櫻葉小説です
苦手な方はこちらで回れー右、お願いします
大丈夫な方、お付き合い頂けたら嬉しいです
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「じゃあな〜、雅紀!!また明日なーー!!」
「今日は兄ちゃんにいいこ、いいこしてもらえよぉー!!」
「うんっ!!」
「うんってwwwどんだけキュートなんだよっ♡」
「バイバーイ!!」
ここからは家の方向が違うから、俺はみんなに大きく手を振り、みんなが見えなくなると、ダッシュで家路に向かった!!
ハァハァ、ハァハァ…
兄ちゃん、驚くかな〜??
それとも、喜んでくれるかな〜??
俺は兄ちゃんの反応が楽しみで、楽しみで、全速力で家まで走った!!
バーン!!
「ただいまーーーーー!!!」
「こらーーー、雅紀っ!!玄関のドア、壊れるでしょっ!!!」
バタバタバタ……バタンッ!!
「ハァ、ハァ、ハァ…母ちゃんっ!!兄ちゃんはっ???」
「え??翔くん??翔くんはバイトよ?」
「えーーーーーーー!!!なんでだよぉーーー!!」
「なんでって言われても、シフトが入ってるんでしょ??」
「走って帰ってきたのにぃーーー!!!あぁあ…」
「何??何か用だったの??」
「うん…ああ、でも大丈夫…。」
「変な子ね?もうすぐでご飯出来るから、お風呂入って来ちゃいなさい!!」
「はーーーい…。」
あんなに軽やかだった足は、急に鉛でも付いたかのように重くなり、俺はトボトボと自身の部屋へと向かった。
リュックを部屋の端っこにポイっと投げ捨てると、俺はベッドに倒れ込んだ。
「あ〜あ〜、何で兄ちゃん、今日バイトなんだよぉぉぉ!!!兄ちゃんがどんな顔してくれるのか、見たかったのにぃ…。兄ちゃんのバカァ…ぐすっ…。」
俺の頬には、涙の雫がこぼれ、気付くと俺はいつの間にか眠ってしまっていた。
バンッ!!
は?兄ちゃん??
扉が勢い良く開く音に反応し飛び起きると、そこにはエプロンをつけた母ちゃんが仁王立ちで居た。
「もうっ!!!何回起こせば、起きるのっ!!!あんたがオムライス食べたいって言うから作ったのにっ!!食べないんなら、もう捨てるわよっ!!」
「た、た、食べますっ!!」
「じゃあ、今から5分以内に風呂場に向かうこと!!風呂から上がったら、サッサっと食べるっ!!分かったわね!!」
「はいっ!!!」
俺は急いでベッドから飛び降り、着替えを持ってダッシュで風呂場へ向かった!!
あーー、ビビったっ!!
晩メシ抜きになっちゃうとこだったよっ!!
何か母ちゃん、年々強さを増してるよな!!
あーー、怖えー、怖えー!!
でも俺、寝て少しスッキリしたから、兄ちゃん帰ってくるまで起きてられるかもっ🎶
俺は着ていたものを全て脱ぐと、風呂へと入った。
今日一日の汗を流し、湯船にゆっくりと浸かりながら、俺はこの後、どうやって兄ちゃんを待つかのシュミレーションをした。
俺の部屋の中で待つのがいいか…?
いや気付かないで寝落ちる危険性大だな…
リビングで兄ちゃんのオムライスの前で待つか…?
それだと母ちゃんから早く寝ろって怒られるな…
うーーーーん…
・
・
・
あっ、そうだ!!!兄ちゃんの部屋で待てばいいんだっ!!
この前の漫画の続きも見たいしぃー、兄ちゃん帰ってきても絶対に気付くしぃー、それに何より兄ちゃん俺が部屋で待ってたら、驚くよねぇ〜、くふふっ♡
よしっ、決ーーめた!!!
兄ちゃんの部屋で待つにしーようっと♡
そうと決まればと、俺は急いで風呂から上がり、オムライスを頬張って食べ終えると、母ちゃんに元気いっぱい「ごちそうさま!!」を言って、一度自身の部屋に寄り、クリアファイルに挟んだテスト用紙をクリアファイルごと手に持つと、兄ちゃんの部屋へと入っていった。
つづく
あんなに急いで帰ってきたのに、なんと兄ちゃんアルバイト…
だけど、一眠りしたから元気な上に、何やら兄ちゃんを驚かすシュミレーションまでした雅紀くん
さぁ兄ちゃんを驚かすことは出来るのか
ってか、帰ってきて部屋に雅紀くんが居たら、翔ちゃんは違う意味で今日はドキッとしちゃうかもね
(。-∀-)にや♡