櫻葉小説です
苦手な方はこちらで回れー右、お願いします
大丈夫な方、お付き合い頂けたら嬉しいです
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そして、届きました!!
待ちに待った料理♡♡
俺の頼んだオムバーグ!
ハンバーグの姿が見えないから、このこんもりとしたオムライスの卵の中にハンバーグが隠れているのだろう!!
上からはデミグラスソースがかかり、オシャレに白いソース…生クリームか??
まぁ、なんだっていいやっ!!
俺のお腹がグーグーと、オムバーグを呼んでいる。
俺は手をパチンと合わせ
「いただっきまーーーす!!!」
と食事を食べる挨拶を済ませたところで、視線を感じた。
その視線の先を見ると、雅紀が俺の事をじっと見ている…。
あぁ、まだお子様ランチ来てないのか…
俺はスプーンにちょっとだけ、オムバーグを掬うと
「えっと…食うか??」
そう言って、スプーンを差し出した!
すると目をキラキラとさせて、ひな鳥のように大きく口を開けた。
アーンしてんのかwww
なんだ、弟ってやつは可愛いなっ///
すると、それを見ていた亜里沙さんが
「ま、雅紀っ!!お子様ランチ、来るでしょ??翔くん、気にしないで食べてっ!!ごめんなさいねっ///」
と、雅紀の行動を制した。
明らかにシュンっと落ち込む雅紀…。
そりゃ〜食べる気満々だったんだもんな…だから俺は
「え??俺、まだ口つけてないし、全然いいっすよ!!」
雅紀は俺の顔を見たあと、亜里沙さんの顔をチラッと見た。
その様子を見ていた父さんが
「亜里沙、翔もこう言ってる事だし、1口食べてもらったらどうだ??雅紀くんも色んな美味しいもの、食べてみたいよなっ!!」
「…///なんか、ごめんなさい…。行儀良く育てているつもりなのに…」
「家族なんだから、行儀良くいる必要なんてないよっ!!美味しいものは、みんなでシェアした方が嬉しいもん!!なっ?」
俺がそう言うと、亜里沙さんが目に涙を浮かべて
「翔くん…家族って…!ありがとう…///雅紀、お言葉に甘えて、1口もらう?」
するとさっきまで俺たちのやり取りを、不安気な表情でみていた雅紀の顔がパァっと明るくなり、またひな鳥のように口を大きく開けた!!
やっべぇ!!弟ってやつは、マジで可愛いぞっ!!
俺も何だか嬉しくなって、雅紀の口にスプーンを入れた。
スプーンまで食っちまうんじゃないかって、思うぐらいの勢いでスプーンにかぶりつくと、スプーンに乗ったオムバーグは雅紀の口の中へと吸い込まれていった!!
「どうだ…??」
「!!!おいしぃ…!!!」
雅紀は目をまん丸にさせて、生まれて初めて食べたかのような表情をみせた。
「ハハッ!!雅紀くん、今度来た時は、オムバーグ注文決定だなっ!!」
雅紀は首を縦にブンブン振りながら、口の中でモグモグしていたオムバーグをごくんっと飲みこんだ!!
口の中のオムバーグを飲みこんだタイミングで、雅紀のお子様ランチが届いた。
ウェイトレスさんが、雅紀の前にお子様ランチを置いた。
「うわっ!!お子様ランチも、美味そうだなっ♡エビフライ、でっけーー!!美味そうっ!!」
すると、雅紀が亜里沙さんの服をクイクイっと引っ張り、何か耳元で話している。
すると嬉しそうに、雅紀の顔を見て頷くと、雅紀のフォークでエビフライを1口サイズに切った。
すると、雅紀がフォークでそのエビフライを刺すと、俺に向かって手を伸ばしてきた。
「おにいちゃん、あげるっ!!」
ニッと笑うその笑顔がめちゃくちゃ可愛くて、弟ってマジ天使かも…♡
そう思いながら、雅紀のエビフライに俺も大きな口でかぶりついた!!
つづく
初めて会ったばかりとは思えないほど、何だかいい雰囲気
素敵な家族になれそうですね
翔ちゃんが、みんなの良い架け橋になってくれている感じがしますね