エアロスミスボーカリスト、スティーブンタイラーが、大統領選共和党代表候補 ドナルド・トランプに
“Dream On”のキャンペーンソングとしての使用中止を要請しました。
先週土曜日、スティーブンタイラーは弁護士を通して
「あなた達は"Dream On"及びその他タイラーの曲の使用権を持っていません。
また、楽曲の使用は、タイラーがトランプと関係があり、大統領選出馬を応援していると誤解をあたえる可能性があります。よって即刻使用中止することを要請します。」と、曲の使用中止を要請しました。
また、注釈として「この改善命令は著作権の問題であって、テイラー自身の政治的理念やトランプ氏との個人的問題とは関与しません。 スティーブンが民主党・共和党が著作権・知的財産を無視し無断使用しつづけることに辟易としたことが原因です。
実際スティーブン・テイラーは共和党員です。」
（ちなみにギターリスト ジョーペリーも共和党員という発言をしています。）
実はこの書類がトランプに送られるのは2度目で、1度目の訴えをトランプ陣営は無視しています。
◆ドナルド・トランプと言う人
「政治的な意見とは関係ない」とあえて注釈をつけたのは相手がドナルド・トランプだからということが大きいでしょう。
ドナルド・トランプはまともな大人なら、思っていても、けして口に出せないことを平気で次から次へと、より過激に口にすることで、人気を得ている候補者です。
今アメリカが苦しいのは他国のせいだ、他民族のせいだ。
国境から入ってくるヒスパニックが国を悪くしている。ヒスパニックってのは犯罪者だ。
中国は、日本は。。。
と次から次へと人種差別をし、同じ候補者のジェブ・ブッシュには奥さん（ヒスパニック系）がアメリカ人ではないからファーストレディに向いてないとか、無茶苦茶言い続ける人です。
先日の討論会でしくじったのですが、俄然1番人気です。
◆政治活動に使われる曲達
エアロスミスの「Dream on」は「俺と一緒に立ち上がれ！共に歌おう！明日のために」という歌です。
本来はがんばれ！って意味の歌だと思いますが、キャンペーンで使われると、そうとられるでしょう。
トランプの楽曲使用に不満を訴えているミュージシャンは他にもいます。
ニール・ヤング 「"Rockin' in the Free World" 」
歌詞は「死んだ方がましな世界だ。悪魔に支配されている。自由な世界を勝ち取れ！」という歌です。
笑えるのは、ニール・ヤングは共和党ブッシュ政権を非難してこの曲を作ったのですが、
共和党代表の応援歌としてトランプに使われています。
元々の背景を無視したのか、対抗馬のブッシュの息子ジェブ・ブッシュを貶すために選んだのかわかりません。
とにかく、楽曲を使用されたニール・ヤングは不満を述べています「UnHappy!」
R.E.Mも「It's The End Of The World」をトランプ他多くの政治家が使用していることに不満をのべています。「政治イベントに俺達の曲を使うなんて許可できない」
「It's the End of The world」は「今の世の中間違っている。こんなの世界の終わりだ」と怒りをぶつける歌です。
世界を変えよう！という、政治家が観客を高揚するために使いたくなる曲ですね。
ちなみに民主党候補ヒラリー・クリントンも１４曲の公式キャンペーンソングを持っていて、
なぜか彼女は使用中止を要請されていません。
ケイテイ・ペリー等は頼まれたら曲をキャンペーン用の曲を作ると自ら申し出ています。
ヒラリー公式キャンペーンソング
・ファレル・ウィリアムス： "Happy,"
・ボン・ジョビ"Beautiful Day"
・アメリカン・オーサーズ "Best Day of My Life"
・ケイティ・ペリー "Roar"
基本的に明るい、主張の薄い歌なので問題にならないのか、クリントンがクリーンなイメージであったからかはわかりません。
圧倒的有利と言われていたヒラリーさんも、
今日のNYTimesのように、国務長官時代の、個人メールアカウントを公務に利用していたことがさらに大きく問題視され始めたり、 クリントン大統領時代の所得隠し疑惑等次々にダークな材料が出てきているので、今後変わるかもしれません。
◆感想
当たり前だろと怒られるかもしれないのですが、テーマ曲とかにするのに許可がいることにビックリです。
訴えの内容はよく分かるのですが、使用料を払えばそれでいいんじゃないのかな？って思っていました。
今日は少し乱雑なぶろぐになってしまいました。
◆今日のおもしろ画像
「怖いっっ」
