「まさきせんせーーーい!!あがっちゃよーーー!!」
「こらっ、空!!すっぽんぽんで行くなっ!!」
「アハハハ、ほらほら空くん、風邪ひいちゃうよっ!!」
空くんのバスタオルを取りに洗面所に向かおうとしたら、翔ちゃんが上半身裸で、腰にタオルを巻いた状態で空くんのタオルを持ってリビングにやってきた。
ドッキーーーーン///
「しょ、翔ちゃんっ///」
「え?」
「ふ、服ぐらい着てきてよぉ…///」
「いや、だって空がさ…!あっ!!」
「へ??」
「夜…意識しちゃった…?」
急に耳元で囁かれたもんだから、かぁーーーっと顔が熱くなる。
「な、なに言ってんのっ///」
「はは、冗談、冗談www空、ちゃんと体拭いて、早くパジャマ着ろっ!!」
「はーい!」
俺は翔ちゃんからバスタオルを受け取ると、空くんを捕まえて体と頭をバスタオルで拭いた。
「まさきせんせい??なんでおみみまっかっかなのぉ??」
そう言って空くんが俺の耳たぶを掴んだ。
「ひゃあっ///」
「あっ!!もっとまっかっかになったぁwww」
「もう空くんっ///ビックリするからやめてっ///」
「おみみ、くしゅぐったいのぉ??まさきせんせい、かわいいっ♡」
「可愛くないからっ///」
俺は赤い顔を誤魔化すかのように、急いで空くんの体と頭を拭いて、バジャマに着替えさせた。
「おなかしゅいたぁーーー!」
「もうすぐで、着くと思うんだけどなぁ〜」
なんて話してたら
🎶 ピンポーン 🎶
玄関のチャイムが鳴った!!
「はーーーい!!」
「お待たせしました、UVERです。」
「わぁーーーい、ハンバーガー、きたぁーーー!!!」
インターホンの応対をしている俺の後ろで、ぴょんぴょん飛び跳ね喜ぶ空くん!
「空くん、お金払ってくるから、お椅子に座って待っててねっ!!」
「うんっ♡」
お金を持って廊下に出ると、洗面所からスウェットのズボンだけを履いて翔ちゃんが出てきた。
「あっ、翔ちゃん!!ちょうど届いたよっ!!」
「お、そっか!!雅紀、風呂入れなかったな…」
「ご飯の後に入るからいいよ…///」
「じゃあ、その間に空のこと、俺が寝かしつけとくなっ♡だから、ゆっくり風呂はいってきていいぞっ♡♡」
「!!!し、知らないっ///」
「アハハハ、空ーーー飯食って、寝るぞぉー!!」
配達員さんから、食事を受け取りみんなで今日は手抜きの夕食!!
空くんは頬袋パンパンにしながら、ハンバーガーにかぶりつく!
ふふ、お腹空いてたんだね!!
口の横にケチャップ付いてるし♡
可愛いっ!!
ペーパーで空くんの口を拭いてあげると、照れくさそうにする空くん♡
あーーー、可愛い、可愛い、可愛いっ♡♡
そんな事を思いながら、食事をしていると、翔ちゃんが空くんにあの事を切り出した。
「空?あのさ…雅紀はさ、空にとって保育園では雅紀先生なんだけどさ、お家にいる時は先生ではないよな??」
「??うん…」
「パパも保育園に行った時は、雅紀のこと『雅紀先生』って呼んでるけど、お家では『雅紀』って呼んでるだろ?」
「うん…」
「空もさ、お家と保育園で雅紀の呼び方変えるのはどうかな??って思ってさ、どうだ??」
「…かえてもいいの??」
「あぁ、いいぞっ!!どうやって呼びたいとかあるか??」
「えーーーーー///」
と叫んだ後、俺の事をチラッと見る空くん。
「くふふ、なんでもいいよ!!空くんが呼びたいように呼んで??」
「えっとねぇ…///えっと…///……くん」
「ん??」
「まぁくん…♡」
「よっしゃあーー!!」
「ん??よっちゃ??」
「あぁ!!な、なんでもないっ!!じゃあ、お家ではまぁくんって呼んでいいからな??呼んでみるか??」
「なんかはずかちぃ///」
「ええー、呼んで欲しいなぁ〜♡」
「……まぁくん?」
「なぁに、空くん♡」
空くんの顔がぼぼぼぼっと音がするかのように赤くなった///
くふふ、今日からまぁくんかっ♡♡
ちょっと嬉し恥ずかしだねっ!!
しかし…ん…?あれ?ちょっと待って??
翔ちゃんと賭けしてたんだったぁーーー!!!
俺、負けって事だよね??
翔ちゃんのお願い…聞かなきゃって事だよね??
何、お願いされるのーーー???
つづく
はい
空くんのお家での雅紀くんの呼び方は『まぁくん』に決定
翔ちゃんからのお願い、なんだろうねぇ