三次創作小話「忘羨その後」現代版(84)




ggは、セリフを暗唱するのが大変だ。なのに、お前(dd)は、後ろで、話しながら、笑っている。

ggは「38-1」からの、最もセリフが多い場面だ。

ggは、脚本を見直している。

ddは、ジャンチョンと、剣で遊んでいる。

その場面が終わった後、振り返って、ddが誰か(ジャンチョンたち)に笑いかけているのを見た。

gg「ああ、とてもハッピーだよむかっ

ggは無表情で、地面に座った。

gg「俺は、お前と遊ぶ時間がない、だから、すぐに他の誰かを見つけよう。

ああ、お前の愛は消えたのか」

ddは、何か悪いことが起きていると気づいて、すぐに笑い顔になった。

dd『終わった。私の兄(gg)は、怒っている』



https://youtu.be/vBFx6e2j-sI






【ランジャンは、何もしない!】



ソファに寝かされたランジャンに、ウェイインは説教している。


ランジャンママが、キッチンカウンターで何やら、作業中なのが見える。夕食の支度だろうか。


パパは、そのそばで、手伝っているのか、邪魔しているのか。


「お前はなあ、俺に看病させるのは、何度目だ?」


ウェイインが、指折り数え始めると、その手をつかみ、『分かってる、ごめん』と謝るランジャン。


『いつも私を助けてくれるのは、君だって分かってる』


ウェイインは、キッチンの方をチラッと見て、顔をランジャンに近づけ、小声で言った。

「今日、お前を助けたのは、俺じゃない」


・・・・(省略)・・・・


『…』

「信じられないよな。俺も夢でも見ていたような気がするんだ」


「でも、もし本当だったら、代償ってなんだろう」


その夜、真夜中すぎに、ランジャンがうなされて、目を覚ましたウェイイン。


ランジャンの頬を叩いて、「目を覚ませ」


ランジャンは、『龍が、龍が、やめろ』と叫び、目をカッと見開いた。

額の脂汗を拭い、『変な夢を見た』


心配して、のぞき込むウェイインの頬に手をあてて、『ごめん、大丈夫』と言って、疲れた表情で眠ってしまった。



翌朝、起きると、雨が激しく降っていた。

「どこにも行けないな」


学生や子ども達は、ウェイインとランジャンを残して、昨日のうちに帰って行った。


遅い朝食をすませると、ランジャンママが、

〈ごめんなさい。預かってた“ひな”が逃げてしまったみたい。不思議なのよね〉


ランジャンは、いつも以上に無口で、ウェイインに触れようともしない。


ランジャンママも、息子の異変がウェイインのせいでなければ、なぜなのか、知りたがった。


ウェイインは、昨夜のランジャンのうわごとが気になっていた。

「龍が、原因かもしれません」


そう言って、森から龍を連れ帰った一部始終を、ママに話した。

・・・・・・・・


〈私が“ひな”だと思っていたのが、龍の子どもだったってこと?〉

〈それが姿を消した事と、ワンジーの変調には関連があるらしいのね〉



まるで、ウェイインが空気にでもなったかのような扱いに、

「ランジャン、俺を無視しているのか?」


『ごめん、何もする気が起きないだけだ』

ランジャンの目は、ウェイインを見ているようで、焦点が合っていない。


ウェイインは、ふて腐れた*。

「ああ、俺は一人でもハッピーだ」


ランジャンはウェイインに一瞥をくれただけだった。


夜になっても、何もしようとしない。

ランジャンの隣に寝そべり、身体をすり寄せて、あちこち撫でまわしても何の反応もない。


(お前の愛が消えてしまった?

そんな、そんなこと、だめだ!いやだ!)

ウェイインはランジャンに背を向け、声を殺して泣いた。

つづく



*ふて腐れる…不平不満があって、投げやりな態度や反抗的な態度をする。






イボくんの日本語です!


https://x.com/nagu_168/status/1515659422336372737?s=46&t=BKI2Vjbw7xegQeZ79lADgw



これは前にも紹介したかも。


https://x.com/cher0805/status/1788139369305702874?s=46&t=BKI2Vjbw7xegQeZ79lADgw