三次創作小話「忘羨その後」(3-4)
「もうそろそろ日が暮れる」
「あらかた終わったな。続きは明日にしよう」
そこへウェイインとランジャンが到着した。
「ご苦労。後は自分たちでできるから、近くの旗亭で休んで行きなさい」
子弟の一人に金一粒を渡す。
すると、主屋の中から、商人らしい者が数名出て来た。
「この度は、ありがとうございます。
お二人のような偉大な方々に住んで頂けるとは、光栄の至りです」
元の持ち主の弟だと名乗った。
「そう畏(かしこ)まるな。そういうのが、一番苦手なんだ」
ランジャンと顔を見合わせて、微笑む。
「荷解きに手を借り、申し訳ない」
ランジャンが頭を下げる。
「いえいえ、滅相もないです」と手を振って
おじぎを繰り返しながら帰って行った。
もう夏も終わりだ。風が心地いい。
主屋を振り返り、「なんか落ち着かないな」
「そうだ。若い頃のように外で寝ないか?」
ウェイインは夕空を見上げて言う。
暗くなりかけている空に、桃色の雲*がふんわり浮かんでいる。
ランジャンは袖の中をさぐりながら、
「そうだな、星を見ながら、酒でもどうかな」
ランジャンの手には酒甕が二つ。
大木の根元の柔らかい草の上に座り、ウェイインはランジャンとの初めての時を思い出し、胸が熱くなった。
・・・・・・・・
「どこへ行こうか?」
お前は背を向けたままだ。
「ランジャン、行かないのか?」
お前は、振り返り、目を伏せた。
俺は涙ぐみ、お前は決然とした表情で俺を見つめている。
「じゃあ、またな」
俺は涙を拭って、背を向けた。
やにわに後ろから抱きつかれ、
そのまま引きずって、大木の下の柔らかい草の上に、押し倒された。
初めは、何が起きてるのか分からなかった。
お前は怒ったような顔で、俺を睨んでいる。
そして、俺の唇を奪った。
その口づけで、俺の抵抗する力は消え失せた。
お前は、俺の衣をすばやく剥ぎ取り、、、
これが俺たちの初めてだった。
・・・・・・・・
「違う、最後までできなかった」
ランジャンが微笑んだ。
「そうだった。でも、思い出すとと懐かしいなあ。
お前も初々しかった」
「君も、結ばれ方が分かってなかった」
「分かってたさ。痛かっただけだ」
ウェイインは顔を真っ赤にして、むくれている。
ランジャンは、くすくす笑う。
「ランジャンも一杯飲まないか」
ランジャンは「その前に」と言って、ウェイインの“内腿”をまさぐって*くる。
ウェイインの“快楽のつぼ”は、とうに会得していたが、
最近になって、“ここ”がウェイインの過敏*なつぼだと気づいた。
“ここ”に触れるだけで、とろけそうな表情になって、足の指先にきゅっと力が入る。
「ああ、そこはだめだ」と言う声がうわずっている。
その時、いきなり「キーン」と頭の中で鳴り響く。
つづく
*まさぐる…指先でいじる、つねる
*過敏…敏感すぎる。刺激などに過剰に強く反応する。
*ビーナスベルト、日の出前、日没直後に西方にピンク色の帯が見られる現象。
※日本は国内版です。残念ですが
国内版なし
ここから国内版なし。ー*
*の部分を和訳してみました。
シェンシェンの福利厚生の時間
gg「一度、整える」
gg「ワンジーの緑茶」
gg「足りない?」
gg「それを購入」
dd:とても幸せ
つまり、イーボーくんの分のお茶も買っといて、という意味のようです。