三次創作小話「忘羨その後」(6-14)
ランジャンが庭先で、空を見上げている。
春の夕日は、穏やかでしっとりとして、月がほんわか浮かんでいる。
(こいつ、自分の横顔の美しさを無自覚で見せつけているな)
「きれいな夕焼けだな。まるで、お前みたいだ。美しくて、雄大だ。」
ウェイインは声をかけた。
ランジャンは、ウェイインに振り向き、鋭い視線を向けている。
(先ほどまで怒っていたのに…)
ランジャンの不機嫌な顔を見て、ウェイインはため息を一つ。
「今朝は〇〇が痛くてさ。
起きたらお前はもういないし、足を引きずるようにして、修練に行ったんだぞ。
で、昼に戻ったら、またお前はいないし、
冷泉に行って癒やしてた。
そしたら、スージュイが来て、お前が俺を捜して走り回っていると言って、俺が叱られたんだぞ。
どこに俺の非があるというんだ?」
「すまん。
朝は起こしても、起きてくれなかった。
昼は買い物に行っていて、少し遅れたんだ」
と言って、食卓を指差した。
「昨夜のお詫びに、肉を買ってきて、辛く煮てみたが、」
と言ったところで、ウェイインに抱きつかれた。
「ランジャン、大好き」
ウェイインは、うまいうまいと言って、幸せな顔をしている。
それに見とれているランジャンも幸せだ。
そこに、戸を叩く音。
「お邪魔してよろしいでしょうか」スージュイの声がした。
ジンイーと、その背後に、暁シンとチェンがいた。
「珍しい組み合わせだな、一体何事だ?」
「昨日の“申し出”の件か」
「はい、舞踊同好会の発案者を連れて来ました」
と言って、二人の少年を前に押し出した。
ランジャンとウェイインは、あっけにとられた顔をした。
悲しそうな顔の我が子たちを見て、おろおろする二大巨師。
「この二人が、周囲から妬まれ、特別視されているのは、理解頂けますよね。
お二人を目標に頑張っているのも、あなた方を心から信頼しているのも、お分かりのはずです。
この二人たちが、『私たち子弟のためになる事なら、きっと引き受けてくれます』と皆に言っていたと、私もつい先ほど聞いて、、、
もう一度、お願いに上がりました」
深々とお辞儀をするスージュイ。
つづく
4枚の写真をご用意しました。
同一人物には見えません
プルップル〜
突っつきたくなるほっぺ
誰かに似ているんです、、、BTSのVかな?
おっと、ひょっこりはん?
美川憲一さん?ほぼ髪型のせいです