櫻葉小説です
苦手な方はこちらで回れー右、お願いします
大丈夫な方、お付き合い頂けたら嬉しいです
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今日は学校から帰ってきたら、玄関に兄ちゃんの靴がっ!!
えっ!!兄ちゃん、今日はこんな時間から家に居るの??
それとも、何か忘れ物でも取りに帰ってきた??
兄ちゃんが中学、高校と上がっていくうちに、俺と兄ちゃんが一緒に過ごしていた時間は段々となくなっていって、同じ家に住んでいても、顔を合わせること自体が少なくなって、俺はとっても寂しかった…。
だって、俺は兄ちゃんの事が大好きだったから!!
でも、夜更かししたくても小学生の俺はいつの間にか寝ちゃっていたし、兄ちゃんも高校生になると、バイトとか塾とかで、俺には到底起きていられない時間に帰ってきていて、朝は朝で、部活の朝練?とかってやつで、俺が起きた時にはもう居ない…そんな日々の繰り返しだった。
休みの日も友だちと遊びに行ったり、バイトがあるからって、やっぱり会えない日々…。
だから、こんな日はめったとないラッキーデー!!
だけど、あんまりガツガツするのも、ちょっと恥ずかしいお年頃…///
でも、兄ちゃんの顔見たら、嬉しくって舞い上がっちゃう自信はあるんだけどね///
俺は弾む心を何とか沈め、気付かないフリをして2階の自分の部屋へとあがった。
隣の部屋には、兄ちゃんがいるっ///
それだけで、俺の心臓はドキドキとしていた。
部屋の扉の音をいつもより、大きな音を立てて開けた。
ガチャッ
兄ちゃん、俺が帰ってきたの…気付いてくれたかな…///
ドキドキする気持ちを抑えながら、着替えようと上の服を脱いだところで、部屋のドアがノックされた!!
俺は心の中でガッツポーズを取りながらも、とぼけて見せた。
「ふぇ??誰?」
扉の外からは兄ちゃんの声♡
「雅紀?俺ーーー!!開けていい??」
「えぇーー??兄ちゃんっ??」
俺はもう一度とぼけて見せた!!
とぼけながらも、嬉しい気持ちは抑えられなくてそのまま全速力で扉に向かって走り、勢いよく扉を開け、兄ちゃんに飛び付いた!!
「うわぁっ!!」
勢いよく飛びつき過ぎちゃったもので、兄ちゃんが尻もちをついた!
「いててて…」
「うわぁぁぁ、ごめん!!兄ちゃん、大丈夫??」
兄ちゃんの膝の上で上目遣いで心配すれば、兄ちゃんの顔は真っ赤っか♡♡
ふふ、可愛いーーー!!!
兄ちゃんって俺よりも6つも歳上なのに、こういうところめちゃくちゃ可愛んだよねぇー!!
あぁーーー!!兄ちゃんの匂い♡
この匂い、めちゃくちゃ落ち着くんだよねぇー!!
すると兄ちゃんはチラッと俺の身体に目をやると、直ぐにふいっと目線を逸らした。
ん?なんで目線逸らしたんだろ??
ま、いいやっ!!
なんか分かんないけど、照れてる兄ちゃん可愛いしっ♡
ん?だけど、兄ちゃん顔も赤い…もしかして??
だから、俺は兄ちゃんに聞いてあげたんだ!!
「兄ちゃん、もしかして…具合…悪いの…??」
「ぐ、具合なんて、悪くねぇーよ///」
「そ?こんな時間に家にいるなんて、なかなかないし、なんか顔赤いし…」
「ま、雅紀が重てぇんだよっ///」
「うわわっ!!ご、ごめんっ!!!」
俺は急いで兄ちゃんの膝から飛び退いた。
ホントはもうちょっと兄ちゃんにくっついて居たかったんだけどね…。
「兄ちゃん、平気??」
と声を掛けると、また真っ赤な顔をして慌てる兄ちゃん…?
「へ、平気だよっ///ってか、そんな格好してないで、なんか服着ろよ///」
ああ!俺が裸んぼだから、兄ちゃん恥ずかしがってるのかっ!!
だから、俺はなんで裸なのか兄ちゃんに教えてあげたんだっ!
「いやぁー、汗めっちゃかいたから、風呂入ってこようかと思ってて…」
「そ、そっか…!!確かに、風邪引いてもいけないしな、ふ、風呂入ってこいっ!!」
「うんっ!!てか、兄ちゃん…今日こんなに早く帰ってきて、どうしたの??」
「あ、亜里沙さんから、雅紀の勉強をちょっと見てやってくれないかって、朝言われて…たまたま今日はバイトも入ってなかったから、真っ直ぐ帰ってきたんだけど…」
「え、兄ちゃん、俺の勉強見てくれんの??」
「雅紀が嫌じゃなければ…?」
え??そうなの??
母ちゃんっ!!
ナイスっ、ナイスっ、ナイスぅーーーーー!!!
「うわぁぁぁ、助かるっ!!明日さ、英語の小テストがあるんだけどさ、まじチンプンカンプン、ワケワカメ〜なんだよねぇ!!」
「ぶっ!あははははっ!!チンプンカンプン、ワケワカメってなんだよぉーwww」
ひひ、チンプンカンプンワケワカメ笑ってくれたぁーー♡
よしっ、苦手な科目アピールしておこっと!
「俺、英語苦手なんだよぉー!」
「よしっ、風呂入ってこい!!そしたら、一緒に分からないところ見てやるからっ!!」
「うんっ、分かったぁーーー!!急いで、入ってくんね??」
「そんな急がなくても、今日は時間たっぷりあるからいいぞっ!!」
「はぁーーーい!!!」
これは大変っ!!!
急いで入ってこなくっちゃっ!!
だって兄ちゃんとの貴重な時間、減っちゃうもんねっ♡
だけど、今日は兄ちゃん!!時間たっぷりあるって♡♡
めちゃくちゃ最高っ!!
嬉しすぎるっ!!
俺は着替えを持って、風呂場へダッシュっ!!!
風呂場でシャワーを浴びながら、もうルンルン鼻歌🎶
マジで母ちゃん、グッジョブだよぉーー!!
兄ちゃんと勉強終わったら、何しよっかなぁー♡
とにかく今日はたっっくさん、甘えよう!!
俺はいつもより、たくさんボディソープをつけて、身体をゴシゴシと洗った…!!
つづく
一緒に寝ていい所だったのにぃーですが、今日は雅紀くんサイドをお届けしました
兄ちゃんの事が大好きなのは伝わるけれど、あざとなのか、天然なのかはちょっとまだ分かり辛い
でも、帰ってきているのを気付いているのに、知らないフリをする辺りはあざといのかな
皆さんは、どっちだと思います〜