何度かこのブログでも記載したことがありますが、僕が大学を卒業して最初に入社した会社は、いわゆる「戦略系コンサルティング会社」と言われる会社。今でこそ大分メジャーになり、大学生の人気就職先ランキングにも入ってくるようになりましたが、僕の時は知る人ぞ知るという感じで、同期も一人しかいませんでした。

 

昨日は、この会社が年に一度開催してくれている、同窓会。太っ腹な会社で、超高級ホテルでの宴席なのですが、会費無料で招待してくださいます。

まさに、僕にとって、社会人の原点ともいえるこの会社には、とても感謝しております。僕が、5年間務めたあと、なにを思ったのか会社を辞めて、バックパックを背負って世界一周すると言い出した時も、上司が後押ししてくれて、穏便に送り出してくれました。

 

その時の東京オフィスのトップには、休職を薦められたのですが、僕が「退職金が無いと旅ができない」というと、「おーそうか、わかった。じゃあ辞めてもいいけど帰ってきたら、必ず帰国報告してね」と言っていただきました。

結果、2年と少したって、帰国した時に、東京のトップは変わってしまっていたのですが、別の上司のところに挨拶にいくと、「のり、おまえいつから帰ってくるの?もう仕事用意してまっているんだけど」と、なかば強制的に元の会社に復帰。しかも、なぜか給料上がっているし…。本当は、「あー今から転職活動かー」と思っていたところだったので、渡りに船とはこのことでした。

そんなこんなで、旅の期間を除くと、社会人の最初の7年強を過ごしたこの会社では、ビジネスマンとしての土台。基礎体力をしっかりと叩き込まれました。

数値の分析能力。事象の分析能力。情報収集能力。複雑なことをいかにシンプルに相手に伝えるかというコミュニケーション能力。相手を引き付けるストーリー構築能力。論理的思考能力。プレゼンテーション力。そして英語力。

今もまだ、完璧に出来ているわけではありませんが、この会社で学ぶ機会がなければ、今の僕は無いだろうと断言できます。

今でも活躍する諸先輩方に囲まれると、一気に新入社員時代の気持ちに戻ってしまいます。

もちろん、僕ももそれなりの歳ですので、敬意を払ってはくださりつつも、「もう、やっぱのりはしょうがないなー」という、そんな感じ。

そして、そんな時間たたまらなく心地よい夜なのでした。

食事も全部おいしくて、「肉がめっちゃおいしいからもっと持ってきた方がいいよ」的な会話もはさみつつ、楽しい夜は、ゆっくりと更けていきました。