前回あらすじ~
レンズユニットから取り出したシャッター&絞りユニットをバラバラに破壊したのり軍曹は果たして元通り直せるのかーっ!




まずは絞りユニットの組み立て。

画像の様にギア付きの丸部品をはめてから絞り羽を一枚一枚セットしていきます。

羽をセットする時は絞りを開いた状態の方が作業がやり易いです。

画像を参考に向きを合わせて下さい。

ピンセットで羽を一枚づつ摘まんで作業するのですが、その際に羽にゴミやホコリが付いてないかよく確認してください。





6枚全部セット完了。



コツさえ掴めば意外に簡単な作業です。

自分はまず、赤丸の突起に羽をはめてそれを親指で固定しつつ白丸の突起に羽をセットするやり方で作業しました。

少しの振動でもバラけるし、くしゃみため息も厳禁。尚且つ息も止めつつ作業しました。

小さなミスで羽が弾けて飛んだりバラけた時は泣きたくなりましたが、なんとか集中して頑張りました。


作業が終わったら羽の部分と黄丸のモーターギアにゴミ異物がないかよく確認してからユニットを閉じます。

閉じる時はパチンとハマりますので、違和感があったら一度開いて確認しないと羽を変形させる可能性があるので注意して下さい。

もちろん開いたらバラけるので最初から…。









無事に閉じる事に成功したら絞り動作確認用のピンを左右に動かして軽く絞りが開いたり閉じたりする事を確認して下さい。

あまりユニットを強く押さえつけていると、動くが渋く感じます。





絞りが問題なかったら次はシャッター幕をセットしていきます。

セットする順番があるので画像を参考にして下さい。

セットする前にシャッター確認用ピンを開く方に移動した方が作業がやり易いです。



これで2枚セット完了。




慎重にシャッターユニットのカバーをはめていきます。

これもなかなかパチンとはまらないので違和感があったら一度カバーを外して幕のセット状態を確認して下さい。

無理やりすると幕を変形させてしまいます。





カバーをはめたら、この状態でシャッターと絞り両方を動作確認します。

意外にシャッター幕セット中に指の押さえつけが揺るんで絞り羽が内部でバラけたり穴から外れてズレていたなんてことがありました。違和感があったら面倒でも初めからやり直した方が良いです。





シャッター幕カバーのネジを締めたらさらに動作の確認をして下さい。

念入りに確認した方が壊すリスクが減ります。

問題なければシャッター&絞りユニットを外した作業の逆パターンで組み立てておきます。





次にレンズユニットカバー筒をユニットにはめる準備します。

画像の様に中の筒の窓と外の筒の窓を合わせてはめておきます。




画像の状態になればOKです。





ユニットにカバー筒をはめる時のピンの位置関係を確認します。





 ゆっくり筒をユニットにはめ込んでそれぞれ4本のピンが正常にあるべき場所にはまったか確認して下さい。

上の画像は失敗パターンです。
金色のピンを挿す穴の位置がズレています。

こうなってしまったら再度筒を外しでレンズユニットの組み立て具合やピンがあるべき場所に入っているか等を確認して下さい。

自分がよくなっていたのはシャッター&絞りユニットのピンがズレていました。



この画像が正常にセット出来た状態です。
ピン穴が窓のほぼ中央にきてます。

確認できたら金色のピンを挿して外側の筒を抜けてずれない様に押さえつつ反時計回りに回転させておきます。

金色のピンは挿すというより置く感じです。




ユニット下面の赤丸のネジ1ヵ所を止めて下さい。そうしたら赤丸のフレキケーブルを挿して固定します。

ネジで固定したら筒を左右に動かして内部のシャッター&絞りユニットが連動して上下に動くことを確認します。

もし、ある程度回すと引っ掛かって動かなくなるので、ユニットを逆さまにして軽く振ってから試して下さい。






次は分割したレンズユニットの上部分を分解します。

画像の位置までレンズ部を引き出します。

赤丸のところを見るとピンの下に玉が見えます。この玉の下にバネが入っているのでうかつにレンズ部を抜き取ると玉&バネがピョーンと飛んで行方不明になります。

えぇ、2~3回飛ばしました……。







なので画像の様に指で押さえつつレンズ部を抜き取ります。




はい上手く抜けました。



玉&バネは外して保管します。




次にレンズユニットを逆さまにして先ほど外したレンズ部をレンズユニット内部のレールにレンズ部のレールを噛み合わせて奥まで挿入します。

レンズ部を挿入する前にレンズの裏側に汚れゴミがないかよく確認します。

自分はエアでホコリを飛ばしてから組み込みました。


挿入したらレンズユニットを回転させてレンズ部が連動して上下に動くことを確認します。

レンズ部が一番高い位置にきたら止めておきます。



先ほど外したバネと玉をセットします。






いよいよレンズ上部と合体します。

レンズ上部内部のピンとレンズ部の穴の位置関係を確認します。

赤丸はバネと玉が入っている場所になります。

この状態でレンズの最終的な表面の汚れやゴミを綺麗にしておきます。

これから挿入するレンズ上部の内部もゴミや異物がないかよく確認します。

自分はもちろんエアーで綺麗にしました。



レンズ上部にレンズユニットを入れていきますが、レンズ上部のピンが玉に当たるか当たらないかで止めて、小さなプラスドライバーの先端で玉を押し込みながら挿入していきます。

ここも慎重に作業しないと玉&バネがびょーんと飛んで行方不明になります。

自分も……いや疲れた。

見事に挿入が完了したらレンズユニット下の外した残りのネジ2ヵ所を止めます。




あとはレンズを伸ばしたり縮ませたりして動作を確認します。

上の画像はレンズ広角の位置です。

ゴミ異物がないか光を当てて確認します。







この状態がズーム位置になります。

問題なくレンズが動作することが確認できたらあとは元通りにカメラを組み立てて完成になります。

これでカメラの分解清掃は終わります。

間違い勘違いありましたらご指摘くだされば嬉しいです。

では、またどこかで……。