8月9日
今日は原爆の日
イチローが3000本を達成しても
内村航平が金メダルを獲っても
今日の11時2分には
サイレンが鳴り
黙祷をする。
道行く人も立ち止まり
走っている車さえも路肩に停まって
小中学校は登校日なので学校で
甲子園では長崎商業の球児も
黙祷をする。
熱線にやられ焼けて亡くなった方々の痛みか
この日に雨が降ることはほとんどない
毎年 とても暑い日
いつも 慰霊祭に参加している母が
今年は体調が今ひとつなので
行けないと言った。
被爆者の方々は年老いていかれる。
子供の頃 家族だけでなく
身近には被爆の体験を
世間話のように気軽に
話して下さった被爆者の方々が
いらしたものだけど
それも今はないのかもしれない。
今 生きておいしいものを食べ
楽しい事をして
幸せな毎日を送っていることが
焦土と化した土地の上に
成り立っている
辻辻で火葬をしていたという場所を
踏みしめて
子や孫にこの幸せを繋いでいくために
この日のことを語るのをやめてはならないと
心新たにする
8月9日
原爆が落ちた時 風船のようなものだった と
祖母が言っていたそうな。
実物は黄色いので風船のように見えたのだろう。
