櫻葉・相櫻小説ですハートグリーンハート

苦手な方はこちらで回れ右ー、お願いしますお願い

大丈夫な方、お付き合い頂けたら嬉しいですルンルン

よろしくお願いします飛び出すハート




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台所で翔ちゃんのお母さんと2人。
あんなに意気込んで来たものの、ちょっと緊張してきた…。

やべぇ、なにか話さなきゃ…。
そう思えば思うほど、頭の中が真っ白になっていく。


「えっと…何かやればいいですか?」


「そ、そうね。じゃあ、野菜…切ってもらおうかしら?」


「わ、分かりましたっ!!」


キャベツとニラを洗い、まな板の上にのせ、切っていく。
ザクッザクッと野菜の切る音が、台所に響く。

うーー、気まずい…どうしよう…。
お互い沈黙しながら、黙々と作業が進められる。
何かを話しかけようかと思っても、言葉が声にならないほど緊張していて、俺は為す術がなかった。
でも、その沈黙を打ち破ってくれたのは、意外にも翔ちゃんのお母さんからだったのだ。


「ほんとにお料理…上手なのね…。」


お母さんの方から声をかけてくれた。
このチャンスを逃すなっ!!と思った俺は、即答した。


「と、得意ってほどではないんですけど、料理は好きな方です!!あのっ、作って出したものを美味しそうに食べてもらえて、笑顔になってくれるのが嬉しいっていうんですかね!!翔ちゃんって、口パンパンに頬張って食べるじゃないですか!!空くんも、食べ方全く一緒で見てるだけで癒されちゃうんですよね!!ふふ!!あっ…すみません…。」


「……ふふ」


「へ…?」


「ほんとよね!なんでかしらね…?誰も取らないのに…昔っからそう…。口いっぱいに詰め込んで、『美味しい!美味しい!』って…。私もね、雅紀くんと同じなの…。あの子がいつも美味しそうに食べてくれるから、毎日ご飯を作るのが楽しみでね…。まぁ、もちろんお父さんのためでもあるけど、翔ちゃんが産まれてからは、翔ちゃんの笑顔が見れるのが嬉しくて、ご飯を作ってた部分が大きかったわ…。あ、雅紀くん!このシソも刻んでくれる?」


「は、はいっ!!」


お母さんからシソを受け取り、まな板でまた刻んでいく。

俺は、お母さんから話しかけてくれたことがとても嬉しかった。
俺の事を認めて貰えたわけではないけど、お母さんと俺…嬉しいことが同じというそれだけで、俺の気持ちはすごく上がっていた。


「雅紀くんは、どうして保育士になろうと思ったの…?」


「…きっかけは、智先生に憧れていたところからなんです。智先生って、人を笑顔にさせる天才なんです。優しくて強くて、それでいてキチンと筋の通った人で…。保育園卒園した後も、たくさんの先生に出会ってきたけど…俺の中でずっと智先生は特別な存在で。俺…人の笑顔が大好きなんです。だから、自分もいつも笑っていようって…。俺が笑ってれば、みんなも笑顔になってくれるんじゃないかなって。まぁ、若い頃はその事で、へらへらするな!!なんて怒られた事もあったし、そんなの俺のエゴかもしれないんですけど…‪‪‪w‪w‪wで、進路を決めるってなった時、智先生みたいに子どもたちを笑顔にさせたいな〜、楽しいことたっくさんして、一緒に笑ってたいな…って思って…。それで、保育士になりました!!」


「そうなのね…智先生、私も未だに覚えてるけど、ほんとに素敵な先生だったものね。翔ちゃんは、ほんとママっ子だったから、保育園入りたての頃は行きたくなくてね…。私の洋服にしがみついて、離れなかったの。私も仕事をしていたけど、この選択がほんとに翔ちゃんにとって良かったのかしら…って、本当に日々悩んでいたわ…。だけどね、智先生のクラスになってから、ガラッと翔ちゃんが変わったの…。あんなにしがみついて私から離れなかった翔ちゃんが、智先生の『翔くん、おいで』の一言で、スっと離れて笑顔で手を振るまでになったの。その時、この先生…凄い、この先生なら安心して預けられるって、なんか翔ちゃんを預けて働いていることへの罪悪感がなくなったのよね…。智先生の、あのふにゃんと笑うお顔、私も大好きでね…疲れて帰ってきても、あの笑顔で「おかえりなさい!」って言われると、疲れが吹っ飛ぶっていうの??ふふ…懐かしいわね…。あら、しゃ、喋りすぎたわねっ///」


「いえっ!!分かります!!サトシ先生の笑顔って、なんか癒されるんですよね〜!俺もそこ、目指してますもんっ!!」


いつの間にか、俺と翔ちゃんのお母さんは、会話を弾ませながら、餃子と炒飯と中華スープを作り上げていた。


「よし、こんなものでいいわよね?」


「はいっ!」


「じゃあ、運びましょうか??」


「はいっ!!」


始めは緊張から話すことが出来なかったけど、途中からは笑顔で話すことが出来た!!

俺はお母さんの笑顔が見れたこと…ただそれだけが嬉しくて、幸せな時間だったんだ…。

そして、ゆっくり俺の事を知っていって貰おうって思えたんだ。



つづく


始めは重い空気で、どうなる事かと思いましたが、お母さんの方から話しかけてくれました拍手拍手拍手
少し、雅紀くんの事分かって貰えたかな〜キラキラ


昨日、1つ歳を重ねました照れ
こちらのブログも皆さんのお力あって、続けさせて頂いていますお願いキラキラ
いつも支えて頂き、ありがとうございます!
相変わらず、気ままな時間にupする私ですが、これからもお付き合い頂けたら嬉しいです!!
これからも、よろしくお願い致しますハート

そして、嵐さんからのお祝いのカードも届き、ニヤニヤラブラブ
この歳になって、祝われるのが嬉しいって相当ですよね飛び出すハート
嵐さんの力は偉大だぁー💙❤️💚💛💜