三次創作小話「忘羨その後」(6-5)




ウェイインは縁側に座って、空を見上げている。


「ウェイイン、何か考え事か?」

「返してもらっても、どうしたらいいだろうって」

「有効な使い道か」


「最近、天災が増えてきているよな。その救済金として使おうか。奨学金でもいいな」


「天災か、、、これをどう思う?」


一冊の文書をウェイインに手渡した。


〜千年以上も前から、伝わる舞踊で、自然への崇拝、感謝を表現している。


自然が平穏であるように、自然を司る神に祈りを届けるための舞だ〜


中に描いてある踊りの図解を見て、


「この動きは、武術にも通じるんじゃないか?

呼吸法も参考になるぞ。

面白い、鍛錬にも利用できそうだ」

とウェイイン。


「まず、二人でやってみないか?」



翌日の夕方、

馬車に揺られ、ウェイインは、うつらうつらとして、ランジャンの肩に頭を乗せて、心安らいでいる。


今しがた、暁叔父に言われた言葉を思い出していた。


「とうとう、二人の甥っ子たちが、手を離れてしまいました。

本心を言えば、戻って来る事を願っていました。」

と、暁叔父は涙ぐんでいた。


・・・・・・・・

金リンが「きゃっきゃっ、きゃっきゃっ」

と、ウェイインに「たかい、たかい」されて

はしゃいでいる。


「どうして、ははうえはいないの?

ははうえが、とおくへいったのは、わたしがきらいだから?」

三才の金リンが泣いている。


その姿が、自分の幼い頃の姿に変わって行く。

爸爸*、妈妈*、これが僕。

藁で作った人形を並べている。


その時、真っ白い衣の男の子が近寄ってきて、手に持った、でんでん太鼓を僕に差し出した。

にっこり笑って、手を伸ばす…

・・・・・・・・


「ランジャン」涙がつうと頬をつたった。


「ウェイイン、大丈夫か?」

ランジャンはウェイインの涙を拭って、顔を覗き込んでいる。


「ランジャン、ありがとう」



もうじきに日が落ちる。静室に戻った二人。

「疲れたかい?」


「いや、朝早かったから、つい、うとうとした。

ランジャン、酒が呑みたいな」


ランジャンにお酌をしてもらいながら、陽気に飲んでいたが、

酔いが回ると、「ありがとう」を繰り返している。

つづく






今日も暑かったですね〜

冷泉で涼みましょう気づき

ggの“姫”感が出てますおいで①、②


ggは目が開けられません。①

スタッフに支えられてます。②

ggのスタンドイン、さすがです!

ddは、すぐ目を開けます。

ddは、一人で歩けるよ〜


 





「中国古典舞踊」とても驚きました。

技術の高さと努力の継続に、感銘を受けました。