櫻葉・相櫻小説ですハートグリーンハート

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大丈夫な方、お付き合い頂けたら嬉しいですルンルン

よろしくお願いします飛び出すハート




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翔ちゃんと空くんが買い物に出掛けた。

俺は朝食の片付けをし、そのまま室内の清掃を始めた。

今日はお天気も良いから、シーツも洗って…窓を全開にして、掃除機もかける!

部屋の隅々まで、丁寧にかけなくっちゃ!!
翔ちゃんのお母さんがキレイにしてるって褒めてくれたしね!

丁寧に、丁寧にゴミひとつ逃さないよう、掃除機をかけていると、ソファーのところでコツンと何かが掃除機の先端に当たった…。

ん??なんだ??

俺は掃除機の電源を止め、ソファーの下を覗いた。
ソファーの下の引き出し部分から、何か四角いものの角が飛び出ている!!

もう、翔ちゃんったら!
入れ方がだらしないんだよね…
ちゃんと、真っ直ぐ飛び出ないように入れれば良いだけなのに!!
空くんの足にでも当たったら、どうするの??
引っかき傷が出来ちゃうよ。
これは後で、注意しておかなくっちゃね!!

そんな事を思いながら、引き出しを開けてその飛び出した四角いそれを取り出した。

そして、その四角いものを取り出し、その表紙をみて俺は動きが固まってしまったのだった…。


え…??何、これ…。
もしかして…


震える手で、その四角いものの表紙をゆっくりと捲った…。

……!!!


そこには、綺麗な淡い色の洋服を着た可愛らしい女性の写真…。
聞かなくても、これが何を意味するかなんて一目瞭然…。

昨日、翔ちゃんのお母さんが訪ねてきた理由…。
そして、翔ちゃんが俺と松潤と空くんに時間を潰して来るように言った理由…。
突然、翔ちゃんがお母さんやお父さんに俺を紹介をしたいと言い出した理由…。


全ての点が繋がり、1つの線となった…。

翔ちゃんのお父さんとお母さんは、新しい人との出会い…新しい家庭…そしてきっと、空くんへ新しいお母さんを作ってあげたいと…そう願っているってことだよね…。

俺は男で、確かに保育士という立場を考えれば、普通の男の人よりは愛情深く、子どもへの対応は出来るかもしれない…。

だけど、空くんのお母さんには天地がひっくり返っても、なれない…。
だって…。

俺は男だから…。

今はまだ小さくて、保育園の先生っていうことで甘えてきてくれるけど、もう少し大きくなったら…??

空くんは…どう思う??
男の俺が、自分のお父さんを好きだなんて…。

で、自分の母親代わりのように接する俺の事を、いつか…もしかしたら、気持ちが悪いと思うかも…。
いつか、俺の事を嫌いになる日が…いや、嫌いなんてまだまだ甘い…。

俺の事を恨むようになる日がやってくるかも…。

だって、年頃になった時、周りからどう思われる?
その事で冷やかしの対象になったり、もしかしたら虐められる原因にだって、なりかねない…。

俺はその時…空くんにどんな風に関われる…??

写真を持つ手が、小さく震える…。
そしてその手からはドキドキと脈を打つような感覚…。
手にはうっすらと汗をかき、ありえないほどの冷たさになっている…。

血の気が引くってこういうことなんだろうな…なんて、冷静に頭の中で考えている自分がいて、何だかおかしい。

頬には、自覚のない涙がつたい、膝のズボンを濡らし、ズボンに染みて流れた涙の大きさよりも大きなシミを作っていく。

翔ちゃんの親御さんは、新しい家庭を望んでいる…。

俺…翔ちゃんの隣に居たらダメじゃん…。

そこで初めて、現実を突きつけられたのだった。



つづく


なかなかup出来ず、ごめんなさい泣泣泣
やっと書けたぁーーーアセアセ
と思ったら、何だかヤバい展開滝汗滝汗滝汗
雅紀くん…大丈夫かな…泣くうさぎ