空くんを抱っこしたまま、みんなの近くへと移動した。
「智先生、ニノ、それから松潤…一緒に空くんを探してくれてありがとうございました!!」
「本当にありがとうございました!!ほら、空?なんて言うの?」
「さとち、にのちゃん、じゅん、ありがちょっ!!」
「良かったですね!!」
「空、あんま心配かけんじゃねーぞ!!」
「ほんとだぞ!!おいら、寿命が縮まるとこだったぞっwww」
「でも、空…なんでおちょとでねんねちてたんだろ??」
「空はここの公園、好きか??」
「うん、だいちゅき♡だって、まさきせんせいとパパといっちょにあちょんで、ちゅっごくたのちかったんだもん!!」
「そっかぁ〜!!じゃあ、空はまーくんに会いたくって、『ここに来たら雅紀先生に会えるーー』って思ったんだな〜、きっと…!!で、空?何、手に持ってんだ??」
「こりぇ?コアラのマーチだよっ!!空のちゃかりゃものなのっ!!さとちのなまえもあっちゃけど、まさきせんせいにあげちゃっちゃ!!」
「オイラはまーくんに食べられちまったのかwww今度オイラの名前が出てきたら、取っといてくれな?」
「わかっちゃ!!にのちゃんとーじゅんのもーとっとくぅーー!!」
「ありがとな!!よしっ、じゃあカズ帰るか??」
「そうですね!!じゃあね、空!!」
「にのちゃん、さとち、またね!!」
「じゃあ、俺も帰るかな!!」
「じゅんもかえりゅの?」
「ああ、空またな!!」
「みんな、バイバイ〜!!」
みんなと別れ、翔ちゃんと空くんと翔ちゃんのお母さん、そして俺の4人でマンションに戻った。
「ただいまーーー!!!」
「空ーーー!!大丈夫だったか??どこも怪我ないか??寒くなかったか??良かったよぉー!!じいじ、もう空のことが心配で心配で…」
翔ちゃんのお父さんは、空くんをギューギューと抱きしめた。
「じいじーーー、おひげじょりじょり、いちゃいーーー!!」
「あぁ、ごめん、ごめん!!」
「お父さん、私たちはそろそろお暇しましょ!!家族3人、水入らずにしてあげなくっちゃ…いや、3人じゃなくて、4人だわね、星さん…」
翔ちゃんのお母さんはそう言うと、上をそっと見上げ微笑んだ。
「母さん…」
「ほら、お父さん早くしないと置いて帰るわよっ!!」
「あぁ!!今すぐ準備するよ。空、待たな!!いい子でねんねするんだぞっ!!おやすみ〜!」
「空ちゃん、おやすみなさい!」
「じいじ、ばあば、ありがちょう!まちゃね!!」
「またね、バイバイ〜!」
こうして、マンションの中には俺と翔ちゃんと空くん、そして星さん…の4人となり、さっきまでの賑やかさが嘘だったかのように、静かな空間となったのだった。
つづく
みんなと別れ、家族だけの時間…
お母さんには、星さんが見えていたのかもしれませんね〜
さぁ、まずは星さんにお礼を言わなくてはですね