、大丈夫よって。あのイメージにいつかなれますように。いつもそう思う。

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