「うっ…ぐすっ…うぅ…」
「潤…さん…ぐすっ、ごめんなさい…俺の方こそ…ごめんなさい…」
「雅紀さん…謝らないで…ぐすっ…」
潤さんを抱きしめたまま、暫く涙を流した。
そして、潤さんが俺の身体をそっと離し、涙をグイッと拭いて、俺の手を握った。
そして泣き腫らした真っ赤な目で俺を見つめると
「翔くんと空のこと…よろしくお願いしますっ!!」
と頭を下げた。
「潤さん…うぅ…」
「雅紀さん、もう泣かないで飲みましょっ!!明日は休みだし、潰れたら潰れただ!!翔くんに2人まとめて介抱してもらおうwww」
「くふふ、そうだねっ!!」
「おいおい、あんま無茶飲みだけは、勘弁してくれよ〜!!」
「「アハハハ!!」」
そこからは、2人で翔ちゃんの事、空くんの事で話は大盛り上がり!!
「翔くんってさ、頭良いのにホント料理だけは壊滅的だよね〜!!」
「得意料理は、なんてったって麦茶だからねぇ〜www」
「麦茶って料理に入るのかぁ〜??」
「料理ではないよね、くふふ」
「空って保育園で人気あるだろ??」
「うん、めちゃくちゃ人気あるよ♡女の子からもモテモテ!!空くん優しいからねぇー!!男の子からも人気あるしね!!何なら、翔ちゃんもモテてるよ!!まさちゃんは『空くんのパパ、カッコイイーー♡』っていっつも言ってるし、あ!!それから、ともこ先生とあきこ先生とミドリ先生も、翔ちゃんのこと『イケメンよね〜』って良く話してるぅー!!」
「親子で保育園でモテてるって、どんだけだよっ!!雅紀さんも気が気じゃねぇーなー!!」
「そんな事言ったって、雅紀だってモテるだろ??えっと…誰だっけ、あ、そうだ!れいちゃんって子だ!!お前、この間手紙もらって帰ってきたろ?『おおきくなったら、まさきせんせいのおよめさんにしてね♡』って、書いてあったろ??」
「え…?」
「え…??」
「俺、その手紙…翔ちゃんに見せたっけ…??」
ギクッ
「いや、それは、あれだ!!えっと…寝室に落ちてたのを見たんだよっ!!そう、落ちてたっ!!」
「俺、子どもから貰ったお手紙は、ファイルしてあるから、落ちてるはず…ないんだけど…」
ギクッ、ギクッ
「あれ?そうか?おかしいなぁ…」
「え?翔くん??保育園児相手に、ヤキモチ妬いてんの??」
「ば、ばかっ!!んなわけ、ねーだろっ///」
「あ、赤くなった!!うわっ、マジ??引くわーー!!」
「翔ちゃん…」
「バカ、バカっ!!違うって言ってるだろ??」
「雅紀さん、翔くんヤバいよ…やめといたら…」
「ほんとだね…」
「ま、雅紀〜!!」
「「アハハハ!!」」
こうして楽しいお酒、楽しいお喋りの中、俺は朝から張りきって用意していたこともあり、いつの間にか夢の中に…。
つづく
すっかり打ち解けた、潤くんと雅紀くん
逆に翔ちゃんがピンチかも