三次創作小話「忘羨その後」現代版(53)
おっと、江南の人は頼りになります。
ddは彼の兄のミニファンを手にするのを手伝った。
ddは人型スタンドとして機能している。
ggはボーボー(dd)のために傘をさしてあげる。
ddは、兄さん、私たちはそんな暗黙の了解があるんだ。
温ニン?:あいよーおお〜
※あいよーは感嘆詞、あいやー(哎呀)と同義
特に「痛い」という時に使う
ddは、からかわれると、彼はもっと幸せになる。
ggはちょっと恥ずかしい。
ミニファンはggに向けられている。
ミニファンがggの後をついて行く。
赤くなった顔を見て!
周りに誰もいないようだ。
※確かに、2人とも顔が赤い!
暑いせいですか?
恥ずかしいんですか
2人が駐車場で車に乗り込もうとしていると、
{なんなんだ、君は!}
と言う大声が、聞こえてきた。
エントランス前のロータリーで止まった車の前に、男が一人。
倒れている小柄な男を、助け起こそうとしていた。
ウェイインとランジャンは、うなずき合って、走り出した。
ウェイインが、近くに倒れていた車椅子を持ってくると、ランジャンがその少年を車椅子に座らせた。
男は動揺して視線が泳いでいる、
{すいません。急いでいるんです}
「何があったんですか?」
{違う。この子にはぶつかっていない。わざと車の前に倒れてきたんだ。
それより、妻が、妻が、、、}
と車の中を指差した。
ウェイインは、ランジャンに視線を送ると、院内へ。
ランジャンは車の中の女性を、首につかまらせ、おんぶのようにして車から降ろした。
{急停車したから大丈夫?どこか、ぶつけてないか?}
女性を受け取ろうと手を伸ばす男に、
『このまま運びます』
スタッフを連れて戻って来たウェイインは、すれ違いざま、ランジャンと目を交わし、OKサインを出した。
男は、女性の背中に手を置いて、{もうすぐだ。頑張れ}と励ましている。
スタッフは、「車のエンジンがかけっぱなしだ」と言うと、3人の後を追いかけて行った。
ウェイインは辺りを見回している。
「あれ、あの少年はどこに行った?」
駐車場の方へ動いていく車椅子が見えた。
「あの車椅子を捕まえた方がいいです。
ちょっと様子がおかしい」
振り返ると、スタッフの姿はもうなかった。
「少年が倒れていたって言ったのに…」
ウェイインは、走り出し、車椅子を難なく捕まえた。
少年に、にらまれて、
「離せって言いたいんだろ?でも残念ながら無理だ」と言って、車椅子をUターン。
病院のエントランスホールは、すでに照明が落ち、人の姿はない。
ウェイインは、目をつぶって深呼吸すると、
「来たな」とつぶやく。
すると、奥から、『ウェイイン』という声が聞こえた。
ウェイインが右手を挙げて微笑んだ。
数秒後、少年の目に、ランジャンの姿が飛び込んできた。
両手を下斜め45°に広げて、微笑みながら、ウェイインめがけて走り寄る。
少年は、その姿を見るなり、顔をぽっぽと上気させた。
((なんだ、あのきれいな人は!キラキラ輝いて見える))
スローモーションで、何度も何度も脳内再生している。
心配そうな顔で、
『ウェイイン、大丈夫?』
ウェイインの手を取って、両手でぎゅっと握る。
(いつものパターンだ)
ウェイインは、うんうんとうなずくと、
ランジャンに抱きついた。
(これも、通常運転だ)
((きれいだ、目も鼻も唇も、肌も、完璧だ。
こんなきれいな男の人が世の中にはいるんだ!))
少年は、あんぐりと口を開けて、ぼうっとランジャンを見つめている。
そこに、ドクター ヴェラの声がした。
〔あなた、速すぎるわ。コンパスの長さが違うんだから〕息を切らしている。
つづく
お尻使いに注目👀