翔ちゃんの家を出て、駆け足で智先生とニノの家へと向かった!
そう、2人の家に帰るではなく、もう気持ちは「向かう」だった!
だって、俺の帰る家は翔ちゃんと空くんの待つ家だから…!!
とにかく急いで帰って、この想いを2人に伝えたかった。
俺の覚悟を聞いてもらいたかった。
そして自分で考える時間をくれた事、背中を押してくれたこと、大切なものが何かを気付かせてくれた事…ありがとうの想いを伝えたかった!!
ガチャッ
「お邪魔しますっ!!はぁ、はぁ…」
「あぁ、おかえり…ってか、どうしたの?そんな息切らして…。それも、お邪魔しますって、随分他人行儀になったもんですね〜」
「智先生は??」
「いますよ、ソファーの上でウトウトしてるんじゃないですか??」
「俺っ、智先生とニノに話したいことがあるんだっ!!」
「まぁ、とにかく上がって、水でも飲みなさいよっ!!」
「うんっ!!」
俺は手洗い嗽をして、リビングに戻った。
ニノが智先生を起こしいて、寝ぼけた智先生がニノに抱きつこうとして、頭を引っぱたかれていた。
ふふ、相変わらず仲良しだな〜!
目を擦りながら、智先生が体を起こし大きく伸びをした。
ニノがグラスに水を入れてくれた。
俺はそれを一気に飲み干すと、2人に話し始めた。
「智先生っ、にのっ、俺、覚悟決めた!!明日から空くんと翔ちゃんのところに帰るよっ」
「随分、急な話ですね…。お父さん、お母さんからは理解してもらえましたか??」
「ううん…まだ理解してもらえるまでには至ってない…でも、もう空くんが限界なんだ…。あんな空くん見てたら、もう俺無理だった…。今日、お父さん、お母さんのところに行っている間に、松潤が空くんを見ててくれたんだけど、また大泣きでパニックになっちゃって大変だったんだ…。でも、俺が抱っこすると泣き止むんだよ…。もう、そんな姿見たら、空くんの手、離しちゃいけない気がしちゃって。お父さん、お母さんには申し訳ないけど、一緒に暮らしながら、少しずつ理解してもらうようにする!!智先生、ニノ、ほんとにありがとう!!俺、自分にとって何が大切なものなのか、ちゃんとわかったし、その手を離しちゃいけないって覚悟を決めることが出来たよ!2人のおかげだよ、本当にありがとうございました!!」
俺は深々と頭を下げた。
「まーくん、良かったなぁ〜!!もう、2人の手、離すんじゃねーぞ!!」
「ほんとですよ、その度に転がり来られるのも迷惑ですからねっ!」
「ほんとだよな??おかげでオイラとカズ、全然イチャイチャ出来なかったしな??おいらたち欲求不満だよな??」
「な、何言ってるんですか//////」
「何ってホントの事だろ??さぁ、明日からはたくさん愛してやるからな!!カズ、覚悟しろよぉ〜♡」
「わ、私に触れるのは、き、禁止ですからっ///」
「くふふ、お邪魔しちゃってごめんなさい!!明日からたくさん愛されてね?カズ♡♡」
「な、何っ///このアイバカっ!!もう、帰ってくるなっ///」
そんな冗談を言いながらも、2人は夕食時にお祝いと称して、美味しい食事を用意してくれたのだった!!
つづく
ニノちゃんと、智先生にも、無事想いを伝えられました
もうこれだけみんなに宣言しちゃったら、後戻りは出来ないからね
まぁ、もう後戻りすることはないでしょう
それにしても、智先生の性欲モンスターぶりがヤバいわっ