やっぱり今回の出張は一筋縄では行きません。なにか、試練を与えられているような、旅のサバイバル能力を試されているような、そんな出張です。いやはや…

朝から少し波乱に富んでいました。朝6時前に起きて、朝ごはんを調達。少し早めに7時過ぎに、ホテルのあるリパプール駅から、ガドウィック空港に行く電車になるために、ロンドンプリッジ駅にタクシーで移動します。がここで第一の試練。道が渋滞して全く動きません。

遠回りでもいいから迂回したほうがいいんじゃないとドライバーに言うと、やってみるといってくれ、その後なんとかスムーズになったのですが、10分くらいで着くと思っていたら、40分かかりました。

でもまあ余裕の時間に出てきたので、大丈夫。15番ホームまである巨大なロンドン橋の駅に驚きながら、4番ホームがガドウィック空港行きであることを突き止めて、ロンドンのスイカであるオイスターカードで入場。

一応近くのおっちゃんに、ガドウィックに一番早く着く電車はどれ?と聞いたら次の次だよー。と教えてくれたので、それで行くことにします。隣のお兄ちゃんが、あれ?次の電車もガドウィック行かないの?と聞いたらおっちゃんは、それだと各駅停車だから遅くなるよーと言っていました。

で、初めてくるガドウィック。結構規模の大きい空港で驚きます。BAのプライオリティカウンターに行ったら、これはイベリア航空の運行だからそっちに行けと言われ、そっちもガラガラだったので無事チェックイン。窓側が良いとごねると、サファイアメンバーだから、足元の広い窓側にしてあげると幸先の良いスタート。

荷物検査のプライオリティーレーンを抜け、ラウンジでシャンパンとベーコンが挟まったパンを食べてのんびりしていると、やがて搭乗時間です。10:50発の便で、搭乗開始が10:10だったのですが、10:15に行ったら皆ほぼ搭乗を終えていて、僕は最後の方。たしかに座席の前後幅やけに狭い飛行機でした。僕の席はお陰で広くて快適!

でもなんかとても暑いです。空調が壊れているのか蒸し暑い。そして全員が乗ったのにもかかわらず、全然動きません…。そしておもむろに機長からのアナウンス。最初スペイン語、その後は癖のある方英語であまり聞き取れなかったのですが、なんでも修理の必要があるので、一度降りろとのこと。

暗雲が…。

そのまま飛行機から降ろされて、放り出されて、あとは案内板を見ろとのことで、しばらく見ていたのですが、次の案内は11:45とのこと。まだ30分くらいありましたのでラウンジに戻りスマホ充電。ラウンジを使えるのは本当にありがたいですね。

でもスクリーンを見ると、次の案内時間が、12:00になり、さらに13:00になりましたので、気持ちを切り替えてラウンジでがっつり昼飯をいただきます。こういう時お腹空いているとイライラしますからね。白ワインとシャンパンもいただきましたので、ちょっとご機嫌です。

と、スクリーンを見ると、まだ1時前なのに、help at the gateになっていましたので、慌てて戻ります。そしたらすごい行列!これは長期戦かもと思い、一度トイレに行って、それからまた列の最後尾につきます。そしてようやく動いて、ゲートの中に入ったと思ったら!

皆様に残念なお知らせです。この飛行機は欠航になりました。預けた荷物は5番から出ます。後のことは各自自分で手配してね。

というアナウンスです。え…。また欠航?こんなに欠航続くって、ぼく今月の運勢悪いんでしたっけ?ふたご座、A型、50歳ですが…。それに、これって少し不満を持っていたJALと同じ対応。自分でなんとかしなくてはいけないのは、世界水準なんですね…。

ということで、到着ゲートに移動させられ、もう一度入国審査。日本人だと自動ゲートなので楽チンです。そして、荷物をピックアップして、さてどうしよう。いろんな人が、地上係の人に色々聞いていますが、別会社の人らしく、僕は何にもできないよというスタンス。彼からの情報で、イベリア航空のカウンターには誰もいないという情報と、イベリア航空の電話番号だけはゲットしました。

で、ここでひらめいたのが、そうだ、運航はイベリア航空だけど、チケットはBAのを買ったんだ!ということ。昨日エクスペディアでポチった時に、反射的にイベリア航空ではなくBAの方が何となく信頼おけるしなと、そっちの発券にしたのでした。

なのでダメ元でBAのカウンターに行ってみます。その辺のお姉さんに聞いたら、チケット発券カウンターへ行けとのこと。カウンターには優しそうなマダムがいましたが、事情を話しても、イベリア航空のことだからここではできないわ。イベリア航空に行って。とクビを横に振られます。

そこで、いやもうイベリア航空のカウンターには誰もいないし、僕外国人だからなんか色々よくわからないんだよね。と粘ります。すると、スカイなんとかのカウンターに行けばなんとかなるかも。という情報を得たのですが、僕が困った顔をしていると、端末をいじり始め、しばらくして、16:45のヒースロー発ならば振り返られるけどどうする?といきなり思いもよらぬ申し出。

やればできるじゃん、と思ったのは内緒ですが、ガドウィックからヒースローの乗り継ぎ時間は3時間が規定だそうで、ギリギリ大丈夫とのこと。魔法のように、ボーディングパスが出てきたのでした。やはりこういう時は諦めずに、できることを考えて、トライすることが大事ですね。

さてここから空港間大移動です。成田から羽田に行くみたいなイメージでしょうか。バス乗り場がよくわからなかったので、地下鉄の案内のお姉さんに聞いたら、正面を指差して、あそこでチケット買ってから、出口を出てエレベーターで下に降りるのよ。とこれまた丁寧に教えてくれました。バスは高速道路をずーっと走り続けて、約1時間。27ポンドでした。

そして、今度はヒースローのラウンジで、炭酸水をいただきまず。ラウンジのメシがガドウィックと全くおんなじでしたよ。まあ、1日に二つの空港のBAラウンジをホッピングする人ってあんまりいないでしょうね…。

ゲートナンバーが直前まで出なかったので、また何かトラブルか?と不安な気持ちになったのですが、無事、搭乗予定時刻の5分前にゲートも表示され、BAの飛行機に乗りました。

空港混雑で1時間くらい地上にいましたが、離陸できた時はなんかこう、感無量でした!しかし、一応国際線なのですが飲み物はぜんぶ有料です…。シビアですねー。

飛行機は空港混雑と強風の向かい風のため30分遅延で到着。でもこの際ついてくれればなんでも良いです。巨大な空港に驚愕しつつタクシーでホテルに直行。バスタブのある部屋がいいとゴネたら、結構いい部屋にしてもらえたのが、せめてものご褒美ですね。

いやはや…。