櫻葉・相櫻小説です
「雅紀、潤も一緒に飯、いいか??」
「うん、大丈夫だよ!」
俺はキッチンに行き、作っておいたおかず等をお皿に盛り付けし、みんなで食べられるように準備をした。
すると、翔ちゃんがキッチンにやってきた。
「雅紀、悪かったな…あいつ、酷いこととか言わなかったか?」
「だ、大丈夫だよっ!」
「悪いやつじゃないんだけど、こうと思ったら自分の思いのままに突っ走る癖があるから…」
「ほんとに大丈夫…翔ちゃん、ありがとう!あっちで、潤さんのお相手してあげて?」
「潤のお相手は、空がしてるから平気!それより、手伝うよ!この辺のもの、運んでいいか?」
「うん、ありがとう」
今日のメニューは、俺の得意としている餃子…潤さんのお口にも合うといいけど…
「よし!じゃあ、食おうぜ!!今日は雅紀の得意料理の餃子だっ!!」
「わぁーい!空、まさきせんせいのぎょうじゃ、ちゅきーー♡♡」
「そ、そんな!得意料理って程のものじゃないよっ!」
「はい、じゃあ手を合わせて…」
「「「いただきまーす!」」」
翔ちゃんは大皿に箸をのばし、餃子を口に放り込んだ。
「うんめーー!!」
「空くん、熱いからフーフーしてね?」
俺は空くんの皿に餃子を取ると、半分に切ってあげた。
「うん、わかっちゃ!!ふーふーふー!あむっ、もぐもぐ…おいちぃーーー!!」
「ふふ、良かった!!あ…潤さんも良かったら…お口に合うかどうかは分かりませんけど…」
「潤、早く食わねーとなくなるぞ!!いつも俺と空で取り合いで食ってるから!!」
「分かったよ、食えばいいんだろっ……いただきます…」
パクッ…モグモグモグ…
「うめっ…」
「だろっ??どんどん食え!なくなるぞ!!」
そこからは、みんなで夢中になって食べて、あっという間に皿は空っぽになった。
「はぁー、美味かった!!」
「くふふ、良かった!」
「潤、美味かったろ?」
「…あぁ、まぁな!でも、俺もこれぐらい作れるし!!」
「潤も料理、得意だもんな!俺は全くもってダメダメだけどな!」
「まぁ、飯が上手いからといって、俺あんたがここんに住んでること、認めたわけじゃないから!!」
「潤!お前なー!」
「翔ちゃん!大丈夫だから…ね?」
「ふんっ!」
「あ、コーヒーでも入れるね…」
俺はその場から逃げるかのように、キッチンへとコーヒーを入れに行った。
「潤、お前、いい加減にしろよっ!」
「翔くん、完全に胃袋掴まれちゃって、だらしねーなっ!」
俺がコーヒーを入れに行っている間、まさか翔ちゃんと潤さんが言い争ってるなど、思いもしないで俺は小さなため息をつきながら、コーヒーを準備していた…。
つづく
潤くん…やはりなかなか、受け入れられないようですね
後、素直になれないのかも…ですね