雅紀からLINEが来た!
内容は、今週末に会えるとの事!!
「よっしゃっ!!空、喜ぶぞ〜!!」
俺はベッドで眠る空に
「空…良かったなぁ、今度の土曜日、雅紀に会えるぞ…」
眠っていて聞こえていないはずの空が、俺の言葉に目を閉じたままニッコリと微笑んだ。
「空、聞こえてんのか?寝てても嬉しいんだな…。まぁ、俺も嬉しいけど///」
その日の夜は、不思議と夜泣きがなく、朝までぐっすりと眠ってくれた。
そして土曜日…。
俺たちは近所の公園で会うことにした。
朝、空を起こしに寝室に行った。
スースーと気持ちよさそうに眠る空。
「空〜、朝だぞっ、起きろーー!」
「うぅん…まだ、ねむいぃ…」
「そっかぁ、じゃあ今日は雅紀と公園で会うことになってるけど、辞めるか…??」
ガバッ
「え…??まさきせんせい、かえってくりゅ??」
「まだ帰っては来れないけど、空に会いたいんだって!!でも、空はまだ眠いんだもんなぁ…。今日のお出掛けは断るか…もしくは時間、もう少し遅くするかなぁ…?」
空の方をチラッとみると、慌てて飛び起きパジャマを脱ぎ捨てた。
「もうっ!!なんで、ちょんなだいじなこちょ、ちゅぐいわないのっ!!パパっちゃりゃーーー!!」
「ふふ、悪ぃ、悪ぃ!!よし、飯食うぞっ!!」
「めち、くうっ!!」
朝食は、空が起きる前に作っておいた。
机の上に置かれたプレートの上には、不恰好なおにぎりが2つと、宇宙人ウインナー、ちょっと焦げた卵焼き、プチトマトにブロッコリー!
俺、成長してねぇーな…なんてクスッと笑いながら、俺の作った朝食を頬張る空を眺め、空の成長は感じていた。
朝食を食べ終わると先に準備を終わらせた空が俺を急かす。
「パパーーー!!はやくぅーーー!!もう、おちょいっ!!」
「いや、空…そんなに早く言ったってまだ雅紀だって来てないぞっ!!約束10時だぞ!!」
「きてりゅもんっ!!まさきせんせい、もうこうえん、きてりゅもん!!空にはわかりゅのぉーーー!!」
空の圧に押されて、洗い物だけ済ませ、約束の時間より早く着くように家を出た。
公園に着くと、さすがにまだ休みの日の朝にしては早い時間…誰も遊んでいなかった。
「ほら〜、だからまだ早いって言ったろ??」
「いりゅもん、まさきせんせい、じぇっちゃい、いりゅもん!!」
ったく、この頑固は誰に似たんだ??
お袋か??
なんて思いながら、空の後をついて行くと、公園の遊具のトンネル部分を覗き込む空…。
「あーーーー!!!」
「どうした、空??」
「まさきせんせい、みーーちゅけたっ!!!」
「え…??嘘だろっ??」
「あはは、見つかっちゃったwww」
公園の遊具のトンネルから、雅紀が出てきた。
「いや、時間よりまだはえーだろ??」
「そんなこと言ったら、翔ちゃんと空くんだって時間より早いじゃん!」
「それはだな…その、空がどうしてもって聞かなくてだな///」
「空くんだけ??」
「えっ///いや、そりゃ〜まぁ、俺も早くから目は覚めてるというか…///」
「くふふ、翔ちゃん俺と一緒だねっ!!」
「パパーー!!まさきせんせいといっぱいおはなちだめーーー!!空がまさきせんせいとあちょぶのっ!!」
「えーー!!パパだって話したっていいだろっ!!」
「ダメダメッ!!パパはあっちでまっちぇちぇ!!まさきせんせい、いこっ!!」
空は雅紀と手を繋ぐと、砂場セットを手に持ち、2人砂場に向かっていってしまった。
ちぇっ!!除け者かよっ!!
ま、仕方ねーか!!
つづく
アップ遅くなりました
やっと、雅紀先生との時間が持てました
空くんも雅紀くんも、翔ちゃんも、それぞれがソワソワしてたのが伝わるといいなぁ〜
そして、空くんへのサプライズも大成功でした