津和野にきたのは良いのですが、実は事前知識は1ミリもありません。あ、唯一のがありました。確か、山陰の小京都と呼ばれているはず。

 

と、駅を出ていきなり大興奮。

興奮したのは、この鯉のぼりにではありません。なんと駅前に

SLが展示されていたんです。それほど鉄分多めではない僕でも、これは興奮します。妻はそうでもなかったようですが、これって男のロマン?まあ、男女で片付けるのはよくないとは思いますが。

 

このあと妻の提案で駅前の貸し自転車屋さんへ。驚くべきことに朝8時前にもかかわらず営業していました。ここのおじさんに、1時間半で回れるところ教えてもらって、いざ出発。2時間で500円。

石畳の道にある郵便局がいきなりカッコ良い。

まだ閉まっているお店ばかりですが、ここが街の中心地のようです。半紙のお店が多かったので、紙で有名なのでしょうか。

あとは鯉が有名のようですね。こちらは確実。

この日は、隠れキリシタンの拠点だった駅裏の乙女教会の年一度の行事で、街の中心地にあるこの教会から、乙女協会まで、全国各地から集まった信者による行進が行われるそうで、ちょうどその準備の真っ最中でした。

 

その脇は、町のパンフレットの表紙にもなっている風景。もう少しすると、紫色のあやめが咲きはじめ、彩を添えます。

水辺をよく見ると、立派な鯉が泳いでいました。

その反対側は歴史がありそうなのに現役で町役場として使われている建物。

そして、リアルタイムでもあげた鷺舞の銅像。

すぐそばを、リアルな鷺が闊歩していました。

続いてやってきたのは、自転車でさらに5分弱行ったところにある、森鴎外の生家。ドイツにまで行った森鴎外が、この地で生まれたなんて、今の今まで知りませんでした。生家は、時間が早すぎてまだオープンしていなかったので、写真一枚撮って素通りです。

続いて貸し自転車のおじさんに教えてもらった稲荷神社に行こうと思ったら、こんな細い橋を渡れとの指示。

高所恐怖症の妻は抵抗していましたが、自転車を降りて、歩くことでなんとか渡ることに成功。というか、僕も自転車に乗って渡るのは躊躇するかな…。

川沿いの気持の良い道を自転車でのんびり進みます。太陽が高度をあげるにつれて気温も高くなり、いつの間にか僕は半袖。爽やかな風が耳元を駆け抜けていきます。

と、車止めは鯉の生首…。いくら鯉の街だからって、これは…。

さて、京都の伏見稲荷のように鳥居が連なっているこの神社。なんでも千の鳥居があるのだとか。262段の階段をのんびりと登ってやってきたところからの景色は

まさに絶景そのもの。透明な空気に、イキイキとした緑。そして今まさに巡ってきた風景が目の前に展開されました。

人気の神社なのか、朝早いにもかかわらず、駐車場にはたくさんの車が停まっていて、大勢の方が参拝していました。

 

下りの鳥居の景色もまた絵になりました。

これから登ろうとする人たちと、続々とすれ違ったので、僕らは出足が早かったのかもしれません。まあ、なんといってもまだ朝8時台ですので…。

その後は駅の反対側にある永明寺へ。苔むす階段の感じが、独特の雰囲気を醸し出しています。ただ、階段が滑るので注意!

 

ここには森鴎外の墓がありました。

 

いやあ、それにしても自転車借りることができて最高でした。じゃなきゃ短時間でここまで効率的にまわることなのは可能でした。これまた妻のファインプレーです。

ここでタイムアップ。駅前に戻ってきて、自転車を返し、次の街へと向かいます。

 

津和野。

 

とても良い時間でした。