三次創作小話「忘羨その後」現代版(54)


Q:相手の最もハンサムだと思う特徴は何?

お互いに上から下まで見つめ合う。

dd『多分、目』

gg「イーボーは、本当に」

gg「どの部分も、かなりハンサムだと思う」

dd『それから、ジャン哥が羨ましい…どう言ったらいいか…強く惹きつけられるのは、』

dd『頬骨の位置だ』

dd『これはとても特徴的だ』








【なんて美しい!】



ドクター ヴェラは少年にかがみ込んで、
〔ジェームズ、よかった、無事で。
みんながどれだけ心配したことか〕

〔なぜ、外に出たの?
明日は手術なんだから、安静にしてなくちゃいけないのに〕

ウェイインはドクターに、耳打ちした。
「彼は死のうとしたのかもしれません」

ドクターはうなずいて、
〔ひとまず、処置室へ行きましょう〕

「では、俺たちは帰ります」

〔ちょっと待って。
この子が誰か分かっているかしら?〕

ウェイインはランジャンと顔を見合わせて、ドクターにうなずいて見せた。

「もちろん。顔は覚えていませんが、色々な情報、状況から判断して、、、
一番会ってはいけない人ですよね?」

〔発作がぶり返したら、彼氏の苦労が水の泡だわ。
本当になんでもないの?〕

ウェイインの手首を握り、
〔脈は正常、顔色も表情も異常ないわね〕

〔あなたはどう思う?大丈夫かしら?〕
ランジャンの表情を窺う。

『五分五分です。
でも、私がついてますから』
そう言うと、ウェイインの腰に手を添えた。

ランジャンがウェイインの耳元に何かをささやくと、ウェイインはうなずいた。

『ドクター、彼に話をしてもいいですか?』

ランジャンは、ジェームズの目の前でひざまずき、ウェイインを指差して、

『彼が何者かは、後でドクター ヴェラに聞いてほしい』

『彼も4才のとき、両親を一度に亡くして、天涯孤独になった。でも、』

「でも、今はとても幸せだ」

ウェイインはランジャンの肩に手を置いて、くすぐったそうに微笑んだ。

『夢をみて、希望をもって、生きてほしい』
少年がきらきらとした瞳で、ランジャンを見つめている。

「じゃ、行こうか」
2人は手を繋ぎ、同じ歩幅で歩いて行く。

ドクター ヴェラは、ため息をついて、つぶやいた。
〔どんなに美しく描こうとしても、それよりも美しいカップルが実在するなんて、、、〕

少年も大きくうなずいた。


帰りの車の中で、
「ランジャン、行きたい場所があるんだ。
夕食前にいいかな?」

『いいよ、どこにでも付き合う』

「この一週間、お前が変だったのは、ドクターと考えた作戦だったんだな」

『ドクターは、名医だと改めて思うよ』
(そうだな。あのキャラクターだから、初めは、多少の不安があった)

『私がうっとうしくて、過保護なんだって。そう思う?』
「うん、まあね」

『それで、私にくれたアドバイスが、なんだと思う?』

「あっ、この辺に停めて」
つづく




このとき、2人は本物の忘羨を生きていたんだ!

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