櫻葉・相櫻小説ですハートグリーンハート

苦手な方はこちらで回れ右ー、お願いしますお願い

大丈夫な方、お付き合い頂けたら嬉しいですルンルン

よろしくお願いします飛び出すハート




•*¨*•.¸¸☆*・゚•*¨*•.¸¸☆*・゚•*¨*•.¸¸☆



「はぁ……何か、感じ悪かったかな…この後、どうしよう…」

部屋に籠り、大きな溜め息をついた。
いや、そんなの分かってたことなんだよ…
翔ちゃんは星さんを愛していた…いや、今も現在進行形で愛してる…なんだよね…
俺、翔ちゃんが頼ってくれるのが嬉しくて、浮かれすぎちゃってたよね…
それに空くんにとってのママは、やはり星さん1人だけなわけで、ちょっと甘えてくれたからって、ママと匂いが一緒って言われたからって、俺…調子に乗りすぎちゃったよね…
星さん…急に押しかけて、その上なんか嫌な想い…させちゃってますよね…ごめんなさい…
俺は心の中で、星さんに謝罪した。

だけど、まだ翔ちゃん家にお世話になって数時間…これからなのに、こんな気まずい状況…きっと空くんも気付いちゃうよね…
それはダメ!!良くないっ!!
空くんまで巻き込んで、不安にさせるのは違うよねっ!!

そうだ!普通にしてよう!!
さっきのは、ちょっと疲れてたからということにして、部屋から出たらまた朝と同じように過ごそう!!
うん!それがいいっ!!
それでこそ、相葉雅紀だぜっ!!

そう心に誓いながらも、ちょっと不安に思った俺は、一応ニノちゃんにLINEで今の俺の状況と心境を伝えておいた。
ただ…直ぐに既読はつくことはなかった…
智先生…もしかして…まさか(οº Дºノ)ノねっ??

よし、ホントに寝不足だから、30分ぐらい寝ておこう!!
俺は翔ちゃんが用意してくれていた布団の上に、身を沈めた。

「ママーーーっ!!ママーーーーっ!!」

遠くに聞こえる、ママを呼ぶ声…
……ん??空くん??
俺はガバッと起き上がり、部屋を出た。

寝室から、泣きながらママを呼ぶ空くんの声…。
そして開いた扉の中から、泣いている空くんをあやそうと奮闘している翔ちゃんの声が聞こえた。

「ママー、ママーー。・゚・(*ノД`*)・゚・。」

「空?ほら、パパだぞっ!!おいで?」

「パパ、ちがうーー、ママがいいっ!!」

「空?ほら、ちゃんと目覚ませ!!な?パパがいるだろ??抱っこしてやるから、おいで!!」

「いやぁーーー!!」

まだ完全に目覚めてない空くん…手足をバタつかせ泣き叫んでいる。
そんな空くんを何とか抱っこしようと奮闘している翔ちゃん…
空くん…ママの夢でも、見たのかな…

「…翔ちゃん??」

「あ!雅紀!!悪いなっ!起こしちゃったか??」

「ううん!俺、中に入ってもいい??」

「いや、雅紀!!気にするな!!こっちは大丈夫だから、まだ部屋でゆっくりしてていいぞっ!!うるさくして、ゴメンだけどっ!」

「軽く仮眠取らせてもらったから、大丈夫だよ!!翔ちゃん、入るよ!!」

翔ちゃんは俺が寝室に入る事を拒んだけれど、あまりにも激しく泣く空くんを見て、保育士魂に火がついちゃったとでもいうのかな…俺は寝室へと入り、空くんの傍に行き、床に膝をついて身体を屈めた。

泣き喚く空くんの手にそっと触れた。
空くんの手がビクッと反応したので、安心できるように優しく手を握り、俺の親指で空くんの手の甲を優しく、優しく撫でた。

「空くん?夢でもみちゃったかな??大丈夫だよ…」

優しく声を掛けながら、ゆっくりと円を描くように手の甲を撫で続けた。

するとあんなに泣いて暴れていた空くんが、ピタリと泣き止み、ゆっくりと目を開けた。
やっぱり!まだ完全に目が覚めてなかったんだね!!
夢でも見ちゃったんだろうな…
俺と空くんの目が合った所で、俺は反対の手で空くんの額に手を乗せ、優しく前髪を梳くように撫でた。

「空くん…おはよう!お目目、覚めたかな??」

「まさきせんせい…??」

「うん、そうだよ!!」

「…だっこ…グスッ」

「うん、いいよ!おいで…」

俺に向かって、手を伸ばす空くんをそっと抱きしめ膝の上に乗せた。
俺の胸に耳を当て、じっとしている空くん。
気持ちを落ち着かせているんだろう!

「はぁー、俺…ダメダメだなぁ!」

「翔ちゃん、そんなことないよっ!!俺は、子どもと関わるのが仕事だよ!!言うなれば、子どものプロなの!!だから、俺と比べるとかじゃないからね!!」

「いや、でも俺、空の父親だぜ?なのに、泣いてる空を落ち着かせることも出来ないなんて…父親失格だよ…」

「そんな事ないっ!!ってか、翔ちゃん!それ以上言ったら、俺怒るよ!!空くんはね、保育園で『空のパパは何でも知ってるの!カッコイイんだよ!!』って言ってるんだよ?空くんにとって、自慢のパパなんだから、そんなこと絶対に言っちゃダメ!!分かった??」

「…あ、ああ…ってか、雅紀ってそんな感じなんだ…」

「へ?そんな感じ…って?」

「もっと穏やかで、あまり思ったこととかも言わないで、いつも遠慮ばかりしちゃうタイプかと思ってた…なんか、お前カッケーな!!」

「な、な、何言ってんの///」

「いや、マジで!!雅紀、お前すげーカッコイイよ!!」

「ば、ばかなこと言ってないで、ほらおやつにするよっ///空くん、おやつ何がいい??」

急に俺の事カッコイイだなんて///
カッコイイのは、翔ちゃんの方なんだよっ!!
急に爆弾投下してくるんだから///
俺はドキドキする気持ちが翔ちゃんにバレないよう、空くんを抱き上げ寝室をそそくさと出ていった。




つづく


空くんが2人のギクシャクした関係を、とりあえずよくしてくれましたが、さぁこの後はどうだろう??
更にギクシャクするはずでしたよね滝汗!?
そして、ニノちゃん??
何故、既読がつかないかなニヤリ