三次創作小話「忘羨その後」(131-9)



(藍家、寒室にて)

ウェイインは大の字に寝転がると、目を閉じて、座学時代の藍先生を思い出していた。


(俺も子どもだった。怒らせたり、からかったり、楽しくて仕方なかった)

一人でくすくす笑っていると、子弟たちの声が聞こえてきた。


「沢蕪君は、いらっしゃいますか?」

「おう、入れ」

子弟たちがぞろぞろと入って来るなり、歓喜の声を上げた。


「ウェイ師兄がいらっしゃるぞ!」

「含光君は?」

「ウェイ師兄、お久しぶりです。座学は終わったんですか?」

「含光君と一緒じゃないなんて!」

「ウェイ師兄がいないと、藍家は、静かでつまらないんです」

「まさか、含光君とけんかでも?」


前に出した掌を下に下げて

「今日は、沢蕪君の代理だ。

沢蕪君に急ぎの用があれば、俺が代わりに聞こう」


「そうでしたか。沢蕪君の承認が必要なものと、掛け払いの決済、それと、窮状を訴える書状と、ええと…」


子弟たちは、輪になって急ぎのものを選びながら、ぶつぶつ言っている。

「どうしてこういう時に限って…」

「せめて、ジンイー師兄や、藍シュウたちがいてくれたらなあ…」


「ああ、時間がかかりそうだ。全部預かる」


「助かります」

「よろしくお願いします」

と、分厚い束を、恭しく捧げ持って、文机の上にどさっどさっと置いて出て行った。

「よし、やっつけちまおう!」


やがて、亥の刻*、藍家は静寂の闇に包まれる。

待ち構えていたウェイインは、

「では、行くか!」

と膝を叩いて立ち上がった。



(林先生の診療所にて)

もうすぐ子の刻*に変わる頃、

ウェイインは林先生の診療所に現れた。

ランジャンの霊気をたどって、客間へと音もなく忍び込む。

つづく



※落ち着いて、静かに、の合図

*捧げ持つ…両手で目の高さに高く持ち上げる


*亥の刻(21時〜23時) は、藍家の就寝時刻

卯の刻(5時〜7時) は、藍家の起床時刻

子の刻(23時〜1時)

丑の刻(1時〜3時)






 やっぱり、みどりを選んじゃう!

 


 手先が器用

 


 可愛い

うさぎパンチ!綿菓子パンチ爆笑

 



《9/17で紹介した Vlog で🦁が言っていた撮影現場です》

2015/9/19

『西遊記3』のBTS!