櫻葉小説ですハートグリーンハート


苦手な方はこちらで回れー右、お願いしますお願い


大丈夫な方、お付き合い頂けたら嬉しいですラブラブ









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先に話し始めたのは、母さんからだった。





「翔ちゃん⋯?そんなにアメリカに行くのは⋯嫌?」




俺は首を縦に振った。




「そう⋯。翔ちゃん、もしかして雅紀くんにまだ渡米の事も話せてないんじゃない??」




俺はもう一度、首を縦に振った。




「やっぱり⋯。翔ちゃん⋯もしかして、雅紀くんと離れるのが嫌なの??」




俺はそのまま動かなかった。



すると、母さんが台所のカウンターから、いくつかの資料を手にして戻ってきた。




「お父さんからの話はね?渡米先の高校の事、それから私たちが暮らそうと目星をつけているところの情報を翔ちゃんと共有するつもりだったの⋯。でも、そんなに行きたくないのね⋯。翔ちゃん⋯お母さんの素直な気持ち、伝えてもいい??」




俺はコクンと1つ頷いた。




「あのね⋯?今まで、ほんとに散々あなたに甘えて、家の事も何もやらずに、お金だけ渡してきて⋯そんな母親だったけど、雅紀くんがあの日『翔ちゃんの頑張った姿を見てあげて欲しい』そう言ってくれて、初めて翔ちゃんがこんなにも中学校で頑張ってきたんだっていうのを目にして、お母さん⋯ほんとに凄く後悔したの⋯。仕事も大変だったのはほんと⋯でも、それを誰かにお願いしてあなたの頑張る姿を目にしようとしてこなかったのは、お母さんの責任。お母さんね?雅紀くんがあなたのことを手に取るように分かっていて、それを嬉しそうに話すのがちょっと妬けちゃったの、もちろん嬉しい気持ちもあったわよ!翔ちゃんの事をこんなに理解して、傍で支えてきてくれたんだ⋯って!!すごく感謝もしたわ。でね、今度はちゃんとお母さんも、翔ちゃんに向き合いたい⋯って思ったの。だから、今はお母さんなりに頑張ってるつもり、ふふ。まぁ、過ぎてしまった時間は戻せないけど⋯。でも、今一生懸命頑張ってることはすごく誇らしい気持ちでいられるの、そんなに大したことはできてないかもだけど。お母さん、ほんとにね、後悔してるの⋯あなたとの時間を蔑ろにしてしまったこと⋯。だから翔ちゃんには後悔して欲しくないとも思ってる。翔ちゃん、お父さんとお母さんの事⋯もう、好きじゃない??」




俺は顔を上げて、大きく首を横に振った。




「ふふ、やっと顔上げてくれた。そして嫌われてなくて良かった⋯♡翔ちゃん、お母さんも色々考えてみる。だから、時間をちょうだい?だから翔ちゃんも、色んな可能性を考えてみて欲しいの。どう?出来そう??」




「うん⋯。」




「やっと声、聞けた♡じゃあ、今日はもう休みなさい!」




「分かった、母さん⋯ありがとう。」




「あら、ありがとうはまだ早いわよ?お母さんだってまだ翔ちゃんと一緒にアメリカに行くこと諦めた訳じゃないんだからねっ!」




「うん⋯。おやすみなさい⋯。」




「おやすみ〜!」




俺はダイニングテーブルの椅子をしまい、自分の部屋へと戻った。






つづく





お母さん、雅紀くんの存在に感謝もしているけど、ちょっとヤキモチも妬いていたなんて、なんか可愛いよねハート

何だかお母さんがキーマンになりそうかな!?