櫻葉・相櫻小説ですハートグリーンハート

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「翔ちゃん…空くん、大丈夫…なの?」


「まだ雅紀が家を出て、1週間だけど…空も寂しいみたいで、ここ最近こうやって雅紀を求めて泣くんだよ…まぁ毎日ではないけど…」


「…そう…。やっぱり翔ちゃん?こっちに引っ越して来ない…?空ちゃんの事もそうだけど、翔ちゃんもこれじゃ仕事にならないんじゃない??大体、夜眠れてるの??」


「空が夜泣きした日は、そりゃ〜寝不足の日もあるけど…まぁ、毎日ではないし…今はこうやって雅紀の名前を出すと安心するのか、眠ってくれるから…。」


「お母さん…やっぱり心配だわ…。」


「ありがとう…。でも、大丈夫だから…。お袋、嫌な思いさせてごめん…。でも、これが現実なんだ…。空には雅紀が必要で、俺にとっても雅紀は必要なんだ…。今すぐ分かってもらおうなんて思わない。だけど、空の事を思うならいつか…いつか分かってくれると嬉しい…。ほんと、ごめん…。」


「……。」


「翔…空、さっき遊びながら爪を噛んでたけど、それも最近か?前はそんな事なかった気がしたんだが…。」


「あぁ、ここ最近だね。酷くならないといいなとは思ってて…。なるべく声掛けるようにしてるんだけど…。」


「あんなに小さいのに、言葉には出すことなく色んな事我慢してるんだろうなぁ。だから、爪を噛んだり、夜泣きをしたり…そういう事で寂しいって想いが現れてしまってるんだろうな…。翔、気をつけて見てあげなさい!で、何か困ったことがあれば、俺や母さんを頼りなさい!!」


「ありがとう…親父…」


そこから空が起きるまでの間、俺は雅紀のことを知ってもらおうと親父とお袋に話をし続けた。

親父は時々質問してくることもあったが、お袋はただその場に居るだけという感じで、全く俺と親父の会話は耳に入れている様子はなかった…。



空は明らかに元気をなくしており、翌週保育園でもとうとう午睡中に泣き叫ぶという事が現れはじめた。

他にも食欲があまりなく、相変わらず爪を噛む仕草も増えてきているようだ。

雅紀とは相変わらずな関係のままだが、こまめに空の家での様子、保育園での様子を情報交換をしていた。


《翔ちゃん、お疲れ様。今、大丈夫??》


《雅紀、お疲れ!おぅ、大丈夫だよ!》


《今日の空くんなんだけど、午睡中にまた泣いちゃったんだ…。夜泣きはどう?》


《そっか…悪いな…。他の子の午睡の邪魔になってねーか??》


《そんなのはお互い様だし、俺が抱っこすると一発で収まるから、なるべく子どもたちが給食を食べてる時間に俺は休憩を取るようにして、午睡の時間は常に居るようにしてる、ともこ先生がそれがいいだろうって…。》


《そっか…明日、ともこ先生にも配慮してもらって申し訳ないって謝っとかなきゃな…。》


《いや、そんなの謝らなくて大丈夫だよ!!どの子にもある事だから!ただ、今は空くんがそういうのが強く出てしまってる…空くんの気持ちに寄り添うには、俺が居た方がいいって、ともこ先生が…。翔ちゃんも夜、寝れてないんじゃない??》


《はは、雅紀にはなんでもお見通しだな!ちょっと夜泣きの回数が増えてきてるのは確かだな…。》


《翔ちゃん…大丈夫…??》


《まぁ、俺は大人だから大丈夫だよ!空の親なんだから、頑張らなきゃなっ!!》


《翔ちゃん…ごめん…》


《雅紀が謝るな!別に雅紀は悪いことしてねーんだから!!》


《でも…》


《それより雅紀、今度の週末3人で出掛けるとかは…ダメか??少しの時間でもいいんだ…。公園で一緒に1時間ほど遊ぶでもいい…。ダメか?》


《でも…空くんにとっては、それはとっても酷なことのような気が…。ちょっと考えさせてもらっても…いい??》


《もちろんだ!!嘘でも良いから、友だちの体の調子が良いから、少しだけ会いに来たとかでもいいから…。少しでも雅紀と過ごせれば、空も元気が出るんじゃないかと思うんだ…。》


《分かった…。また考えたら、LINEするね…》


《雅紀まで悩ませちまって、ごめんな…。雅紀もちゃんと寝れてるか??》


《子ども達とたくさん走り回って遊んでるから、夜はクタクタで即寝だよ!!だから、心配しないでっ!!》


《じゃあ、良かった…。また、LINEするわっ!おやすみ!》


《うん、おやすみなさい…》


俺は雅紀の言葉が嘘だと知ってはいたが、そこには触れず通知を終えた。


雅紀…お前も眠れない夜を過ごしていること…智先生から聞いてるぞ…。



つづく


空くん、情緒不安定なのがどんどん現れてきてしまいましたね泣
そして翔ちゃんも雅紀くんも…泣くうさぎ
みんなが耐えて頑張っている…アセアセ
雅紀くん…まだ決断するのは難しい…よねショボーン