円海山の中腹にあるさえずりの丘公園の裏道にホタルブクロの花が群生して咲いていました。ホタルブクロはキキョウ科の多年草で、初夏に薄ピンク色をした釣鐘型の花を咲かせます。野草の花としては結構大きい花なので、路傍ではよく目立ちます。ホタルブクロは中国語では紫斑風鈴草(zibanfenglingcao)または灯籠花(denglonghua)というそうで、中国語の風鈴は日本の風鈴と同じ意味で、灯籠には日本語の灯籠の意味もありますが、提灯(ちょうちん)の意味もありますので、提灯の意味で命名されたものと思われます。また、日本語のホタルブクロ(火垂る袋)は提灯のことを意味しているそうですから、日中ともに提灯に似ていることが名前の由来になっているということになります。なお、中国ではホタルブクロは昔から薬草として利用されているようです。
 下の写真は、円海山の頂上附近の路傍で色づいていたクワの実です。クワの実は黒く熟すると非常に甘くなります。なかなか美味しいものですが、この実を食べると舌が濃い紫色に染まってしまうのが玉に瑕です。クワの実は昔から、桑苺(くわいちご)、ドドメと呼ばれて、生食したり、乾したものを食べたり、ジャムや果実酒にして利用されてきています。

 

 


 円海山の頂上附近の路上で何かを一心に捕食していたガビチョウが、私の足音に驚いて飛び上がって、一旦止まって体勢を立て直し、これから藪に飛び込もうとしているところの写真です。私もガビチョウが路上にいるのに気づいていなかったので、ガビチョウが飛び上がったときには本当に吃驚しました。
 中の写真は円海山の頂上附近の樹木の枝でさえずっていたウグイスです。ウグイスはさえずりながら、枝から枝へつぎつぎと飛び移って行きますので、すぐに見失ってしまいます。
 下の写真は、円海山の頂上附近の「関東の富士見百景」のプレートが建てられているところから見た今日の富士山です。頭の部分しか望めませんでしたが、霞の多い今の季節ではなかなかお目にかかれないので、今日はかなりラッキーでした~。