4月から新たな地で中学校生になった息子は、前の友達と離れ離れになってしまったことがつらいようで、しばらくは「はぁ~っ」とため息が多く、食事中も黙々としている日々が続いていた。
それが、先日の夜、ぼそっと
「今日席替えしたんだ~」と一言。
(以下、私の心の中)
お、珍しく自分から学校での出来事を話してくれた。
嬉し~い!
どこの席になったのかなぁ?
お話できる友達は近くにいるのかなぁ??
くじ引きで席をきめたのかなぁ???
と、気になること、ききたいことが次から次へと浮かんでくる。
でも、ここはその誘惑を抑えて、せっかくの息子からの言葉に大事に聴いてみようっと。
「へぇ~、席替えがあったんだね」
と、息子に“うっとういしぃわ~”と思われない程度に、もっと聴きたいな光線をさりげなく向けながら、そのように返した。
「といっても、ほとんど今と変わらず、ひとつ後ろにずれただけ」
(私の心の中)
え?そんな席替えの甲斐もなく??
いやいや、ここは息子の話の流れを断ち切るまい。
「そっかぁ、席替えだったけど、席の位置はほとんど変わらなかったんだね」
と、こんな感じで会話が進んでいって、
それが自分の希望する席だったこと
席は、班長が全体のバランスを考えてみんなの配置を決めたこと
班長は投票によってクラス全員の投票で選ばれたこと
そして、その班長に自分がなったこと
まで、話がつながっていって、私に聴かせてくれた。
「へぇ、そうなんだね。それは、とても嬉しかったね、安心したね~。話してくれてありがとう。」
途中で、私が自分の聞きたいことを質問していたら、おそらく会話はこの流れをたどらなかっただろう。
息子は、もしかしたら最初から班長に選ばれたことまで話すつもりはなかったかもしれないけれど、「席替えをした」という言葉が口から出たのには、心の中で何かが触れて出てきたのだろう。
その何かは、転校してきて、なかなか馴染めない中で、でも自分という人間をクラスメイトはある程度分かってくれて、僕の居場所はこっちにもある、そう感じられた安堵感かな。
それとも、僕はここでもやっていけそうという自信かな。
それとも、母が気にかけていることを感じているから、安心させようという優しさかな。
どちらにしても、聴かせてもらったおかげで、私も安心できた。
聴かせてもらって、息子のポジティブな気持ちを受け取ることができて、幸せな気持ちになれた一夜だった。
ありがとう![]()
