櫻葉・相櫻小説ですハートグリーンハート

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大丈夫な方、お付き合い頂けたら嬉しいですルンルン

よろしくお願いします飛び出すハート




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出口近くに行くと、公園スペースがあり、なんだか楽しそうな遊具がいっぱい!!

空くんも目をキラッキラさせている♡


「パパ、まさきせんせい、あしょんできてもいい??」


空くんのワクワクしたような表情!!


「あぁ!行ってきていいぞっ!!ただ、あまりはしゃぎすぎて、怪我するなよ??」


「うん!!わかっちゃ!!」


「まさきせんせいも、いこっ!!」


「よしっ、行ってみよっ!!」


俺は空くんを見守るため、一緒に遊具の方へと向かった。


「なにかりゃ、あしょぼうかなぁ〜!!」


キョロキョロ見回して、どの遊具で遊ぼうか選抜する空くん。


「きめちゃ!!あれっ!!」


指さしたのは、ローラーの滑り台。

それなりに高さもあり、上に登るのには筒状のトンネルのハシゴを登っていく形のもの。


「空くん、1人で上まで上がれる??」


「うんっ!だいじょうぶーー!!」


「まさきせんせい、下から見てるね!!」


「わかっちゃ!!」


「しっかり掴まって登るんだよ?」


「うんっ!!」


筒状のトンネルの中に入ると、しっかりと棒を握り、一段一段登っていく空くん!

空くんがどんどん小さくなっていき、てっぺんまで登りきったのだろう、トンネルの中からは姿が見えなくなったので、俺は急いでローラーの滑り台の方へと回った。

すると、上から辺りをキョロキョロ見回している空くん。


「空くーーーん、おーーーい!!」


下から声を掛けると、こっちに視線を送って俺を見つけると満面の笑みで手を振っている。

順番に並んだ子達が、ローラーの滑り台を滑り降りてくる。

そして、いよいよ空くんの番!!

ちょこんと座り、滑り台の縁に手を添えると、グイッと体を前に引くと、勢いよく滑り出した。

ガラガラ…ガラガラ…

ローラーの回転する音を響かせながら、空くんがニッコニコの笑顔で、どんどん地上に向かって近付いてくる。

俺は夢中になって、スマホのシャッターを押した。

もちろん滑っている姿を目にも焼き付けたよ!!
でも、こんなに楽しそうな空くんの笑顔…やっぱり画像にも収めたくなっちゃうんだよね~♡♡

空くんが滑り終えて、俺のところに駆け寄ってくる。


「空くん、おかえりぃー!どうだった?怖くなかった??」


「うんっ、たのちかったぁー!!でも、おちりがビリビリちてりゅの‪‪‪w‪w‪w」


と、楽しそうに笑う空くん。


「次は何する??」


「うーん…あれっ!!」


指さしたのは、吊り橋。


「1人で行けそう??」


「うんっ!行ける!!」


「空くん、頼もしいなぁ〜!!」


「うん、空、たものちぃーー!!」


「ふふ、気をつけて行ってきてね♡」


「うんっ!!」


空くんはロープで作られた網の前に立つと、それをどんどん登り始めた。

あっという間に登り終えると、吊橋の前にやってきた。

吊り橋の上は、手前から来る子、奥から来る子様々で、途中吊り橋の上ですれ違うというミッションがあるけど、空くん大丈夫かな??

空くんは1歩1歩慎重に進んでいる。
あ、向こうから大きな体のお友だちが来ちゃったよ!!

吊り橋の揺れも、きっと想像以上だと思われたが、その子が近くまで来ると、吊り橋の片側に両手で掴まり、向こうから来た大きな体のお友だちが通過しやすいように、身体を避けた。

凄い、空くん!!
ちゃんと自分で考えられたね!!

そこから、また1歩1歩慎重に進むと、無事吊り橋を渡り終えた。
空くんはキョロキョロ辺りを見回し、翔ちゃんを見つけるとブンブン手を振っている。

翔ちゃんも空くんに向かって、手を挙げ見てたよってことを伝えてる。
空くん、嬉しそうっ♡

そこから小さな滑り台の方へ移動し、スーーーッと滑って、また地上に戻ってきた。


「空くん!吊り橋、たくさん揺れたでしょ?怖くなかった?」


「ちょっとドキドキちたけど、だいじょーぶっ!!」


その後も、ターザンロープに挑戦したり、子ども用のロッククライミングに挑戦したり、恐竜の形のオブジェのようなものに登ったり…とにかくたくさん身体を動かして楽しんでいた。

俺と翔ちゃんは見守ることはしても、空くんからの要望がない限り、手出しする事はしなかったので、空くんも自分でやり切った達成感を感じ、大満足で遊ぶ姿が見られた。


「雅紀?」


「あ、翔ちゃん!」


お互い少し離れたところで空くんを見守っていたのだが、後ろから翔ちゃんに声を掛けられた。


「そろそろお土産屋に寄って帰ろうかと思うんだけど、いいか??」


「うん、そうだね!!空くんも目一杯遊んだから、満足なんじゃないかな??」


「だよな!ってか、あんなに色んな事自分で出来るんだな…。いつもの公園より、遊具のレベルが高かったから、もっと怖がったりするかと思ったけど…なんか成長感じて、ちょっと泣きそうになったわ、ハハ。」


「ホントだよね…。空くんはとっても慎重だけど、チャレンジ精神は旺盛だからねっ!!ほんと、全部自分でクリア出来て凄かったね!!たくさん褒めてあげなくっちゃね♡」


「そうだな!よしっ、空呼ぶか??空ーーー!そろそろ帰るぞぉー!!」


翔ちゃんが空くんに声を掛けると、振り向いた空くんがこっちを向いた。

ん?何だか、まだ帰りたくなさそうな表情…?

翔ちゃんが空くんの近くに行って、もう一度帰ることを伝えているけど、空くん的には納得してなさそうだな…。

俺も空くんの近くに行き、声を掛けた。


「空くん、どうしたの??まだ遊びたい??」


俺の言葉に、こくんと頷く空くん。
よっぽど楽しかったんだね!


「じゃあ、後1つだけ!!どれ、やりたい??それやったら一緒に帰ろっ!!」


そう声を掛けると、ぱぁぁぁっと表情が明るくなって


「おちりビリビリのしゅべりだい!!それやったりゃ、かえりゅーー!!」


「よしっ、じゃあやっておいで!!」


うん!と大きく頷くと、さっきの筒状のはしごの所へ移動し、どんどんと登っていく。

そして1番上まで登ると


「パパーーー、まさきせんせーーい!!おーーーい!!」


嬉しそうに手を振っているから、俺たちも全力で手を振り返した。

空くんは滑り台に座ると、ローラー滑り台を勢いよく滑り出した。

ガタガタ揺れるローラー滑り台で、空くんのほっぺたがプルプル揺れてて可愛いっ!!
滑り終えると、嬉しそうに俺たちに駆け寄る空くん!


「パパーー、まさきせんせーい!!」


勢いよく俺たちに飛びついて来る空くん!
顔まで真っ黒にして、よっぽど楽しかったんだね!!

俺は鞄からウェットティッシュを取りだし、空くんの顔をキレイに拭いてあげた。


「よしっ!!綺麗になった!!後は手洗ってこよっか?」


「うんっ!!」


「空くん、楽しかった??」


「しゅっっっごく、たのちかった!!」


「なら、良かった!!ちゃんとお約束も守れて、偉かったね!!」


「へへっ!!」


ちょっぴり照れくさそうに、でも嬉しそうに笑う空くん!

俺はこれからも空くんのどんな表情、どんな成長した場面を目にすることが出来るんだろう…。
空くんの成長は嬉しいけど、どんどん成長していく姿に、少し寂しさも感じてみたり…。
そんなに早く大きくなろうとしないでね…空くん?

そんな事を考えたら、少し鼻の奥がツンと傷んだ。

俺がそんな事を考えていた隣で、翔ちゃんはどうやら別の事を考えていたようで、後から聞かされた俺は翔ちゃんの提案に少し驚くのだった!




つづく



空くんの成長は嬉しいけれど、まだまだ今の空くんをたくさん見ていたい…おねがい
雅紀くん、すっかり親目線ですよねキラキラ
翔ちゃんは、この公園で遊んだことで、何やら悩んでしまうような出来事があったみたい…びっくり
さて、問題です上差し
翔ちゃんは何を悩んでいたでしょうか??