「雅紀?」
「ん?」
「ちゃんと星の事も…話しておかなくちゃいけないよな??」
「…俺は星さんのことは、ちゃんと理解してるつもり…だよ?」
「うん…。雅紀の事だから、きっと理解してくれてると思って、俺も敢えて触れてこなかったけど、きちんと話しておく。雅紀の優しさに甘えてたよな?俺がこれから一緒に居たいのは雅紀だからこそ、きちんと話さなきゃいけないんだと思うんだ。聞いてくれるか?」
「…うん。」
「星が事故で命を落としてしまっただろ?警察から連絡が来た時、俺ほんとに信じられなくてさ…。変な電話してくるんじゃねーなんて思いながらも、空を抱きしめながら足は告げられた病院に向かっていた…。
警察の人から、事情説明があって霊安室で眠る星に会ったんだ。俺…頭の中真っ白になっちゃってさ…こんなの嘘だ、ふざけんなっ!!って…。でも、どっちの親も泣いてる状況の中、俺…泣いてる場合じゃない!俺が空を育てなきゃ、守らなきゃいけないんだっ!!って、その事ばかりが頭の中をよぎってさ…。
で、そんな時、雅紀と保育園で再会したんだよ。すぐに雅紀の事が頭に浮かんだよ!初めは同姓同名なのか??って思ってたんだけど、やっぱりあの雅紀なんだって分かって、俺めちゃくちゃ嬉しかったんだ!!だって、あの頃の雅紀の笑顔と何も変わってなかったから…。
そこからまさかの雅紀の家の水漏れwwwこのタイミング??って正直思ったよ!だって、久々にニノや智先生と集まった日の夜に帰ったら水漏れ…って、なんか雅紀らしいなって…」
「しょ、翔ちゃん、水漏れは俺らしさとは関係ないよっ!」
「はは、それもそうかwwwでもさ、思うんだよ…。これも全部運命なんじゃないかな?って。こんなこと言ったら星に怒られるかもだけど…。星がいなくなってから、雅紀と再会して、雅紀が空の担任になって、水漏れから俺たちと一緒に暮らすようになって、そして今またこうやって想いが通って付き合うことが出来てる…。
小さい頃に約束した、雅紀と結婚するって夢?叶っちゃってるんじゃないかなって思うんだ。だから、これが運命じゃなかったらなんなんだ??って思っちゃうんだよ…。
もちろん、星とは突然の別れで、今も星に対して気持ちがないかと言われたら、申し訳ないけど今も星のことは好きだよ…。でも、雅紀の好きとはまた別ものなんだ。俺は雅紀が好き…。これからもずっと近くに居て欲しいって思ってる…。この運命をこれからもずっと2人で大切にしていきたいんだよ…。心のどこかで星を想っている俺の事…雅紀は許せない??」
「そんなわけないじゃん…!!翔ちゃんがあの頃の結婚の約束を覚えてくれてたってだけでも、飛び上がるほど嬉しいのに…。
俺は星さんには会ったことないけど、でもきっと素敵な人だったんだろうなって思うよ。だって、空くんがあんなに良い子に育っているのは、やっぱり星さんがたくさんの愛情をかけて育ててあげたからで、そんな星さんの事を思う気持ちを俺はダメとは言わない…寧ろ、これからもずっと愛してあげてて!って思うよ!!」
「雅紀…ありがとう!!雅紀の優しさに甘えてるかもだけど、これからも星の事も、雅紀の事もずっと愛させて…?」
「うん…翔ちゃん、ありがとう…」
「もう、涙は止まった??」
「…うん…」
「まだ何か不安に感じることはある??」
「……」
「雅紀?教えて??」
俺は、潤さんとのことを話すべきかどうか悩んでいた…。
つづく
昨日はup出来ず、すみませんでした
さぁ、雅紀くん…潤さんとのこと話すのかな…
明日は違うお話を1話のみであげる予定です