「京の台所」として観光客に人気の錦市場(京都市中京区)が世界各地の歴史ある市場と連携し、オーバーツーリズム(観光過剰)対策や市場文化の保全継承に取り組む。
友好提携を結ぶイタリア・フィレンツェ市の「サンロレンツォ中央市場」が呼びかけたネットワークに参加し、観光客との共存に知恵を絞る。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界無形文化遺産登録も目指すそうです。
 
 
錦とサンロレンツォの他に、デンマーク・コペンハーゲンの「トーヴヘーラネKBH」、ドイツ・ベルリンの「マルクトハレ・ノイン」、イスラエル・エルサレムの「マハネ・イェフダ」など11市場が参加し、錦市場はアジアで唯一となるそうです。
いずれも屋根があり、食品や飲料を中心に扱う昔ながらの市場という。

 
ネットワークの設立は、オーバーツーリズムの対処と伝統的な食文化の保護が狙いだそうです。
観光都市の市場には大勢の旅行者が押し寄せ、混雑やごみ問題が地元住民とのあつれきを生んでいる。
錦市場も訪日客の急増で混雑が常態化し、伝統の味を伝える老舗が減少して地元客離れやマナーの低下が課題となっているようです。

 
13市場の代表者が4月上旬にフィレンツェに集い、各市場の現状と課題を報告し、サンロレンツォ中央市場の混雑対策を視察したのだそうです。
今後は参加市場で規約を定め、世界歴史市場協会(仮称)を発足させる予定だとか。
 


 
オーバーツーリズムって日本の問題だと思い込んでいましたが、世界各国であったんですね。
大そうな会合も必要なんでしょうが、それよりも地元のシャッター通りと化してしまった地元の商店街の活性化の方が問題のような気がしますね。