櫻葉・相櫻小説ですハートグリーンハート

苦手な方はこちらで回れ右ー、お願いしますお願い

大丈夫な方、お付き合い頂けたら嬉しいですルンルン

よろしくお願いします飛び出すハート




•*¨*•.¸¸☆*・゚•*¨*•.¸¸☆*・゚•*¨*•.¸¸☆



シャボン玉のパフォーマンスを見終えた所で、次の動物を見に行こうという事になり、荷物を持って広場を出発した。

次に向かったのは、水のなかの生き物ゾーン。
ペンギン、オットセイ、シロクマのいるエリアだ。

まずはペンギンから!

水槽の中が見えるようになっており、岩の上からペンギンたちが順番に飛び込んでは気持ちよさそうに水の中を泳いでいく。


「ペンギンしゃん、およぐのじょうじゅねぇ〜!!」


空くんは目の前を泳いで通過するペンギンを目で追っているので、首を右に左にと忙しそうに動かしている。


「ほんとだね、気持ちよさそう!!」


「空もおおきくなったりゃ、ペンギンしゃんみたいにおよげりゅかなぁ〜?」


「たくさん練習したら、泳げるようになるよ!!」


「じゃあ、空いっぱいおよぐのれんしゅうしゅるーー!」


「じゃあ、今度はみんなでプールに行こうか??」


「いくーーーー!!やくしょくねっ!!」


空くんの言葉に、俺は右手の小指を差し出した。
すると、空くんの顔がぱぁぁぁぁと明るくなり、空くんも右手の小指を差し出した。


「「ゆびきりげんまん、うしょちゅいたりゃ、はりしぇんぼんのーーましゅ、ゆびきったぁーーー!!」」


俺と空くんは、そのまま手を繋ぎ次のゾーンへ。

オットセイを見て、シロクマを見て…。

その後もニホンザル、サイ、チンパンジー、コアラ、カンガルー等を見て、最後は空くんが楽しみにしていたナマケモノ!!


「空くん!!ほら、これがナマケモノだよっ!!」


「あっ!!まさきせんせいのチケットのナマケモノしゃんだーー!!」


ナマケモノは木にぶら下がったまま、じーーーっとして動かない…。
まぁ、ナマケモノなんてそんなものだよな…と思いながら、空くん・翔ちゃんと一緒にナマケモノを眺めていた。


「ナマケモノしゃん、なんでうごかないの?」


「そういう生き物なんだよ、だからナマケモノ!!って名前なんだ!!」


「ふーーーん」


「あ、見て!!なんかモゾモゾ動いてるよっ!!」


ナマケモノを観察していると、かなりゆっくりとしたペースだが、確実に動き出した。

俺も空くんも翔ちゃんも、固唾を飲んで見守った。

ゆっくり、ゆっくり動きながら、木の下に降りてくるとそのまま糞をした。


「ナマケモノしゃん、うんちしたぁー!!」


「ほんとだね…!!」


「これ、めちゃくちゃ貴重じゃね?俺、ナマケモノが動いてるの、生で見たの初めてだわっ!!」


「俺もっ!!」


「空もっ!!」


俺たち3人は、その後もナマケモノをじっと観察し、排便する姿を見終わり、さっきのように木に登ってまたじっと眠るまでを見届けた。


「なんか、すごい得した気分だねっ!!」


「ほんとだな、なんか息しちゃいけない気がしちゃうよな??」


「うん、ほんと!!俺もなんか呼吸が浅かったよ、見ている間!!」


「うごいたナマケモノしゃんは、しょんなにみりぇないの??」


「うんっ!!空くん、ラッキーだったよ!!すっごく貴重なんだよっ!!」


「きちょう??」


「えっと、とても珍しくて、なかなかないこと!!」


「しょうなんだ!!じゃあ、空たち、ラッキーだね!!」


「うんっ!!」


「ほら、そろそろ公園の遊具に移動しないと、遊ぶ時間なくなるぞ〜!!」


「えっ!!!ダメーーー!!あしょびたーい!!」


「空くん、よく歩いたね??疲れてない??」


「うんっ、だいじょーぶ!!」


「よしっ、じゃあ行こっ!!」


俺と空くんは手を繋ぎ、最後の公園のエリアへと向かった。

チラッと後ろを振り向くと、翔ちゃんが俺たち2人を温かく見守ってくれていた。
俺は翔ちゃんの方に向かって、ニッコリと微笑むと、翔ちゃんも優しい笑顔を返してくれた。

空くんがチケットを買う時に言ってくれた「しゃんにんかじょく」に、俺たちなれてきてるんじゃないかな…っていうのが感じられて、俺はすっごく嬉しかった。




つづく


さぁ、動物園もそろそろおしまい照れ
次ぐらいで終わるかな〜!?
あともう少しだけ、お付き合いくださいね!!