「潤、ありがとうな?」
「おっ、どうだった??」
「まぁ、お袋としてはまだ気持ちが固まってないけど、空の事を優先してやって欲しいって所だな。でも、焦らず少しずつでいいかなって思ってる。なんだろう…きっと雅紀の事を好きになってくれるっていう、変な自信があるんだよな!!」
「なんか、分かるわ…。俺も最初は、はっきりしねーいけすかねぇやつだなぁ!なんて思っていたけど、関われば関わるほど、ホント良い奴だなぁって!なんか人を惹きつける力が凄いよな!!最近なんて、一緒に出掛けるの楽しみで仕方ねーもんwww」
「お、おいっ!!雅紀は…ダメだぞ…?」
「分かってるわっ!!俺は翔くん一筋だわっ!」
「…ごめん」
「はは、気にすんな!!そこは、俺の中でもきちんと整理ついてきてるから。でも姉ちゃんと翔くんの間に産まれた空がいる限り、俺もずっと付きまとうことになるからなwwwそれは、覚悟しとけよ??」
「おぅ!!覚悟しとくっ!!ってか、これからも…頼むな?」
「おぅ、叔父として、最大限に甘やかしてやるよっ!!」
「おいおい、あんまり甘やかすなよ〜」
「「あははは」」
潤の気持ちが、嬉しかった。
星が亡くなって、潤だって辛いはず…。
その上、俺に好意を寄せてくれていたけど、俺は雅紀に気持ちがあるというのに変わらず接してくれて、空のことも可愛がってくれて、雅紀の事も心配してくれて…。
お前、どんだけ良いやつなんだよ…。
「潤…ありがとな!!」
「おぅ!!よし、じゃあ俺もそろそろ帰るかな??」
「今日はありがとうな!!」
「じゅん…かえっちゃうの…?」
「お、まーの時みたいに悲しんでくれるんだ!!空は可愛いなぁ〜♡」
潤が空を抱きしめて、顔をスリスリすると
「じゅん、まゆげジョリジョリちて、いちゃい!!」
「眉毛はジョリジョリしねーだろっ!!」
「ちょうなの??」
「「ぶはははは」」
「空、また遊びに来るからな!!今度来た時は、またまーと一緒にお出掛けして、海の生き物シリーズのガチャガチャ、やりに行こうぜっ!!」
「いいのぉ??」
「おぅ!!全部揃うまで、頑張ろうぜぃ!!」
「やっちゃーーー!!!」
「おいおい、甘やかしすぎるなって言ったばっかりだぞwww」
「その時は、パパは留守番だなっ!!たくさんやると怒られちまうからwww」
「いや、連れてけよ!!」
「はは、じゃあな!!翔くん、何かあったらいつでも頼れよ??俺は翔くんの…弟なんだからなっ///じゃっ!!」
「お、おぅ///気をつけて帰れよ!!」
「じゅん、バイバイ…」
パタン…
玄関の扉が閉まると、寂しそうな表情の空。
「みんな…いなくなっちゃっちゃね…。」
「なんだよ、空〜!パパがいるだろ??」
俺は空を肩に乗せ、リビングへと向かった。
「パパーーー、こわいーー!!」
「パパの頭に、しっかり掴まっとけ!!」
空が俺の頭をぎゅっと抱き締めた。
「こら、空!!目は押さえるな!!」
「キャハハ!!パパ、フリャフリャちてりゅーーwww」
「そんな事をするやつは、こうだっ!!」
空を肩から下ろし、胸に抱きしめてぎゅっと抱き締める。
「パパーーーーっ!!くりゅちいーーーー!!!」
「参ったか??」
「まいっちゃ、まいっちゃ!!」
空を抱きしめながら、明日から帰ってくる雅紀の事を思い、2人でたくさんの愛情を…溢れんばかりの愛情を、この子にかけてあげようと心に誓った。
そして、今夜は空が穏やかに眠れますように…そう願ったのだった…。
つづく
潤くん、めちゃくちゃ良い人
これからもきっと、力になってくれることでしょうね
そして空くん、みんなから愛されてるね〜
あと1日、頑張って乗り越えたいね