三次創作小話「忘羨その後」現代版(57)
ワンイーボーの嫉妬の瞬間
嫉妬
嫉妬
ジャンは移動します。
王老師、ダメじゃない。
ddはggを叩いてます!
みんなが、ご馳走さま!
ジャンチョンはウェイインが叱られてうれしそうに見えるけど
【ddはジャンチョンが、、、】
[“お前はCEOで、俺は、テクニカルアドバイザー”
お前が言ったんだ]
[2人で、国中に武道場をつくるって。
一生一緒にやろうって]
[なんで、裏切るんだ!]
ジャンチョンの怒号が部屋に響いた。
〔阿チョン、阿チョン、待って〕
イェン姉の姿も見えなくなった。
ウェイインは、ビデオ通話を切った。
ため息をついて、窓のくもりを手で拭いて、外を眺めている。
今日の街は吹雪いて、人通りがほとんどない。
ランジャンのバイクが見えた。
ランジャンの姿をぼうっと見ている。
バイクを降りると、若い女子が声をかけて、ランジャンが立ち止まった。
(なんだ?あの楽しそうな顔は!)
(何やってんだよ!)
ウェイインは窓に張りついて、見ていると、
突然、ランジャンが見上げて、目が合った。
ウェイインは、後退りすると、自分のスーツケースにぶつかって、手をついて転んだ。
足首をひねってしまったようだ。
涙目で、さすっていると、
いつの間にか、ランジャンが傍らに立っていた。
『ウェイイン、どうした?』
「お前のせいなんだからな」
(しまった。俺は何を言ってるんだ!)
『見せて』
「いいよ。それより、着替えて来いよ。
風邪ひくぞ」
目を合わせようとしないウェイイン。
((何か怒ってる?))
『分かった、熱いシャワーを浴びてくるよ』
髪の毛を拭き拭きランジャンは、コーヒーを淹れている。
『こんな天気になるとは思わなかった』
「…」
『どうしたの?寂しかった?
だから、一緒に行こうって言ったのに』
「たかが、2、3時間だ。一人で楽しんでたさ」
『そう』
ウェイインにコーヒーを手渡そうとして、足元を見て驚いた。
『腫れているじゃないか。
と、とにかく、冷やさなきゃ』
ウェイインの足を膝に乗せ、アイシングバッグをそっと当てた。
(自分が痛いような顔してる)
ウェイインは、くすっと笑った。
『何?』ランジャンは微笑んだ。
(ランジャンがいると、部屋がほっこりと暖かい)
鼻がツーンとして、涙が出そうになった。
「ごめん、お前に当たって悪かった」
『いいよ、私は君のサンドバッグになってあげる』
『何かあったんでしょ?』
「きのう教授から、医学部への転部が決まったって連絡があっただろ」
「さっき、ジャンおじさんに電話したんだ」
『だめだって?』
「ジャンおじさんはそんな事言わないよ。
お前の望むように生きなさいって」
「はあ」とため息をついて、
「ジャンチョンは思った通りの反応だった」
『そうか、姉さんは?』
「反対はしてない。でも寂しいって」
「あいつは、感情をむき出しにして、人を傷つける所がある」
「でも、心根はいい奴なんだ。
俺にとっては、守らなきゃならない弟で、
なんでも腹を割って話せる唯一の親友だ」
((やっぱりあいつは憎らしい))
ランジャンは、ぎりっと虚空をにらみつける。
「あいつと一生仲違いなんて、なりたくない」
((あいつ、殺してやる!))
はっとして、うなだれた。
『ごめん』
「どうした?」
『ごめん』
「…?」
つづく
すっかりご機嫌が直って、ビッグスマイル!