三次創作小話「忘羨その後」現代版(60)
【ggはddに嘘をつかれたくない!】
ウェイインはふっと目を覚ました。
薄暗さに、(ランジャンはいないのか)照明をつけた。
(どこに行ったんだ?それにしても腹が減った)
部屋を出て、最上階へ。
(やっぱり、寿司かな?いやラーメンも捨てがたい)
そこに中国語の汚い言葉が聞こえてきた。
(あいつの声に似ている。あの怒鳴り声)
声のする方へ、足を向けると、
(驚いた!)
フレンチレストランから飛び出してきた男は、やっぱりジャンチョンだ。
ジャンチョンが大股で近づいて来る。
その後ろから、イェン姉が小走りで追って来る。
思わず、隠れようと店に入るふりをしたが、間に合わなかった。
[ウェイイン、貴様。そこを動くな!]
いきなり、ウェイインの胸ぐらをつかんで、
[株主招待だなんて、嘘をつきやがって!]
「何を言ってるんだ?」
イェン姉がジャンチョンの腕にしがみついて、
〔阿チョン、離して、離しなさい〕
ランジャンが走って来て、ジャンチョンの腕をひねり上げた。
〔阿シェンは、何も知らないのよ〕
[離せ、こいつ、後で見てろよ]
ランジャンに噛みついた。
『とにかく、ここで言い争っていては、ホテルマンにつまみ出される』
イェン姉がジャンチョンの頬をパシっと叩いた。
ジャンチョンは、驚いて凍りついた。
ジャンチョンの手を引いて、すたすたと行ってしまうイェン姉。
ウェイインがついて行こうとすると、
〔今は気が昂っているから、後で話しましょう〕
イェン姉にきっぱりと言われた。
〈自分たちの部屋で〉
『偶然だ。偶然会ったんだ』
ウェイインは、訝しんで、じっと、ずっとにらんでいる。
〜〜〜〜〜〜〜〜
分かった。懺悔します。
これは、パパの提案だ。
君が弟と仲直りできる機会をって。
もちろん、初めはパパたちと来るはずだったんだ。そこは、だましてない。
イェン姉さんに相談したら、賛成してくれた。
。。。。。。。。
このままだと、この先、何十年も口を聞かないかもしれない。
ダメもとで会わせてみましょう。
私も、もうすぐいなくなるから、、、
。。。。。。。。
それで、ジャンチョンがスキーのレッスンに行った隙に、姉さんと作戦を考えていたんだ。
彼は姉さんを溺愛してるだろ?
一人にしておくのが心配になったようで、
ほら、彼は傍若無人だから、色んな店にずかずか入って捜していたようだ。
そこで、私を見つけて激昂したという訳だ。
〜〜〜〜〜〜〜〜
「なんで、俺に、最初から打ち明けないんだ!」
『知ってたら、君はここに来た?』
「どうかな、、、でも、言ってほしかった。
なぜか、裏切られたような切ない気分だ」
ウェイインは背を向け、
イヤフォンで音楽を聴き始めた。
首を傾げ、考えながらイヤフォンをはずすと、
「“姉さんがいなくなる”ってどういう意味?」
ランジャンは掌で口を押さえて、
『そんなこと言った?』
泣き出しそうな顔だ。
「お前は!どれだけ嘘を重ねるんだ!」
「お前は自分の心に問いかけてみろ!
善良か?善良な人間だって言えるのか!」
ウェイインは、恐ろしい形相で部屋から出て行く。
つづく
陳情令開会式6周年だそうで、、、
イボくんの髪の毛、グリーンだね!
シャオジャンくんのベルトに書いてある字は、
「饲猫少年」
「猫飼ってます」という意味でしょうか?
グリーンだね💚
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