6月4日の55歳の誕生日の夜は、家族で奮発ディナーです。
本当は、憧れのトゥールダルジャンに行ってしまおうかとも思ったのですが、あいにく、トゥールダルジャンって、月・火お休みなようで…。
やってきたのは、広尾から徒歩5分程度のところにある
日本食の名店「分とく山」です。
2階の半個室に案内されました。僕が一番のり。今日は、妻も子供たちも、それぞれの出先や家から別々に来ました。次女が2番のり。長女が3番め。そして妻が最後に登場。僕は都営大江戸線の六本木から。次女は日比谷線の六本木から、長女は日比谷線の広尾から、そして妻が西麻布のバス停から。正解は長女だったみたい。大江戸線の六本木からはえらく遠かった…。
テーブルの上には、アジサイが飾られています。
全員そろうまでの間お茶が出されました。そして、ナプキンは全員が柄違い。
対面の次女はこんな可愛いナプキンでした。
まずは生ビール(マスターズドリーム)で乾杯! 今回は、記念の誕生日なので、思い切って一人18,150円のおまかせコースを予約。というか、このお店はそのメニューしかありません。
まず出てきたのが、アスパラ豆腐、生姜、車エビ、アスパラ。
盛り付けが繊細で綺麗。
アスパラ豆腐ももちろんおいしかったのですが、車エビが半生に調理されていて、歯ごたえと甘さがたまりません。この先付、雲丹嫌いな僕と長女のために用意してくれましたが
妻と次女は本来の先付。下がアスパラ豆腐。上が雲丹のゼリー寄せになっていて、和菓子の「水無月」をオマージュしたものです。
続いて出てきたのが、前菜の盛り合わせ。僕、和食の前菜っていうのが、一番好きかもしれません。ちょこちょこと凝った料理が出てくるのは、日本の芸術だと思います。
飾りの葉っぱを取るとこんな感じ。さすが「分とく山」だけあって、前菜の凝り方のレベルが違う!
ビールは飲みほしたので、八海山の純米大吟醸、分とく山特別仕様を前菜にあわせます。これで2100円は、良心的なお値段だと思います。
さて前菜の紹介。
家族みんなで同じ順番で食べて、感想を言い合おうという、次女の提案に従ったのですが、それがまた楽し方tです。家族で同じ感動を分かち合うっていいですね。
まずは、ずいきのソースの下にアジ、そしてその下にはズイキが入ったサッパリとした一品。これだけ器に入っています。
続いて、トウモロコシ豆腐の下にイサキ。
これ、凝っているなーと思ったのは、赤茄子寿司。周りは海苔ではなくトマトのゼリーです。中にサクサクした食感のものがあって、次女がこれは海老だと一発であてていました。我が家で舌が一番肥えているのは次女かも。
抹茶パウダーに包まれているのは、なんと梅の甘露煮です。口に入れると、甘い梅が蕩けて、あとから抹茶の苦味が口全体に広がりました。これおいしい!
枝豆カステラは、この中では割と普通の味。そう感じてしまうほど他がスゴイのですが、これももちろんおいしかったですよ。
続いて、揚げたトーストに、岩ノリとまつのみのペーストを載せて、その上に鮎。いや、その組み合わせ、どうやって考えるのでしょうか…。絶妙すぎます。
最後は、鰹。これまた口の中でトロけます。周りのサクサクがまたいい仕事しているのですが、結局何かはわかりませんでした。
前菜に続いて出てきたのは
御椀です。妻が何を思ったのか、家で最近買った蓋つきの器に似ていると言い出したのですが、子供たちも僕も、え?ってなります。だって、色も、カタチも、素材も全部違うんですけど。それを指摘したら、妻が一言「蓋がついているところが似てる」って言うので、一同大爆笑。なんか可愛いです。妻。
中身は、沢煮椀。矯正はじめたばかりの次女には、上のお野菜はちょっと厳しかったみたい。中には、
鱚。
穴子。
揚げた豆腐が入っていました。
夕食はまだまだ続くのですが、長くなりましたので、続きはまた明日。