三次創作小話「忘羨その後」現代版(73)



師父、来て来て来て

阿シェン、来い


雲夢の撮影裏の出来事

イェン〔だから、撮り直しなの?〕

イェン〔叔父上は遮られてて見えないわ〕

※叔父って誰かしら?

そばで励ます師姉

ウェイウーシェン

お前は、故蘇には双璧があるっていったよな

俺は、雲夢には双傑がいるって言った

阿シェン

あなた、

私、

そして阿チョン

gg「あなたは最高だよ、僕らはここにいる」

師姉がハグをしています

私たち3人

一緒に押し続けて下さい

師姉がうなずいて肯定する

決してお互いを離さないで下さい

最高の雲夢三姉弟







【雲夢の三師弟】



さらに、2ヶ月半が過ぎて、

6月吉日。


真っ赤なウェディングドレスをまとったイェン姉は、ウェイインの顔を見ると、涙ぐんだ。


ウェイインの左頬に、右手を当てて、

〔ごめんなさい、ごめんなさい〕

と繰り返す。


ウェイインは、左手をイェン姉の手に重ねて、

「姉さん、なんで?」


〔あなたや阿チョンをおいて、私がいなくなってごめんね。

いつまでも、3人で、、、私があなたに言ったのに〕


「分かってる。俺の方が先に裏切ったんだ」

〔阿シェンは、正しいことをしてるのよ。

裏切ってなんかない〕


「俺は、俺は、姉さんが幸せなら、それでいいんだ」

ウェイインは辛そうに答えた。


ランジャンは、ウェイインが赤ちゃんのような言動をしてしまわないか、内心はらはらしている。


〈イェンリー、こっちへいらっしゃい〉

金夫人の声が聞こえてきた。

〔はい〕


イェン姉は両手でウェイインの顔をはさんで、

〔阿シェン、あなたは私の弟。それは変わらないでしょ?

私は生きている限り、あなたを守りたい。

何かあったら、地球の裏側だって飛んで行くから〕


「うん、うん」

涙を流しながら、イェン姉の後ろ姿を見つめている。


そこに、ニヤつきながら、ジャンチョンが近づいて来た。

[何、泣いてるんだ?お子ちゃまか?駄々っ子か?]


「お前こそなんで泣かないんだよ。

姉さんとの別れなのに」


『頼む、放っておいてくれ』

ランジャンが口を挟むと、


ジャンチョンは語気が強くなった。

[お前こそ、きのうの夜*は何をしてたんだ。

みんな待ってたんだぞ]


『貴様は、分かってない。ウェイインを責めるな』

ランジャンは、怒りに震えている。


ウェイインを引きずるようにして、姿を隠した。


[いったい、なんなんだ!

トラウマは乗り越えたはずだろ?]

ひとり言をつぶやいて、皆の輪に戻って行った。



ウェイインとランジャンは、離れた場所で、最後まで見守っていた。


江おじさんが、いつの間にか、背後にいた。

〈どうした、何かあったのか?〉

「…」


〈阿チョンが心配していた。

また何かあったようだと〉


ウェイインが口を開こうとしない。

『すみません、今は聞かないで下さい』


「いいんだ、ランジャン、

江おじさん、“幼児退行”って知ってる?」

〈いや〉


・・・・・・・・

病状を説明してます

・・・・・・・・


江おじさんは、ウェイインを強く抱きしめて

〈なぜ、そんなに自分を追い込んでしまうんだろうか。かわいそうに。

私がお前を愛していることを忘れないでおくれ〉


〈これを〉

と言って、数珠を手渡した。

〈イェンリーと阿チョンにも、同じものを作った〉


〈皆、それぞれ旅立ちの時が来た。

でも、絆は永遠だ〉

ウェイインの頭をなでで、


『この子をよろしくお願いします』

ランジャンに深々と頭を下げた。


ランジャンが深々と頭を下げると、

江おじさんはうなずきながら、離れて行った。

つづく



*中国には前夜祭があるそうです。









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