ddは、初めて蓮の実をむいて、ggは、それを受け取って食べた。
gg:味はイマイチ
ddは、2度目に蓮の実を向いて、ggは受け取って食べた。
gg:むいた蓮の実X2
その蓮の実は美味しくて、ggはddをほめた。
gg:いいぞ
ggは、ddの蓮の実を受け取った、これで3度目。
しばらくして、ddは蓮の実をむいて、再びggに。
ddは、ggの足に手を置いている。が、ggはスタッフと話し続けて、その蓮の実を受け取らなかった。
最終的に、ggは、自分で蓮の実をむいた。
なぜ、ggは突然、ddがむいた蓮の実を受け取らなかったのだろう?
温ニンはggに蓮の実のさやを投げて、ggはそれをddに投げた。
ggは、浮かない顔で蓮の実のさやを見つめた。
ggは、ddにどさっと投げて、悲しい目をddに向けた。でも、ddは気付かない。
ggはddを見つめている。
ddが蓮の実のさやを拾った後、ggは、また悲しそうに、左を見た。
温ニンが、蓮の実を向いて、ddに投げようとしていた。ggは、それを受け取らないように、ddに言った。
ggは、ddの手を叩いて、ddに蓮の実を受け取らないでほしかった。
ggはため息をついて、どうする事もできず、彼らを見た。
ggは、手を上げて、(温ニンがむいた)蓮の実を食べるのをやめさせようとした。
けどggは、失敗した。
見事に口キャッチ!
最終的に、温ニンはggからアイロール*された。
*アイロール…あきれて、目をぐるっと回す。
【ワンシェンはアイドルに!】
あれから、2ヶ月ほど経ちました。
今では、イングランドで、BL界のアイドルに押し上げられ、超有名な人気者になった。
きっかけは、あのBBGTVのテレビ番組だった。
ウェイインとランジャンは、スタジオでインタビューを受ける、だけだったはずが。
きちんとメイクされ、スタイリッシュな、どこぞのブランドのスーツを着せられ、まるで、映画俳優のような出で立ち(いでたち)だ。
彼らの、素直な飾らない受け答えと、真摯な態度が、多くの人の共感を得た。
その上、ずいぶんと情報収集したらしく、質問の内容も秀逸で、彼らの魅力が十分引き出されていた。
バックグラウンドの取材も、かなり時間をかけて作られていた。
2人の軌跡はもちろん、どれだけ愛し合っているかが分かる事例や、周囲から愛されるキャラクターぶりも。
驚いたことは、サマーバケーションの折、泊まったホテルで出会った、年配の夫婦にまで、取材されていたことだ。
その夫婦は、来年の6月に、ランジャンの兄、藍シーチェンの義父母になる訳だが、
不思議なことに、それが判明する前に、夫婦はこの取材を受けていたのだ。
その後、しばらくして、また、このプロデューサーが、
[君たちの前世の話は、とても興味深いものだ。その物語を、出版してみないか]
と言ってきた。
ランジャンとウェイインは、気が進まない。
売れるためだけに、純愛が官能小説のようになるのは、お断りだ。
でも、ランジャンママは、根気よく、勧めてくる。
「最終的に、気にいらなかったら、断ればいいじゃない。私は、ぜひ読んでみたいわ」
渋々、引き受けたが、2人は気が重い。
ほとんどの記憶が曖昧で、2人で意見が食い違う点も多少あったりする。
悩んでいると、大きな子龍が現れた。
もう、一部屋いっぱいの大きさに成長した子龍。
「やあ、また、エネルギーか?」
ウェイインが聞くと、
[いや、もうそれほど必要ない。自然界の動植物のエネルギーで十分だ。
そろそろ、ここを出て行く頃合だ]
「まだ、成龍になっていないんだろう。そんなに急ぐなよ」
ウェイインは子龍の顔にしがみつく。
ランジャンは、冷蔵庫からタッパーを取り出してきた。
『いつもの行くぞ』と言うと、蓮の実をあちらこちらに投げる。
子龍は、子犬のように喜んで飛びつく。
ウェイインは、子龍の首にまたがったまま、上下左右に振り回されて、楽しんでいる。
「あーあ、また部屋の中がぐちゃぐちゃだ」
ウェイインが腹を抱えて、笑っている。
『この蓮の実、覚えてる?』
「うん、BBGのディレクターが、俺にって、くれたものだろ?
俺は、受け取るつもりはなかったんだ」
『あの時、私の手を叩いたのは、受け取るなっていう意味だったのか』
『でも、君の好物が蓮の実だって、よく調べたものだ』
「あの女ディレクターは、気に入らないから、俺は食べない」
『何か嫌な事、言われた?』
「お前に色目使ってた」
『そうかな…』
「お前を見て、きれい、きれいって連呼してた」
『だから、私にも食べるなって言ったのか。
妬いてるんだ!』
ランジャンがにやつくと、ウェイインは不機嫌な顔になった。
『必要ないよ。その人の顔さえ覚えてない。
誰よりも君が一番美しい』
ウェイインをじっと見つめ、ランジャンはにんまり笑った。
「ふんっ」ウェイインはそっぽを向いて、幸せそうに満面の笑みになった。
つづく
1回目も2回目も、2人とも、わざと指が触れるようにつかんでます
https://x.com/ksen_laz/status/1789735267294671163?s=46&t=BKI2Vjbw7xegQeZ79lADgw