僕が昔から、人生で一度でよいから体験したいと思っていたことがいくつかあります。たとえば、ファーストクラスでニューヨークに行くこと。これは、昨年の年末に達成しました! そしてもう一つは、京都でお座敷体験をしてみること でした。一見さんでは足を踏み入れることができない未知の世界。ファーストクラスはお金さえ出せばある意味誰でも利用することはできますが、お茶屋さんはお金だけではなんともならない世界ですからね…。そしてその夢がこの日叶いました!

およねで、ふぐを堪能(料理だけで2万3千円)をしたあとは、タクシーで祇園の宮川町へ。

本日お世話になる、お茶屋 本城さんです。

2階のお座敷はこんな感じ。

奥には掛け軸があり

床の間には団扇が飾られていました。

反対側はいわゆるステージになっています。ほとんど待つことなく、舞妓さん2名と芸妓さん1名、そして三味線をかかえた地方さん1名の計4名がやってきます。

軽いおつまみだけが出て、呑みものは皆焼酎。

僕は冷酒をいただきました。それ以外にビールも出てきます。舞妓さんにお酌をしてもらい、自己紹介などをしながらしばらく楽しい時間を過ごします。舞妓さんは一人は新潟出身。一人は東京出身で、京都出身の舞妓さんはほとんどいらっしゃらないのだとか。昼間は御稽古で忙しく、夜はお座敷と、本当に忙しい毎日をすごしているようですよ。

その後芸妓さんの踊り。

さらには舞妓さんの踊り。僕ら7人のためだけに、4人総出で素晴らしい踊りを披露してくださいます。いやあこれは本当に贅沢ですね。この踊りを習得するために、舞妓さんは日夜お稽古に励んでいるそうで、本当にプロだなと思いました。その後記念撮影タイムがあって、続いてお待ちかねのゲームタイムです。

 

まずは「こんぴらふねふね」という手遊びのゲームなのですが、これが結構難しく、7人中6人が負けました。負けると、罰ゲームとしてビールを一杯いただきます。舞妓さん、芸妓さんの掛け声が、なんか学生のりっぽい掛け声なのですが、原型はこちらなんだとか。そしてその掛け声の種類がものすごくたくさんあって、それがまた面白いですね。ところで勝ったらどうなるかというと、結局祝盃を上げましょうということで飲むことになりますよ。

続いてのゲームは、「とらとら」です。屏風で仕切られ、相手が見えないようになっているなかで、ちょっとした踊りのあとに、ジェスチャーをします。四つん這いはトラ。杖を突いたおばあさん。やりを持った和藤内。 和藤内はトラには勝つが、おばあさん(母親)には負ける。おばあさんは、和藤内には勝つがトラには負ける。トラは和藤内には勝つがおばあさんには負けるという、つまりはじゃんけんの要領ですね。僕もやりましたが、見事に負けました。そして、また呑みました。

 

そんなお遊びをしたり、お話をしているうちに、21時から始まった宴会はあっという間に23時半に。さすがにそろそろお開きか と思いきや!

お店の計らいで、このお茶屋さんに併設されているワインバーに移動して、二次会(三次会?)となりました。

こちらの雰囲気の良いワインバーには、舞妓さんたちもみんな来てくださいます。僕は地方さんの隣に座り、いろいろなお話をさせていただきましたよ。

赤ワインをガンガンいただきます。おかみさんも挨拶にきていただき、名刺の交換もさせていただきました。これで僕はもう一見さんではないのだそうです。そして、仮に僕が支払いに困ったら、紹介者のほうに請求書が行く仕組み。つまり、一見さんお断りはリスクヘッジなわけですね。

ちなみにおかみさんの帯は、クリスマスツリー!

呑んだのはこちらのワイン! 

 

 

というのは嘘です…。いや、呑めませんよ、こんなワイン。というかボトルを見るのも初めて。過去にこのお店でおかみさんの誕生日などに空いたのだそうですよ。一本数百万?

 

といいつつ、我々が空けたワインもなかなかのワインでしたよ。ケンゾーエステートのrindoを合計4本空けたらしい。やっぱりおいしいですね、rindoは。この夏に強羅花壇でいただいて以来です。

小さなクリスマスツリー

おしゃれなクリスマスツリーなど、細部にもこだわりのある大人の空間で、午前2時前まで宴は続き、夢の時間は終わりを告げました。舞妓さんたちは、それなりの時間に帰っていきましたが、地方さん、芸妓さんは最後までいてくださいましたよ。

 

ちなみに、料金はのちほど今回の紹介者に請求書が届きます。いったいいくらかかったのかドキドキですね。特にワインバーでrindo4本空けましたからね…。強羅花壇では一本2万円ででていましたが、こういうところはもっと高いのではないでしょうか…。

 

こんな贅沢をしてよいのだろうか…と思うような素敵な夜でした。1年間がんばったご褒美ということで! そして今年も頑張って仕事をして、またこういう時間が持てるように頑張りたいと思います。本日は1月5日。 明日、仕事はじめです。