三次創作小話「忘羨その後」現代版(88)



ddは、初めて蓮の実をむいて、ggは、それを受け取って食べた。

gg:味はイマイチ

ddは、2度目に蓮の実を向いて、ggは受け取って食べた。

gg:むいた蓮の実X2

その蓮の実は美味しくて、ggはddをほめた。

gg:いいぞ

ggは、ddの蓮の実を受け取った、これで3度目。

しばらくして、ddは蓮の実をむいて、再びggに。

ddは、ggの足に手を置いている。が、ggはスタッフと話し続けて、その蓮の実を受け取らなかった。

最終的に、ggは、自分で蓮の実をむいた。


なぜ、ggは突然、ddがむいた蓮の実を受け取らなかったのだろう?

温ニンはggに蓮の実のさやを投げて、ggはそれをddに投げた。

ggは、浮かない顔で蓮の実のさやを見つめた。

ggは、ddにどさっと投げて、悲しい目をddに向けた。でも、ddは気付かない。

ggはddを見つめている。

ddが蓮の実のさやを拾った後、ggは、また悲しそうに、左を見た。

温ニンが、蓮の実を向いて、ddに投げようとしていた。ggは、それを受け取らないように、ddに言った。

ggは、ddの手を叩いて、ddに蓮の実を受け取らないでほしかった。

ggはため息をついて、どうする事もできず、彼らを見た。

ggは、手を上げて、(温ニンがむいた)蓮の実を食べるのをやめさせようとした。

けどggは、失敗した。

見事に口キャッチ!

最終的に、温ニンはggからアイロール*された。


*アイロール…あきれて、目をぐるっと回す。



https://youtu.be/On02yuKsvy0






【ワンシェンはアイドルに!】



あれから、2ヶ月ほど経ちました。


今では、イングランドで、BL界のアイドルに押し上げられ、超有名な人気者になった。



きっかけは、あのBBGTVのテレビ番組だった。

ウェイインとランジャンは、スタジオでインタビューを受ける、だけだったはずが。


きちんとメイクされ、スタイリッシュな、どこぞのブランドのスーツを着せられ、まるで、映画俳優のような出で立ち(いでたち)だ。


彼らの、素直な飾らない受け答えと、真摯な態度が、多くの人の共感を得た。


その上、ずいぶんと情報収集したらしく、質問の内容も秀逸で、彼らの魅力が十分引き出されていた。


バックグラウンドの取材も、かなり時間をかけて作られていた。


2人の軌跡はもちろん、どれだけ愛し合っているかが分かる事例や、周囲から愛されるキャラクターぶりも。


驚いたことは、サマーバケーションの折、泊まったホテルで出会った、年配の夫婦にまで、取材されていたことだ。


その夫婦は、来年の6月に、ランジャンの兄、藍シーチェンの義父母になる訳だが、


不思議なことに、それが判明する前に、夫婦はこの取材を受けていたのだ。



その後、しばらくして、また、このプロデューサーが、


[君たちの前世の話は、とても興味深いものだ。その物語を、出版してみないか]

と言ってきた。


ランジャンとウェイインは、気が進まない。

売れるためだけに、純愛が官能小説のようになるのは、お断りだ。


でも、ランジャンママは、根気よく、勧めてくる。


「最終的に、気にいらなかったら、断ればいいじゃない。私は、ぜひ読んでみたいわ」


渋々、引き受けたが、2人は気が重い。


ほとんどの記憶が曖昧で、2人で意見が食い違う点も多少あったりする。


悩んでいると、大きな子龍が現れた。

もう、一部屋いっぱいの大きさに成長した子龍。


「やあ、また、エネルギーか?」

ウェイインが聞くと、


[いや、もうそれほど必要ない。自然界の動植物のエネルギーで十分だ。

そろそろ、ここを出て行く頃合だ]


「まだ、成龍になっていないんだろう。そんなに急ぐなよ」

ウェイインは子龍の顔にしがみつく。


ランジャンは、冷蔵庫からタッパーを取り出してきた。


『いつもの行くぞ』と言うと、蓮の実をあちらこちらに投げる。


子龍は、子犬のように喜んで飛びつく。


ウェイインは、子龍の首にまたがったまま、上下左右に振り回されて、楽しんでいる。


「あーあ、また部屋の中がぐちゃぐちゃだ」

ウェイインが腹を抱えて、笑っている。



『この蓮の実、覚えてる?』


「うん、BBGのディレクターが、俺にって、くれたものだろ?

俺は、受け取るつもりはなかったんだ」


『あの時、私の手を叩いたのは、受け取るなっていう意味だったのか』


『でも、君の好物が蓮の実だって、よく調べたものだ』


「あの女ディレクターは、気に入らないから、俺は食べない」


『何か嫌な事、言われた?』

「お前に色目使ってた」


『そうかな…』

「お前を見て、きれい、きれいって連呼してた」


『だから、私にも食べるなって言ったのか。

妬いてるんだ!』


ランジャンがにやつくと、ウェイインは不機嫌な顔になった。


『必要ないよ。その人の顔さえ覚えてない。

誰よりも君が一番美しい』


ウェイインをじっと見つめ、ランジャンはにんまり笑った。


「ふんっ」ウェイインはそっぽを向いて、幸せそうに満面の笑みになった。

つづく






1回目も2回目も、2人とも、わざと指が触れるようにつかんでますラブラブ



https://x.com/ksen_laz/status/1789735267294671163?s=46&t=BKI2Vjbw7xegQeZ79lADgw