ビア旅「ハノイのクラフトビール事情」
ハノイの街を久しぶりにそぞろ歩くの巻(後編)
ハノイのクラフトビール事情:メッカは西湖周辺なり
出国前にハノイのクラフトビール激戦区を調べてみましたら、どうも西湖(Ho Tay)付近に小さな醸造所とタップルームが点在しているようでした。西湖付近にはPhu Tay Ho(西湖府)という有名な寺, Cong vien nuoc ho tay(西湖ウォーターパーク)やシェラトンやインターコンチネンタルホテルなど高級ホテルが近くに立っています。大使館員や駐在員、富裕層が住んでいるエリアです。交通手段は車かタクシーまたはバイクがないといけない場所で、公共の交通機関(バス)からも相当な距離を歩くようなところです。(つまり公共交通なんぞ、あんまり使わないのですね)
(写真:Ho Tay付近のシェラトンホテルと湖周辺 小鳥のひなたぼっこ。メジロが人気。)
最近はハノイでもヘルメットの着用義務や飲酒運転の取り締まりが厳格になり、高額な罰金と免停措置があるらしく、捕まると仕事ができなくなるので、昔のように飲酒運転してバイクで帰るなんてことはまずないようです。昔は違反をしても、ベトナム語のわからない外国人だとすぐに放免されていましたが、今は全くその手は通じないようです。まさに日本のように警察の検問のようなアルコール検知をされるらしいです。
ですから余計に「クラフトビール」は、現段階では一般庶民向けというより、特定の層に向けての醸造所というイメージを持ちました。ホテルのスタッフも、ガイドさんも「クラフトビールって何?」とピンときていなかったのも納得です。
チャレンジ1回目
私はホテルからHo Tay方面行のバスに乗り、中南部のダナンやホーチミンでも展開している醸造所である「FURBREW」のタップルームへ。バス停から一番行きやすそうだったからです(このタップルームは地球の歩き方にもしかと乗っている所です)
バスには乗務員さんがいて、定期券でない人には切符を切りに来られるので、代金を払います。バスの中のTV画面はCMばっかりで、停留場の情報がほぼ掲載されないので、携帯のGPSがまことしやかに役に立ちます。
(写真 路線バスで向かう私。1回7000-8000ドン。バスの路線によります。)
この「FURBREW」は、有名な「花市場」のそばにあるようなので最寄りの停留場で下車。
「え??ここで降りるの???」的な場所です。GPSを頼りにこの「花市場」を左手に住宅街へ入っていきます。
(写真 花市場)
よからぬ予感を感じながら花市場を左手にてくてく歩きますと「え?行き止まり??」しかしよーくよーく見ると看板が!「The 100 Beer G arden」と書かれています。しかし建物と同化したような看板で、名称も異なるし、観光客が見つけられるような看板では正直ありません(苦笑)とりあえずBeer Gardenの英語表記を手がかりにとりあえず、左へ。
道は俗にいう、ベトナムの一般住宅の中へ突入。初めての方には「迷宮」みたいに見えるかと思います。細くてくねくねしていています。
え?まだいくか?どこまで行ったらいいんやろかとちょっと不安になる私。ほんでもって道ぬかるんでるしさあ(泣)奥地に本当にあるのか?タップルーム???!!
ん??? え??あれか!!! 左上方向になんとも落ちそうな看板が!!
え?こんなとこにあったわけ??とびっくり仰天。中でおばちゃんが掃き掃除しています。
「co ai nao khong?? (だれかおらんのかえ??)」と叫ぶも反応なし。
でも確かにビールのラインナップが書かれていて、店らしき底をなしている。ネットでもガイドブックでも調べると昼から開いていると書いていますが、平日の昼間に来る人おらんよねーと。こういうケースはよくあります。SNSでもそんなにマメにOPEN情報をUPしないので、いきあたり勝負的なことばかりですう。
何度もいいますけれど、ここ「地球の歩き方」にもしかと書いてある店です。しかしことアジア各国を回って思うのは、日本の感覚でそこへ行ってみると仰天びっくりな場合はよーくあります。ホーチミンやダナンでも店舗があるようなので、今度リベンジしましょうかね。
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FURBREW
Adress:68/238 Au Co,Ho Tay,Hanoi
Fabebook:
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仕方がない!と気持ちを切り替え、向こう岸のHo Tay湖岸の別のタップルームへ行こうと思いました。しかーし!今度、空港へつながるこの道が工事中で、一車線の一方通行。道に高いバリケードがあり、バス停近辺しかバリケードの口が開いていません。近くのバス停まで歩こうとしますが、バリケードに阻まれ、逆方向(帰り)のバス停にいけません!
なんじゃー!こりゃー!!!!(泣)
(写真 こんな調子でびゅんびゅん走ってきます。最近は車が多くさすがに横断は怖い。)
半分気分はハイ!になりながら歩くに歩き、車しか走ってない道路を渡り、やっとこ一番近くのバス停(向こう岸)まで到着。ちなみに交通量の多い道を渡るとき、よく先に通行している人を「盾」にして渡ることがあります。自転車のもの売りのおばちゃんなど、自転車があるので、よく一緒にわたります。逆に現地人に盾にされたらあなたはもう「ベトナムで道路横断のプロ」です。
この日は疲れ果て、市中でハノイ名物「Bun Cha」(焼肉つけ麺)をいただきました。あーどつかれた(泣)
(写真 ハノイ名物 Bun Cha=焼肉つけ麺)
チャレンジ2回目
あきらめきれず2回目。またHo tay行きのバスにのり、近くまでいきます。しかし指定の場所からバス停が一時撤収されていたようでバス停がない!気づいたらまたあの「花市場」の停留場で下車(泣)え??
また昨日のあの道を戻りながら歩くと思うと我慢ならず、周りを見わたすと、バリケードに切れ目が!(光)
こうなったら諦めるまい!「ぬさもとりあえずたむけ山」とはまさにこのこと。強烈な交通量の道路をどうにか横断し、切れ目から下をのぞくと、結構高いのですが、同じことを考えた先人が道をつくっていました。こんな近道を通るのはアフリカ以来。
それはケニアで峠で焼きとうもろこしを買おうとしたとき。車がびゅんびゅん通る峠道を行きは歩いていきました。ふと見ると一般人が使っているガードレール外の小道があるのを発見。「これはいい!」と歩きながらふと下を見たら20mぐらいの崖の上の小道。焼きもろこし10円ほどのために、命を落とす危険ととなり合わせ。
(写真 ショートカットでHo tay付近へ。一番下にご丁寧にクッションしいてあるのわかりますか?)
(MAP: Ho Tay 付近のクラフトビアMAPはこんなイメージ)
7BRIDGES BREWING Hanoi Taproom
地図だと意外と近そうに見えますが、途中で小さな沼が邪魔してたり、迂回しないといけなかったりして、案外に距離があります。シェラトンに向かってとことこ歩くと、やっと見えてくるのがこの醸造所です。ハノイの醸造所はどうも2016年ぐらいから増えているようなのですが、この醸造所はその中でも始発チームだったようです。
(写真 7BRDGES BRWINH Hanoi Taproom)
11時から開いているはずなのですが、またあれれ??椅子があがってる。入口に土積んであるし。まあ工事中のオープンなんてよくあるので近づいてみると右手の看板。
「現在 改装工事中 再オープンは〇日から」と。
「その日もう帰国してるやんかー!!(泣)」当然 Facebookにもこの情報の掲載はなし。とほほー。久しぶりにベトナムらしい洗礼を受けた気分。(すごい厄落とし(笑)
この醸造所は、ハノイ以外にホイアン、ホーチミンにも拠点があるようなので、そこでリベンジです。こういうことにすぐ諦めと切り替えがつく自分。本当にベトナムのお陰で成長させてもらったなーと思います。実感(笑)
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7BRIDGES BREWING HANOI TAPROOM
Address: 104 Xuân Diệu
Instagram:
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(写真 Ho Tay付近の湖岸の写真。近そうで結構な距離がある。歩くもんじゃない。)
最近はGrabという配車アプリを使うのが一般的で、流しのタクシーも拾いにくいのです。歩いても、次の醸造所まではバイクタクシーでも結構な距離です。やはりこのあたりのタップルームへの訪問者は、在住者か近辺の高級ホテルの宿泊者向けなんだうなーと感じます。次の醸造所へもこの調子だとお腹はすくし、私の疲労がピーク。切り替えて次回へ持ち越しとし、醸造所の情報だけ記載いたします。
ほんと地図はあてにならないし、道が工事中だったり、あれこれ実際いくとございます。トラブルも想定しながら、巡るのがいいです。今度は人と行くか、はじめからタクシーでいきましょうね。
Turtle Lake Brewing
Ho Tay湖畔に3年ほど前にオープンされたらしい醸造所。主にアメリカンな料理と一緒に供される様子。イベントも各種開催されているようです。ここは情報のみ掲載いたします。
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Turtle Lake Brewing
Address :105 Quang Khanh, Hanoi, Vietnam
Facebook:
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さあ、気をとり直してっと。
Ho Tayから比較的近くまでバスで戻ってきたので、教会で一息。ハノイ大教会は有名ですが、ここはフランス人が設計されたカトリック教会で、建築がなんとも素晴らしいのです。ここは某国の大統領だった方も訪問されたとか。
(写真 Ho tay近くにある私が好きな教会。静かで素敵な場所。Cua Bac教会)
(写真 街歩きにぴったりのさとうきびジュース。柑橘と一緒にしぼるので優しい甘さなのにさわやか)
帰国手前の散策で遭遇した「MIDDLE CAFE」で結果的にはリベンジ(笑)
散策を終えて、旧市街のMa May通りをとろとろ歩いていると、あれ?クラフトビールっぽい文字?と看板。のぞいていると店員さんと目が合った。
「ここには看板にあるようなビールがつながっているの?」「中にありますよ。どうぞ!」
(写真:MIDDLE CAFEエントランス)
ここは結構最近にできたお店のようです。一番奥に冷蔵庫とタップがたくさん並んでいます。中では店主さんらしき方とスタッフが店内装飾を検討しているところでした。スタッフに聞くとお店は非常に家族的で、ご店主さんもいい方のようです。スタッフもすごくフレンドリー。今、日本事情を勉強していると、日本人のYou Tubeのサイトを教えてくれました。
(写真:店内の冷蔵庫に瓶缶がそろいます。私は7BridgesのHAZY IPAをいただきました)
タップは「PASTEUR STREET BREING」「INFUSION CRAFT BEER」「7BRDGES BREWING」とともに「SAIGON CIDER」の生タップが10本ほどつながっています。
「シードルまであるーーー!!(泣)」天のお導きでございます。
(写真:クラフトビールの生タップ10本ほど)
旧市街は観光客も多く、日常はカフェ利用が多いそうですが、もっと暗くなる遅い時間からは欧米人が訪れ、クラフトビールが人気だそうです。訪問された際、一気にベトナムのクラフトビールをと思われる場合は、旧市街のこの店はありがたいです。SNSを発見できなかったので、地図を載せます。ホアンキエム湖を目印にいってみてくださいね。
(MAP: MIDDLE CAFEの位置はこんな感じです)
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MIDDLE CAFE
Address: 55 Ma May
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(写真 ベトナムの英雄の一人。ベトナムの道には英雄にちなんだ名前が多くあります。)
このめちゃくちゃ具合が文章にできるか、今回は心配でした。が、どうにか読み手に伝わりますと幸いです。また来るどー!とベトナムの英雄に誓うのでした。
また改めてベトナム全土のビールについては書こうと思います。
The nhe! Hen gap lai !( じゃあ!またお会いしましょう!)