瀬上沢の小川沿いの道で藪から出てきたコジュケイの群がカメラを構えている私に気づきましたが、特に慌てはせず、またゆっくりと藪の中に戻って行きました。コジュケイは中国原産の野鳥ですが、大正時代に日本各地で銃猟の対象としてで放鳥されたのが野生化したそうです。コジュケイは中国語では竹鶏(zhuji)と呼ばれますが、これは樹林の中に棲んでいるのが由来だとのことです。『百度百科』によると、コジュケイの雄はよく鳴き、雄同士の闘いを好むそうです。コジュケイの肉は非常に美味しいため、食用としても飼われるようですが、中国の南方では観賞用に飼われるそうです。日本では、コジュケイの鳴声の聞き成しは「ちょっと来い」とされています。このため、「警官鳥」と呼ばれることもあるそうです。沢木欣一の句に「小綬鶏の妻恋ひ節のちょっと来い」というのがあります。この俳句では、小綬鶏の鳴声はロマンチックな感じですが、私にとっては、鶏鳴に似て結構やかましいという感じしかしません。
 下の写真は、円海山中腹の路傍に咲いていたカジイチゴの花です。カジイチゴはバラ科の半常緑低木で、4月頃に白い花を咲かせ、5~6月にはイチゴに似た黄色い丸い実を着けます。この実は食用になるとのことですが、私は食べたことはありません。

 

 


 瀬上池のヤマザクラがほぼ満開になっていました。左側の黄緑色の葉はイロハモミジの新緑です。
 下の写真は、円海山頂上附近から見た大丸山のヤマザクラです。今日は薄曇りで少し霞がかかっていましたが、まさに春爛漫という風景でした。