櫻葉・相櫻小説ですハートグリーンハート

苦手な方はこちらで回れ右ー、お願いしますお願い

大丈夫な方、お付き合い頂けたら嬉しいですルンルン

よろしくお願いします飛び出すハート




•*¨*•.¸¸☆*・゚•*¨*•.¸¸☆*・゚•*¨*•.¸¸☆


「…空…?」


「???」

雅紀は自分の体をあちこち見回し、自分の体にそっと触れた後に真っ直ぐ空の事を見ると、空に向かって手を広げた。


「空っ!!ママよっ!!」


「…マ…マ…??」


「おいで…空っ!!ママにあなたの事、思いっきり抱きしめさせてちょうだい…。」


何が起きてるんだ…??
そ、そんなドラマのような事が…??
でも、声は雅紀だけれど、喋り方は完全に星だった…。


「ママーーーーーッ!!」


空は戸惑う様子もなく、直感で星だと分かったのだろう。
雅紀の胸へと、ママと呼びながら抱きついた。


「空ーーーーっ!!」


涙をポロポロと零しながら、空を思いっきり抱きしめる雅紀。


「空…あぁ、空…こんなに大きくなって…うぅ…」


「マ…マ…ママ、ママーーーーーッ」


空を胸に抱きしめた雅紀は、片手で空の身体を抱きしめ、もう片方の手で空の頭を優しく撫で続けた。

空も小さな腕で、力強く雅紀の身体を抱きしめた。

2人抱き合いながら、涙を流した後、空が雅紀の胸から顔を上げた。

雅紀は空を優しい眼差しで見つめた…そう、例えるなら聖母マリアのような優しい眼差しで…。

そして雅紀のおでこと空のおでこをコツンと合わせると、空を見つめてニッコリと笑った。


「ママァ…あいちゃかっちゃ…。」


「空…。ママも…会いたかった…。あなたの事、ずっと抱きしめたかった…。まさか、こんな風にあなたを抱きしめられる日が、また来るだなんて…。雅紀さんに、感謝しなくちゃだわね…!」


「ママの…ママのにおいがちゅる…。ママ、だいちゅきっ!!これかりゃも、空といっちょにいちぇくりぇりゅ??」


「…空…ごめんね…。それは…出来ないの…。」


「なんでっ!!ママがいいっ!!ママといっちょがいいっ!!!ママ、どこにもいかないでっ!!」


「そういう訳にはいかないの…。空…ごめんね…。ママのワガママな想いで、またあなたを苦しめているかしら…。ママね…今、少しだけ雅紀さんの身体を借りているだけなの…。ママがこのまま雅紀さんの身体に居続けると、雅紀さんが空と一緒に居れなくなってしまうの…。そんなの…空だって、嫌でしょ??」


「…う…ん」


「空はほんとにきちんとお話を聞けて偉いわね…。ママは、こうやってあなたの事を抱きしめられただけで、もう十分…。空…ありがとう…。」


「うぅ…ママァ……。」


「ほら、もう泣かないで…。ママまで悲しくなっちゃう…。もう一度、抱きしめさせて…。」


雅紀は空の事をもう一度優しく抱きしめると、空のおでこに優しいキスをした。

そして、俺の方を見てニッコリ微笑み、こう言ったんだ。


「翔…?ありがとう…。まさか、また空を抱きしめられる日が来るだなんて、思いもしなかったわ…。雅紀さんに、ありがとうと伝えてちょうだい??もう、これで私は思い残すことがないわ…。でも、これからも空からあなた達3人のこと…ずっと見守っているから…。」


「…星…?ほんとに…星なのか…??」


「ふふ、そうだって言ってるでしょ…??」


「星……。」


俺は吸い寄せられるように雅紀に近付くと、2人を纏めて思いっきり抱きしめた。


「…翔…。ふふ、私は幸せ者ね…。こんなにあなたたちから愛されて…。まさか、翔からも抱きしめてもらえるだなんて!!翔…3人で幸せになってね…?あなたたちなら、どんな事も乗り越えていけるわっ!!私が保証する!!どうか…空の事…お願いしますっ!!」


「星…ありがとう…。俺と雅紀の事も理解してくれて…。決してお前のことを忘れた訳じゃないんだ…。それだけは忘れないでくれっ!!」


「もちろんよっ!あなたの奥さんは、生涯私だけだもの、ふふ。それに雅紀さんって、ほんとに良い人…。朝起きた時と、仕事から帰ってきた時、私の仏壇に手を合わせると、毎日空の事話して聞かせてくれるのよ!綺麗なお花も毎日飾ってくれるし…。知らなかったでしょ?あなたと空の隣にいる人が、ほんとに雅紀さんで良かった。他の人だったら、私化けて出ていたかもっ、ふふ。雅紀さんのこと…大切にしてあげて…。そして翔も大切にしてもらってね??」


「星…。」


「さぁ、そろそろ行かなくっちゃ…。これ以上は雅紀さんの身体にも負担がかかってしまうわ…。最後にもう一度…もう一度だけ抱きしめさせてね…。」


そう言うと、雅紀は俺と空の身体をギュッと抱きしめた。
俺も、同じように2人をギュッと抱きしめた。


空からキラキラと小さな金の粉が降ってくると同時に、雅紀の身体からスーーっと力が抜けた。


( 翔…空…雅紀さん…ありがとう…)


俺は慌てて、雅紀の身体が崩れ落ちないように抱きとめた。


「ママァ……」


空は頬に流れる涙をぐいっと手で拭い、空に向かって手を振り続けた。


俺も雅紀を抱きしめながら、空から降る金の粉が見えなくなるまで…星を見送り続けた。



つづく


何だか…大丈夫ですか滝汗!?
星さんに空くんを助けてもらったら、どうしても空くんのことを抱きしめさせてあげたくなってしまって汗うさぎ
でも、星さんもやっと成仏出来ましたぁキラキラ
きっとこれから3人で幸せに暮らせますよね〜おねがい飛び出すハート
という事で、もうそろそろ終わりが近付いてきましたね上差しラブラブ
もう暫く、お付き合いくださいっお願い
←2人をイチャつかせたいし、あの方達にも登場して頂きたいですからね(。-∀-)にや♡

あ、ちなみにこのお話の前に昨晩、この手を離さない…❤️【244】話をアップしていますので、そちらも読んでくださいね!!
じゃないと、なんのこっちゃーー!?になってしまうのでウインク