Beer Voyage (ビア旅)

Beer Voyage (ビア旅)

旅の中で出会ったビールとお店、そこから垣間見た人々の生活について
(Daily living,Shop Info through MY Beer Voyage on the globe)

 

 旧銀行の建屋で醸すクラフトビール
CRAFT BANK

 

ふつう一般の人にとって、京都府はどうしても「京都市」のイメージが強いのですが、京都は実はかなり縦に長い地形なのです。京都市がちょうど京都府の真ん中あたりだとすると、奈良寄りの山の地域から、今回のように日本海寄りの海の京都まで意外と多様な土地柄なのです。

この海の京都は、昔から「丹後」と呼ばれていました。天橋立のある「宮津市」、引き揚げの港があり、万願寺とうがらしのふるさと「舞鶴市」、そして古くは明智光秀の居城があった街「福知山市」など、歴史ある街が続きます。

(写真:福知山駅を行きかう電車。城崎温泉、大阪、京都、丹後半島の乗換駅なのでいろんな電車が止まります)
 
明智光秀はよく織田信長を殺した悪者として歴史的には書かれますが、実は地域の豪族が多かった束ねにくいこの丹後・丹波エリアをまとめ、様々事業を成した有能な領主として地元では敬われています。ここ福知山も今は大阪から快速も走り、2時間ほどで大阪にリーチできる場所になりました。また福知山を拠点に観光地、天橋立や城崎温泉への足を伸ばすこともできます。
 
今回訪問のCRAFT BANKさんはこの福知山市にあった銀行跡をクラフトビールの醸造所にされたとのこと。駅から北方面に歩いて10分ほどです。雰囲気のある、素敵なたたずまいのお店です。
店内ではオーダーも聞いてくださいますが、テーブルにあるLINEからのオーダーシステムがあり、オーダーから清算までできます。
醸造所のビールは5タップほどで、ゲストビールが2タップ。お食事も充実しています。私はサラダを注文しました。

やはりベーシックラインからと一杯目はラガーにしました。店に三つしかない限定グラスに注いでくださり、緊張しながらいただきました。とっても素敵なグラスです。ラガーはスタンダードなスッキリとした味わいで、一杯目にはぴったりす。

(写真:カウンターに並ぶ缶たち デザインもかわいいです)

 

カウンターの後ろが醸造施設になり、カウンターにはタップと缶ビールの銘柄が並びます。

2杯目はやはりスタンダードに「Amber Ale」をいただきました。レモングラスのような、どこかグラッシーな香りとともにモルトの甘さが心地よく、重すぎず夏にもよく、なんだかデザートにも合いそうな気がします。少し時間をおいて温度を上げたら、冬野のアップルパイやシュトーレンにも合いそうです。

昨今京都市内はオーバーツーリズム気味で、日本人も少し疲れてしまいますが、少し趣のちがう「海の京都」にも足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。のんびりとした京都もよいものですよ。

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◆CRAFT BANK◆

(Address) 福知山市南本町264-5