三次創作小話「忘羨その後」(1-7)




今日は数日ぶりの快晴だ。

秋も深まったいうのに、暖かい。

陽光が、はらはらと舞う紅葉に降り注いでいる。


ウェイインとランジャンは静室で昼食をとっている。


そこに、「ウェイ師兄、約束の時間ですよ」と声がかかった。

子弟たちが庭先でわいわいがやがや。


「わかってる、今行く」

とウェイインが大声で答えた。


「ランジャン、スージュイたちに弓の稽古をみてやる約束してたんだ。また、後でな」


目隠しをして、5本の矢を同時に的に当てた、という伝説を知らない者はいない。


皆、興奮して顔が紅潮している。

ウェイインの周りを取り囲み、あっという間に遠くなった。


ランジャンはふっと溜息をついて、立ち上がる。


「とうとうウェイインの魅力に、皆が気付いてしまったか」


独り占めしていたかったランジャンには残念な事だ。


だが、ウェイインのいきいきとした姿を見れるのは、手放しで嬉しい。



蔵書閣に向かいながら、この数ヶ月を思い出していた。 


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初めからいなかった赤子、残念だが悲しくはない。


それよりも、ウェイインの金丹が蘇ってくれたことの方が嬉しいと、自分に納得させた。


「よし鍛錬に励むぞ。ランジャン、協力してくれよ」


若い頃は、剣も弓もランジャンと互角、他に並ぶ者などいなかったほどだ。


程なくして、元の霊力を取り戻したウェイイン。


二人の対戦は真剣だが、時に戯れあっているかのようにも見える。激しくも美しい。


その様子を固唾を呑んで見つめる子弟たち。

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日が落ち始めている。


ランジャンは静室に戻る途中で「おおーっ」という歓声を聞いた。


ウェイインに何かあったのか?

歓声の上がった方へと急ぐ。

つづく






舌ペロ

イーボーくんはエロい!