〜Yeeさんのお題〜

『お出かけ』
ここは、陰鉄など存在しなかった
平和な世界です。

ウェイインとランジャンは、
座学以来、初めてのお出かけ気づき
だったのですが、、、


※これは、パロディです。

動画の内容とは違います。


「ランジャン、待ってたぞ」

「約束を忘れたのかと思った」

『実は、行けなくなった』

『そのぉ、腹を壊して』

「何か変なものでも食ったのか?」

『いや、食べ物ではない』

(君の残した酒を呑んで、当たったようだ)

「腹が痛いんじゃ、今日はあきらめるよ」

『今度はいつ行ける?』

「そうだな、この先、予定がいっぱい詰まってて」

「多分、3ヶ月、2ヶ月先かな」

『そうか』

『私はいつでも…』

(君と出かけたかっただけだ)

『いや、分かった。もういい』

「どこか行きたかった所でもあるのか?」

『特には、ない』

(君となら、どこだって)

「どこでもいいんなら、雲夢に来ないか?」

「そしたら、色んな所を案内できるし」

「おもしろい遊びを教えてやるよ」

「かわいい女の子もたくさんいるぞ」

「でへ」

「なんでにらむんだ?」

『私を誘った理由はなんだ』

「別に、ただ仲良くなれればいいかなって」

「お前と友だちになりたいんだ」

「知己とか贅沢は言わないから」

「親友になってくれよ」

『断る』



 




「あの時はさ、お前の気持ちに全然気づいてなかったんだ」

「だから、断るって言われたら、いくら図々しい俺だって、もう誘わない」

「俺たちは、そこで決裂したんだ」

「でも、突然、俺は倒れた」

「ランジャンが、倒れかけた俺を抱きとめて、涙を流したんだ」

「何で知ってるのかって?意識のないふりをしてたから」

「めまいがしたのは、本当だ。

後ろに二、三歩よろめいて、何かにすがりつきたかった。

そしたら、ランジャンが慌てて抱きとめてくれた」

「薄目を開けたら、心配そうな顔をしてたから、恥ずかしくなって」

『本当は君と一緒にいたい。いつでも』

『君が好きだ』

「もう一度見てみよう」

「えっ、なんて言ったの?」

「なんてきれいな涙なんだ!」

「もう一回、おお、泣くほど俺を好きだったのか」

「こんな涙目で見つめられたら、誰だってイチコロだ」

「で、俺は気づいたんだ。

誰よりもランジャンが大好きだって」


 

 



『今日はどこに出かけようか』