三次創作小話「忘羨その後」現代版(64)
この小話に合う動画は見つかりませんでした。
すみません
dd:気をつけて、私が君を罰します。
dd:君はまだ私を殴る勇気があるんだ。
gg:お前に言うよ、秘密を一つ。
dd:聞かない!
dd:トラブルを招く。
gg「その現場を見ている!!!」
ddの笑顔
https://x.com/geek011330/status/1781350296826134840?s=46&t=BKI2Vjbw7xegQeZ79lADgw
『手の甲に傷をつけた!』
の後の動画の内容が知りたかった。
でも、作成者さんの創造かもしれません
【ggを立ち直せるには…】
翌早朝、イェン姉から、
〔私がウェイインについているから、ジャンチョンの話を聞いてきてほしい〕
と言われたランジャン。
ランジャンが渋い顔をしていると、
〔とにかく、聞くだけでも、お願い〕
ジャン姉弟の部屋に入ると、
早速、ジャンチョンは、顎をツンと上げて、上から目線でランジャンを見て、唐突に話し始まった。
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思い返せば、幼い頃のあいつは、姉さんや俺に何かあると、驚くほど感情的になった。
俺が脚に大けがをした時、一晩中泣いて、傍を離れようとしなかった。
姉さんが高熱を出した時も、いくらなだめられても、「死んじゃ嫌だ」と泣き叫び続けた。
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『何が言いたいんだ!』
[執刀医だって、家族の手術はしないって言うじゃないか。
愛する者には感情的になってしまうからだ。
分かるだろ?]
『そうかもしれない』
[だから、試してみたい。
“赤の他人”が血を流していたら、どんな反応をするのか]
『しかし、今のウェイインは弱っている。
耐えられるだろうか?』
[姉さんもそれを心配していた。
でも、このまま快く(よく)なるのを待っていたら、
どれだけ時間がかかるんだ]
[そのうち、生きる希望をなくしてしまう。
そう思わないか?]
[お前に真実味のある芝居ができるとは思えない。他人を騙そうなんてした事ないだろう?
段取りは任せておけ]
『危ういと思った時は、止めさせてもらう』
ランジャンは、ジャンチョンを睨む。
ジャンチョンも睨み返し、
[分かった]
何事もなく2日経った。
ウェイインは、食事を摂り、薬を飲み、ランジャンの言うことを素直に聞いている。
ただ、ランジャンに、しつこくされるのが、面倒なだけだった。
ウェイインの瞳は光を失くし、表情はほとんど変わらない、能面のように。
『今日は12時まで起きていよう。
日本では、“除夜の鐘”を鳴らす風習があるそうだ』
「そうか」
やがて、鐘の音が聞こえてくると、
『ウェイイン、外に出てみよう。星がきれいだ』
「ああ」
人影があまりない、小高い丘に着いた。
ウェイインは白い息を吐き、鼻の頭を赤くしている。
『寒い?』
ランジャンはウェイインの首に、鼻が隠れるように、自分のマフラーをまいた。
『きれいだな』
空を見上げてつぶやいた。
「吸い込まれそうだ」
夜空に手を伸ばした。
その時、ドン、という大きな音が、腹に響いた。
急に、昼間のように明るくなった。
ヒュルルルル、パアン。
ウェイインは首をすくめた。
ランジャンが指さす方に、巨大な花火が煌めき、散って行った。
ウェイインの表情が少しだけ明るく見えた。
「俺、日本で打上花火を見るのが、子どもの頃からの夢だった」
ドンドンドンドン、後から後から打ち上がる。
一心に見つめるウェイイン。
その横顔を見つめるランジャン。
やにわに、奥の暗がりから、怒鳴り声が聞こえてきた。
つづく
肩をぶつけ合いながら、歩いてるみたい
https://x.com/kutaro_1210/status/1781208795588506002?s=46&t=BKI2Vjbw7xegQeZ79lADgw