約2年ぶりに〈僕の思い出〉シリーズを書いてみます。

 

今日で3月の平日も終わり。来週月曜日にはまた新入社員が入ってくる季節になりましたね。僕の部署にも来週の月曜日から4人の学卒の新入社員が入ってくる予定なので、ちょっと楽しみにしています。

 

今は、僕らのころよりも就職活動の時期が早くなっていて、今の大学3年生に、もうどんどん内定が出ているんですね。僕の場合は4年生の7月の頭に内定が出たので、どんどん早くなっていくなと実感します。

 

そんな僕のキャリア形成。

 

高校生のころは、地元から出て生活するなんてことは一切考えておらず、札幌にある大学に行って、札幌で就職することを全く疑っていませんでした。そして、憧れていた職業は「弁護士」。難関であることは知っていましたが、札幌でも仕事できそうだし、なんかカッコいいじゃんって思っていたのです。給料もよさそうだし!実際、現役の時は、道内にある大学の法学部を受けたんです。見事玉砕しましたが…。

 

で、浪人中に、受験勉強の傍ら、なぜかビジネス雑誌にハマってしまい、それが愛読書になる中、いや、弁護士じゃなくて、「世界を股にかける国際ビジネスマン」ってカッコよくない?って方針転換。当時の日本はまだバブルがはじける直前で、イケイケな感じだったので、そんな威勢のよい記事が多くの紙面を占めていたんです。そんなモーレツな、24時間闘えるサラリーマンを「カッコいい」と思っていた僕...。時代ですね。

 

そんな倒錯した憧れの中、いろいろ調べていく中で、「総合商社」っていうものがあるらしい。札幌にいると、あまり接点はありませんが、「三井物産」とか「三菱商事」とか。なんかすごそう。俺はここに行くぞ!

 

って、密に決意を固め、いろいろリサーチしたら、某大学の某学部が、学生数の割に、「三井物産」と「三菱商事」に就職している人数が多いというのがわかりました。こういうのって、その大学、学部で何人が就職したかという絶対数よりも、何%の人が就職したかっていうのを見るほうが大事だと思ったので、志望校をそこに定めました。結果、見事(ギリギリ)合格!よし、これで、商社マンへの道が一歩近づいたぞ!って喜びました。

 

でもですね、大学3年生になるまでは、「俺は三菱商事か三井物産かどちらかにいくんだ」と息巻いていたのですが、大学でおもしろいなと思う複数の授業で、教授が「僕の友達の経営コンサルタントがね」というような閑話休題の話をするんです。「経営コンサルタントって、なんか怪しくない?」とは思っていたのですが、実際に大学3年生の時に、某有名コンサルティング会社のM社で短期のリサーチバイトをさせてもらったら、これがまたおもしろいのなんのって。

 

もともと、なりたかったのは「世界を股にかける国際ビジネスマン」であり、その道として「商社マン」があったのですが、別に「商社マン」じゃなくてもよくない?と思い、結果、一度三菱商事の先輩にOB訪問をした以外は、正式に応募もせず、コンサルを複数受けて、就職活動を終了してしまいました。

 

結果、僕が就職したには、世界で大きく、日本でまだこれからな感じのコンサル会社だったので、海外出張をさせてもらう機会も多く、浪人生の時に思っていた「なりたい自分」がちょっとだけ近づいた感じでした。ただ厳しい世界で、そんなに長くその会社にはいられるわけでもなく…。それでも、そこで学んだ基礎体力が今でも生きていて、もうすぐ55歳になる今も、36年前になんとなく憧れていた自分に近づいている気がしています。

 

唯一の後悔としては、日本企業に勤めて、現地駐在っていうのをやってみたかったなー ということかな。友人がそういう状況にいますが、めっちゃ楽しそうです。一度でいいから海外に住んでみたかった…。それに、駐在とかではなく、海外出張ベースでの仕事を実際にやってみると、そんなカッコいい部分だけではなく、時差ぼけとの闘いとか、プライベートのスケジュールの調整が大変とか、いろいろあるのです。

 

でもなあ、今更、海外駐在の機会は訪れないだろうしな… そこはやっぱ羨ましいかも。